富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

地デジとケーブルテレビの説明会

2009年09月22日 | Weblog

夜の8時から11時まで、紛糾したと言っていいほどの「説明会」
正直くたびれてしまいました・・・



立ち会ってみて、僕自身の認識が間違ってて
皆さんに知った風な顔で
説明を誤っていたことも多く、お詫びしなければならない点もあり
一方で、デジタルディバイド(情報格差)の解消を指摘していながら
総務省の非対応にあって
全国の10%の内の地デジ未対応地域の一つの箇所に
数えられている京丹波町の現実を思い知らされました。


国策として提示されているのは
「デジタルディバイド」という地域による情報格差をなくしていこう
というものなんですが・・・受信料を払い続けていても
こんな小さな町に地デジの中継局を立てる計画は、DpaのWebサイト
のデータをみれば、今のところありません・・・この地域は「ケーブルテレビの
運用」とも記されてもいます
この現実は、携帯のワンセグチューナーで
テレビを受信できるわけでもなく、インターネットに関していえば
次世代ブロードバンドなどという割りに
今時下り30Mという程度の速度で我慢をさせられる状況が
高速情報網から外されて見えるこの町のデジタル情報での現実です

確かにテレビを受信するために8万円の初期費用は大きく
京丹波町を住処にしていくときの選択肢になるとも思います
これを放置してはいけませんし、
むざむざと税金を投入しなければならなかった事実は
責めを負うべき面もあるとは思います。
けれどもどっちが先かという議論ではなく、小さな町なりの
対応があってしかるべき方策を住民自ら行政に提案しつつ考えていかねばならないのも
悲しいかな現実です・・・議論の最中、政治の転換期にあってなお
「政治家にいえ」だの「陳情」だのと旧来の意見は、どっちかゆうとまだそんなことから
始めるのかと・・・やや遠くに聞こえて仕方ありません
いわば陳情政治と官僚依存してきた従来の政治のありようが、結果として
こんなことを招いているのかも知れないのに・・・・
政権が変わったんやでぇ~っていいたかったのもあって
旧政権の施策から新政権になれば何らかの変化があると信じたい僕がいます。
何もかもがごっちゃになった以前からの行政批判をくりかえすより、
負担増になる低所得家庭の無料化とか・・・中継局を立てないNHKに対して
中継局がたつまでの間の受信料拒否などの対応が
取り残された地方なりの現実的考察ではないのかとも思いました。
一人暮らしの老人世帯にどうして地デジへの移行を伝える努力も必要になるでしょう


僕自身のおかした大きな間違いは
個々人の間でのFAXが有線電話という仕組みである程度
従来のような使い方で利用できることでした。多くの皆さんに間違った情報を
お伝えして混乱させたことをお詫びします
FAXが使えないというのは僕の間違いでした。・・・「一括送信」という手順だけが
無理になってしまったというのには、多くのストレスは感じないですむかも知れません
ただ、このシステムを継続するのには、その意思と住民同士の理解と
協力なしでは維持できません


とりわけコスト面でのやりとりに、行きつ戻りつして時間が費やされましたが
現在、多くの住民は、有線に加入しており、このCATV(ケーブルテレビ)化がなくても
有線代は引き落としで税込み1,575円を支払い続けています
そこのところを飛ばして、やや感情的に走っている面があったと思いますが
冷静に分析すると、現加入者に限っては、月々にして425円の負担増で
有線とテレビ受信の利用が可能になるというのが現実で
もし、かなうのならこの部分の負担増はNHK受信料の拒否によって相殺されるでしょう
ただし、サークルでいえばMきさんのように、有線の未加入者にとっては、やむなく
有線の要・不要を問わずに、地デジ受信の為には
新たに10,000円の加入料に加えて月々2,000円の負担が必要になるわけです
しかし、これもまた、受信料の拒否からある程度の負担軽減を可能にします

残念ながら、総務省側の不努力とインフラがないために
現状では京丹波町に住む以上ケーブルテレビは唯一無二の選択です

確かに行政側のアクションと方策には、大きなずれがあります
説明に来ていた地デジのコマーシャルを担当したひとの説明には
ケーブルテレビしかないこの地にとっては、むしろケーブルテレビの場合以外
不要であるのに、肝心のCATVの説明がありませんでした。かといって
その代わりに一方的に京丹波町が果たして責を問われるべきかは、少し疑問でした

僕個人としても、たった3つしかないという説明以外に
実は「光ブロードバンド」というインターネット網を使うことによって
テレビ受信ということだけではなく、
第4の選択肢というべき地デジも電話もインターネットも込みで使える方法があります
その説明は皆無でしたね・・・・この手のプランの中の
IP電話は有線と同じ意味で、他府県との通話さえ無料化も可能です。その意味では
民間の高速ブロードバンド業者のNTTやeo(関電系)のサービス提供状況と
その予定をどんだけ行政の情報化セクションとして
把握できているかを聞きたかったのですが、その余地は
見えてなかったので、質問を出来ませんでした

これが可能ならば、インターネットの代金を含めても同じ程度の
負担で地デジとネットの利用が出来ます
有線かIP電話か、地元の情報か、高速のネットが出来るかの違いが
我々の選択肢になりうるのです・・・そこんとこが実は僕の最大の関心事でもあって
このことが本当の意味のデジタル・ディバイド解消の根っこであると思っています


いずれにしても、我々が「地デジ」を受信する方法はこのままなら
ケーブルテレビ(CATV)以外にはありませんし
お悔やみや地域の情報を引き続き得たいなら、有線もつかえるこの選択が唯一なのですが
ただ、今後も選択肢を増やす努力は必要不可欠です。
それは、このままケーブルテレビに甘んじて
情報化の谷間に陥れば、結果として住民増や企業誘致もかなわないでしょう
いずれ、「高速情報網」があらゆる企業の基本条件になりうるからです
残念ですがケーブルテレビの提供するネットの「下り30M」程度のスピードは
こうした環境のためにはか細すぎる気がします。
もっと大量の情報とデータのやりとりを求められれば
このままの状態で企業が、ココにいる意味がなくなってしまうのです
それはテレビ受信の問題ではなく、高速ブロードバンドというネットの技術革新にこそ
近い未来のビジネスの問題があるんだと思います

ネットでいえば、我々サークルの皆さんの状況も大きく変わります
まず現行のモデムが不要になります。その代わりに
引き続き無線LANでつなぐためには新たに無線LANの器械と
アダプタ内蔵でない機械の人はもう少し高速のワイヤレスLANカードなどの
アダプタの購入と、ネットの設定、メールアドレスなどの変更が必要になってきます


さらに公民館で引き続きサークルが開けるかも気になります