久しぶりに時計をやるよ。セイコー・スーパーの改良型になるのかユニークというモデルです。1955年の発売ですが、ここのところカメラも同じ年のものが多いですね。で、作動はしているのですが、どうもデータが良くありません。
裏蓋の留め位置が違いますね。製造は1958年3月のようですから、製造開始から3年目です。ケースは18K GOLD FILLEDなので地金が露出していません。ゼンマイの巻き上げが重いとのご指摘がありましたが、異常と言うほどではないと思いますが・・
この頃になると時計は大型化の傾向となって、機械は小さいのにケースが大きくなりますから厚みがすごいこと・・耐震装置は無しですね。
香箱の蓋を外してみると、内部が傷だらけです。もしかするととユニーク用ではない強いゼンマイが入っているのかも知れません。それならリューズは重いですね。
ザラ回しをして確認します。問題はテンプのヒゲゼンマイで、変形、接触などがあって、そのまま使用は出来ません。
ヒゲゼンマイの形状を修正しているとヒゲ持ちからヒゲゼンマイが抜けて来ました。普通は緩むところではありませんので分解されているのかも知れません。ヒゲにおちょこの癖もありますので、一度テンワから取り外して修正をします。
テンプ受けも分解洗浄をしておきます。
日ノ浦側を組み立てて文字盤と針を取り付けます。
右が今回組立の個体で、左は私の手元にあったO/H前の個体。比べてみると部品の仕上げなどや表示に違いがありますね。左の個体の方が製造が後なのかな?
ケーシングをしてベルトを取り付けます。裏蓋はこの位置が正解。
マーベルが1956年に発売された以後もケースの大型化という近代化を受けつつ生産が続けられたようです。
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