ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

温暖化を抑制する海のウイルスを強化する アイデア広場 その992

2021-09-09 17:54:28 | 日記


 パンデミックの影響はとても大きく、長くなることを覚悟しなければならないようです。仕事の形式も、変わり始めます。「残業がなくなる」「対面の仕事がなくなる」 さらには「転勤がなくなりテレワークが進む」といった新たな働き方が広がっていく場面が増えます。これらの新たな働き方の中に、チャンスが潜んでいるわけです。このチャンスを見つけた人が、宝さがしに成功したということになります。今回のコロナが収束しても、シベリアの永久凍土が溶け出し、新たな感染症が増えることが、専門家の中でささやかれているようです。温暖化が、今まで活動していなかった細菌やウイルスの出現を招くというわけです。新型コロナウイルスやアフリカ豚コレラなどの多様なウイルスが、人間や家畜に襲い掛かることが想定されるのです。ウイルスの思わぬ介入で、社会環境の行方がさらに混沌とすることになります。太陽活動などに伴う気候変動は、過去に文明を幾度も塗り替えてきました。紀元前2千年前後の寒冷化で、エジプトでピラミッドを建設し、約800年続いた初期の王朝は終末を迎えました。この危機を乗り越え大胆に改革できる国が、時代の先頭に立つことができるわけです。
 人口減少が始まれば、絶えざる技術革新で生産性を高め続ける努力が重要になります。その意味では、生産年齢人口が2030年まで年間50万人以上減り続ける日本に、技術革新の期待がかかります。ソニーグループと川崎重工業などは、2022年にも始める遠隔操作のロボットシステム事業で、この課題に立ち向かっています。この成功のカギは、人間とテクノロジーの創造的共生になります。将来的には、自宅など遠隔地から口ボツトを操作できるようにすることになります。まずは工場の生産ラインで導入し、将来は医療や介護などへルスケアにも広げることを計画しています。労働市場から一度離れたシニアや主婦、障害者も、活躍できる環境を整えることになります。パラリンピックは、障害を持つ方が、環境を整えれば、健常者以上の力を発揮することを示しました。日本より先行しているように見える中国は、工場の無人化などを実現しつつあります。中国は、現在の強みである大量の生産年齢人口に依存しない新たな成長モデルを探っているようです。
 コロナ禍の中で、人のいなくなった職場があれば、モノがなくなったお店もあります。通販を利用する消費者が増えたために、お店なくともモノを陳列することもなく、工場から直接家庭に配送するサービスが可能になった様式です。コロナ禍だけでなく、動物福祉の理念も、ファッション業界には、光と影を投げかけます。日本人の女性の90%は、有名ブランドの商品を持っています。ルイヴィトンは、ブランド好きの日本人の中でも、他の追髄を許さない人気商品です。以前より、この有名ブランドは革製品が堅調に販売されていました。ルイヴィトンのマーケットの市場は、3,000万人ともいわれています。日本人は、ルイヴィトンを身につけながら、この着こなしを楽しんできました。ところが、皮のバックが動物福祉の理念から忌み嫌われ、急に排斥される商品になってしまったのです。無価値になった何千万という革製品が、家庭から放出されます。一方、何千万という革製品に変わる市場が出現するかもしれないのです。この出現を先取りした企業(個人)が、宝の山を手にすることができます。
 異常気象や温暖化が、話題を集めています。でもよく観察をしていくと、地球は極端な異常気象や温暖化を防ぐしくみを備えていることがわかります。毎年20億トンを超える炭素が、海水に溶け込んでいます。2019年度における日本の二酸化炭素排出量は11億トンになります。日本で排出する二酸化炭素は、海に吸収さているわけです。もっとも世界では、毎年328億トンを排出しています。それでは、問題にならないという方もいます。でも、このほかに二酸化炭素を植物プランクトンに取り込んで、有機物として深海に沈降させている量を含めると、人間活動に伴う二酸化炭素の30%を海は取り込んでいるのです。ところが、心配な学説も出てきています。アメリカのある大学によると、海の立役者の一つに海中を漂うシアノバクテリアがいるといいます。このシアノバクテリアは、炭素をたらふく食べ、体内に蓄えるのです。海に溶けた二酸化炭素を効率よく、有機体にして固定化しているわけです。海水を調べると、水深200mより浅い表層で暮らすこれらのウイルスが、水深1000mにも移動していることが分かりました。これらのウイルスが、大気中の二酸化炭素を海の深くに隔離し、温暖化を阻止する働きをしているというわけです。この働きから、一つのビジネスチャンスが浮かびます。EUでは、二酸化炭素1トンの取引価格を、2021年5月に6,500円(50ユーロ)から7,150円(55ユーロ)にしました。海に溶ける二酸化炭素を増やす仕組み作れば、お金を産む小槌を手に入れられます。11億トン×7150円は約8兆円になります。新しいウイルスを発見し、ウイルスの能力を高める研究をして、成果を生かすことも選択肢になるかもしれません。
 少し、心配な報告もあります。海の中で活動しているウイルスが、シアノバクテリアに感染し、炭素をためる能力を弱めるようだという報告がでてきています。この報告によると、シアノバクテリアの能力低下が年に10億トン単位の炭素吸収をウイルスが阻む恐れがあるというのです。広い海で大量のウイルスが暗躍し、温暖化ガスの二酸化炭素の吸収量を減少させる恐れがあるというわけです。海の中のウイルスが、温暖化の脅威を高める方向で活動していると指摘しているのです。一方、少し明るい報告もあります。2018年、太平洋の5カ所で集めた10リットルの海水から842種ものウイルスを見つけられました。この842種が、「ほぼ全てが新種だった」と採取者は驚いていました。この新種のウイルスの中に、シアノバクテリアを元気にする働きがあればハッピーになります。異常気象や地球温暖化の行方は、ウイルスの気まぐれで大きく左右されることになるかもしれません。希望の光は、温暖化や気候変動の抑制に役立つウイルスを見つけ、利用方法を確立することになります。
 驚くことですが、海だけでなく空中にもウイルスは活躍しているのです。上空に浮かぶ微粒子に、空気中の水分がつくと雨粒ができます。雨粒の核になる微粒子は、「エーロゾル」と呼ばれます。一般的に雨粒の核になる微粒子は、海の塩分や土の粒、火山噴火のちり、黄砂などになります。モンゴルの砂漠と上空500メートルで取った微粒子の中に、ウイルスがいたのです。ウイルスが空高く舞い上が、雲や雨粒をつくることもわかってきました。ちっぽけなウイルスが、気象を操り各地に雨を降らせていたのです。このウイルスは恵みの雨も降らすことも、災害をもたらすこともあるわけです。捉え方によっては、ウイルスの存在を確かめ、その機能や作用をしらべれば、人間に有用な天候を作れるかもしれないわけです。
 北海道の礼文島の船泊遺跡から、約3800年前の女性の骨が発見された。この縄文女性の骨や歯には、縄文時代を知る手掛かりが残されていたのです。ウイルスのDNAが縄文人の歯から見かると、縄文人の口にいた細菌の正体が絞り込めるのです。口内細菌の種類や数は、縄文の女性が食べ続けたものを映し出します。縄文女性の住居に貝塚があれば、貝殻などの出土品とともにウイルスが縄文人の食生活を調べる手段になるのです。ウイルスや細菌変遷をたどると、現代の日本人を悩ます糖尿病や歯周病などの起源にさかのぼれます。腸内細菌に感染したウイルスも見つかれば、腸内細菌の存在が明るみに出ることになります。口内細菌や腸内細菌は、人々の健康に欠かせないものです。その過去の実情や知識は、現代の健康に寄与することになります。現在、この縄文女性のDNA解析からは、女性の髪は、巻き毛で、目の虹彩は茶色、アルコールに強いということが分かっています。どうして、アルコールに強いとわかるのだろうか。この疑問が、次の課題になりました。