ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

スイス農業と観光に学ぶ  アイデア広場 その383

2018-07-12 16:15:38 | 日記

 スイスは、観光立国としても有名です。この国の魅力は、美しい山村になります。アルプスの山並みと牧畜などの農業が相乗効果を上げているのです。一見牧歌的風景ですが、この景色は意図的に維持保護されている面があります。スイスでは、農業に手厚い保護が行き渡っています。この保護政策により、農耕地を始め、環境保全や家並みの保存が計られているのです。手あつい保護が、四季折々の美しい山村風景を生み出しているともいえます。
 そこで、日本がスイスに学ぶ観光の知恵を少し垣間見てみました。スイスの観光数は、人口の840万人を超える900万人になっています。この国の山村は、農業や観光業が盛んです。公共交通機関が充実したために、あらゆる山村へのアクセスが可能になっているのです。この交通網を利用して、世界各国から人々がアルプスのトレッキングやキャンプに訪れるわけです。最近、農家で目立ってきたのが、コテージやキャンプ場の副業です。裕福な農家が、、野外活動の起業家に土地や建物を提供して、事業を委託しするケースが増えています。スイスの国民所得は、世界で最も高い国の一つです。農家も高い所得の恩恵を受けているのです。
 中世の家並みを見学する旅行客や登山客が、絶えずやってきます。世の中には、本物と偽物があるといわれています。スイスは、できるだけ本物をに近いものを提供しているようです。本物の基準は、長い歴史を経ても価値を落とさないものになります。スイスの風景や自然は、この基準に添うものでしょう。今では当たり前になったガソリン車の使用を禁止した最初の観光地でもあります。そして、電気自動車を観光用に利用した村など、世界に先駆けて取り入れた観光政策は良く知られています。自然景観を保護する努力は、現在も精力的に続けられています。最近では、農地や周辺の野山に生息する多様な生物の維持にも目配りをしています。もちろん、景観を維持して自然環境の保護に力を入れている農家には、多額の補助金が支給されています。
 農山村には、農道や林道の補修や除雪の公共事業があります。景観の維持には、住宅地の維持管理など土木建設事業もあります。これらに関わる村人は、農業や観光以外にも、収入があるわけです。農業と観光で収入を得て、さらに公共事業に携わることで収入を増やしているのです。自分たちが従事した林道の補修や除雪が、さらに観光業を助けるという相乗効果を上げているともいえます。スイスは官民を挙げて、交通機関のインフラ整備をして、環境保全や家並みを保存して、四季を通して観光客を招き入れているのです。この政策が続く限り、農山村の人々には雇用が途絶えることはありません。高い所得が、保証されていくわけです。スイスの人々は、中学や高校を卒業するだけで、家業の農業や観光業を受け継いで、裕福な生活を享受できる仕組みになっています。
 最後に、日本がスイスに学ぶ点は、まず農業で稼ぐ点でしょう。農業で生活を支える程度の収入を得た上で、民宿などの観光業ができるようにします。日本には、スイスにはない里山があります。日本の植生は、ヨーロッパなどと比較にならないほどの豊かさを誇っています。昆虫や動物も固有の種が数多くいます。イギリス固有の動物はゼロといわれています。日本は何と130の固有種がいるのです。植物も2900種に及んでいます。しかも、これらの動植物の種が里山という環境で共存してきたという歴史があります。スイスがアルプスと自然を目玉にするのであれば、日本は里山と自然、そして人間の共生を軸に観光を展開してはどうでしょうか。世界のトレンドは、自然と人間の共生に流れています。その流れに乗って見るのも面白いようです。
 蛇足ですが、里山や森林に入れる林道の建設と維持が必要になります。山村における灌漑設備の補修も重要です。これらの継続的補修には、住民も行政もお金と労力を支出するになります。農民が「結い」のような仕組みを作りながら、里山を維持してきたわけです。現代版、「結い」をつくり、日本の自然をアピールすると同時に、稼ぐ力を取り戻したいものです。


ファンタジアランドにおけるトット記者の文章の作り方

2018-07-12 15:50:48 | 日記
 
参考文献の気に入った部分を40文字以内の1行で文章にまとめます。
気に入った文章は、一つの本から10~100行程度作ります。
40文字以内の1行の文章を1万行ぐらいで、ひとまとめにします。
1万行の中からガラガラポンと文章を出します。
ガラガラポン数は25~100行です。
この25~100行を並べ替えながら、相反する文章や時事問題からアイデアを出します。
最近は、25行程度をまとめる三題噺が多いようです。
このようにして出てきたものが、ファンタジアランドのお話になります。


参考文献
働き方の問題地図 沢渡あまね 他 技術評論社 2018.1.9
京大式DEEP THINKING 川上浩司 サンマーク出版 2017.11.1
幸せな人はお金と働くことを知っている 新井和宏 イーストブレス 2017.7.2
自分を操る超集中力 DAIGO かんき出版 2016.5.27
脱・限界集落はスイスに学べ 川村匡由 農文協 2016.10.25
鳥を識る  細川博昭  春秋社 2016.12.23
鳥の生命の不思議 アドルフ・ポルトマン 長谷川博 訳 どうぶつ社 2003.10.18
頭が良くなる子どもとの遊び方 小川大介 大和書房 2017.11.25
男の子の脳を伸ばすのはどんな親 篠原菊紀 宝島社 2009.12.8
まちがいや失敗で子どもは育つ 今泉 博  旬報社 2003.3.5
勉強の達人  西口 正  日新報道  2003.2.10
老後ぐらい好きにさせてよ 野末陳平  青春出版社 2017.3.10
TOEIC亡国論  猪浦道夫  集英社新書 2018.3.21
デザインの次に来るもの 安西洋之 クロスメディアパブリッシング 2017.5.1
ロシアの女性誌  髙柳聡子 ユーラシア文庫 2018.3.26
最強の書く技術  出口 汪  水王社  2015.12.25
仕事ができる人の問題解決の技術 高橋 誠 東洋経済新報社 2004.4.15
原稿10枚を書く力  齋藤 孝  大和書房 2004.10.10
地図の進化論  若林芳樹 創元社 2018.1.20
ヒューマンエラーを防ぐ知恵 中田 亨 同人選書 2007.3.20
最強のスポーツビジネス  池田純  文春新書 2018.4.20
植物のたくらみ香りと色の植物学 有村源一郎 他 ベレ出版 2018.4.25
四季の地球科学 尾池和夫 岩波新書 2012.7.20
50歳から知的生活術  三輪裕範 ちくま新書  2014.8.10
弱いロボットの思考  岡田美智男 講談社現代新書 2017.6.20
人工知能はいかにして強くなるのか 小野田博一 ブルーバックス 2017.1.20
合成生物の衝撃 須田桃子 文藝春秋社 2018.4.15
くらしの時代 米澤 泉 勁草書房 2018.2.15