知人の社長さんからドイツ・ユンハンスの置時計のメンテナンスを依頼されたんですね。置時計は良く知りませんが、1960年代製の日の出型ウエストミンスターチャイム置時計のようです。機械を取り出すのに針を外さなくてはなりませんが、普段の腕時計の針と比べると何と巨大なこと。
12本の木ネジによって木製ケースに取り付けられていました。何度もメンテナンスをするのに木ネジでネジバカになっちゃうんじゃないの?
ピアノと同じように打刻して音を出すのですね。しかし、意外に大きな音で曲がなるのにはびっくりです。
古い機械は振り子式ですが、このモデルはテンプ式です。面白いのはピポット式ではなく、細いシャフトに筒状のルビーがセットされているもの。
本体の材質は外観の豪華さとは意外に積層板ですが、これは日の出型に曲げ加工をするためでしょう。
巨大な香箱。ムーブメント用、メロディー用、時報用の3つがあります。清掃と注油をして行きます。
時刻合わせは指で針を回んですね。時報と針が同調するように調整をして針をセットします。
機械をセットして裏側から見たところ。下の金属棒を叩くと音が出ます。
ヨーロッパの邸宅のマントルピース上に置いたら良いのでしょうけど、日本家屋では置き場所に困りますね。大きさを手と比較してください。すそ野が写りません。このデザインをスケールダウンした置時計は国内メーカーでも発売していたようです。うちには1/2スケールでないと無理です。