ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

アイデア広場 その42  1,テロとVXガス 2,重要な防疫体制 3,伝染病とワクチン

2017-03-31 16:17:21 | 日記
アイデア広場 その42  1,テロとVXガス 2,重要な防疫体制 3,伝染病とワクチン

1, テロとVXガス

1995年3月20日東京の地下鉄で、猛毒のサリンがまかれる事件がありました。そして、VXガスも、このカルト集団によって使用されました。このとき各国の軍事関係者は、急きょ訪日して、日本人よりも熱心に情報集めて分析しました。首都における毒ガスの使用は、一国の政治経済を麻痺させる強力な兵器になります。それが、初めて首都東京で使用された事件だったのです。各国はこの事件以来、国家間の兵器として毒ガスを使う以外に、テロ集団による毒ガス使用の可能性を研究するようになりました。北朝鮮の金正男氏は、皮膚に油状の液体を押しつけられて死亡しています。マレーシア警察の物々しい防護服による捜査は、単なる捜査というよりも、軍事訓練のように見えました。そこで服装に対する考えを変えてみました。美しさを競うよりも、リスクを防ぐ服装にも需要が出るかもしれません。今年のファッションは、ムスリムの女性のように、肌を露出しない服装が流行するかもしれません。

2, 重要な防疫体制

 1992年に、日本はPKOをカンボジアに派遣しました。この時の懸案の一つが、伝染病対策でした。伝染病の予防接種をできる組織が、自衛隊にしかなかったのです。当時は、自衛隊以外の組織を派遣する意見も合ったように記憶しています。でも、自分たちを守る自衛の能力と防疫の能力を持っている組織は、自衛隊だけでした。私が、この意味が分かったのは最近でした。厚生労働省が、昨年の1月4日でエボラ出血熱の流行が終息したと発表しました。2015年は、エボラ出血熱で世界が揺れていました。なぜ、一地方の伝染病が、これほど騒がれたのでしょうか。軍事の世界では、伝染病の予防と治療は、生物兵器開発の裏表なのです。もし自爆テロリストがエボラ出血熱に感染して、テロを行う国や都市を歩き回り一般人と接触すれば、感染は一挙に拡大します。軍事関係者は、生物兵器としてのエボラ出血熱を恐れていたのです。危機があれば、その裏にはビジネスがあります。エボラ出血熱のワクチンを必要に応じて生産できれば、ビジネスになるかもしれません。また、エボラ出血熱のウイルスを通さないマスクを作れば、流行地では売れます。実際日本のあるメーカーが、99%ウイルスを通さないマスクを救援物資として送っています。

3,伝染病とワクチン

人口が密集する都市の生活は、病気との戦いでした。ローマや江戸という都市は、雑菌が繁殖しやすい環境だったので、浴槽が整備されたわけです。古代ローマが繁栄した時代、ローマの道はアフリカからマラリアなどの伝染病が侵入する道でもありました。天然痘は、インドが発祥の地とされます。天然痘は、ヨーロッパや新大陸のアメリカでは猛威を振るいました。でも、インドではたいした問題になりませんでした。みんな免疫を持っていたからです。マラリアは熱帯地方では、今なお最も死亡者の多い伝染病です。でもアフリカには、マラリアにかからない人達がいます。鎌状赤血球を持つ人は、マラリアにかかりません。伝染病の流行は、主体と病原体、そして感染経路の関係で決まってきます。主体である人間の免疫力を高めておけば、良いわけです。ワクチンがあれば、さらに良くなります。エボラ出血熱のワクチンもできました。これで安心かというと、違うのです。ワクチンができてもそれだけでは、ビジネスになりません。流行になったときに、必要に応じて大量生産ができて、それを供給できなければ、阻止することができません。ワクチンの生産能力が、鍵になります。あまり知られていないことですが、このワクチンの生産能力が最も高い国は日本なのです。ワクチン生産のリードタイムを短縮し、流行の発生から拡大までの間の供給できれば、ビジネスチャンスになります。


ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。