ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

国際化に遅れない英語力の獲得   アイデア広場 その374

2018-06-15 17:50:10 | 日記

 大学受験改革で、英語の出題が話題になっています。TOEICや英検で一定の得点を取ることが条件になるなどの案が出ているようです。民間の英語検定試験が、大学受験に使われるという大きな改革案が出てきているわけです。日本人の英語は、しゃべれない、聞けないという弱点がありました。読んだり書いたりすることは、ある程度できるのですが、しゃべることが苦手なのです。しゃべれないから、国際化に乗り遅れるという議論もあります。
 そこで、国際化に乗り遅れないための語学を考えてみました。TOEICの受験者数は、1984年には6万人、1994年には44万人、2004年には143万人、そして2016年には271万人に増えています。検定試験を受ける方が、増えていることが分かります。ちなみに、このTOEICは、2016年で150ヵ国、700万人が受験しています。大部分が日本人と韓国人で占められているようです。この試験の内容は、通常の実務一般に必要な基礎的な英語力を評価するものです。職場で同僚と会話される内容が中心ということになります。学問的内容や抽象的な議論、そして政治経済の内容は出題されません。遊びの話題も避けられ、日常的職場での会話に終始するようです。
 英語は、話す、聞く、読む、書くが必要されます。この4つの要素をどの程度高めれば良いのでしょうか。話すレベルは、「略式一親族、友達、子ども、親しい同僚と話す」、「正式一目上の方や初めて会った方と話す、学校の授業で話す」、「専門一専門家、研究者との会議でディスカッションする」の3段階程度になります。聞くレベルは、略式一親族、友達、子ども、親しい同僚の話を聞く、テレビドラマ、映画のセリフを聞く」、「正式一目上の方や初めて会った方の話を聞く、テレビのニュースや駅のアナウンスを聞く」、「専門一専門家、研究者の発表や話を聞く」となります。読むレベルは、「略式一非常に親しい方からのメール、コミックを読む」、「正式一新聞、雑誌、メール、ネット記事、エッセイなどを読む」、「専門一専門書、専門分野の論文、文学作品を読む」、書くレベルは、「略式一メール、シナリオを書く」、「正式一記事、エッセイ、商業文などを書く」、「専門一論文、契約書を書く」となります。
 国際化で語学が必要になる場面は、正式から専門のレベルになります。大事なことは、海外の仕事で困らない語学力を付けることです。多くの方が助言する方法は、中学英語の教科書を良く音読して暗記することなのです。さらに高い会話力を付けたい場合は、高校の教科書をよく読み、全部暗誦できるようにすることだと言います。学校に出てくる文型と名詞句の組み立て方を徹底的に暗記し、自由自在に組みあわせてができるように習熟することが大切となります。この基礎の上に、専門分野のテクニカルタームを覚えていくことになります。
 余談ですが、イギリスではTOEICは信用されていないようです。2014年、イギリスのビザ申請にあたって、TOEICのスコアの使用が不可になったのです。ある職種にとっては、語学力がビザ認定の条件になっています。その語学力を認定するスコアに、問題があったということです。ロンドンで行われたTOEICの試験で、組織的不正が発覚したのです。イギリスの内務省が、TOEICとTOEFLを運営しているETS(教育試験サービス)との契約を打ち切ったと言われています。


弁当の配達・人手不足・時間差  アイデア三題噺 36

2018-06-15 17:04:52 | 日記
 弁当チェーン店「ほっともっと」の分布図を見ていたら、九州と関東に多いことが分かりました。九州が発祥の地で、売上げは関東の首都圏に重点があるように見えました。この弁当や惣菜を主力とする業界は、競争が激しいことで知られています。コンビニもスーパーも弁当と惣菜は、主力商品になっています。弁当の美味しさはもちろん、その提供に関するサービスも求められるようになります。具体的には、配達の仕組みです。安く、速く、正確に、美味しくなどの条件をクリアすることになります。高齢化が進み、共働きが普通になると、自炊の時間が少なくなります。外食や中食が増える傾向にあります。その中でも、配達によるものが徐々に増えているのです。でも、人手不足は深刻で、望ましい配達を行うには人員が少ないという問題がでてきます。この問題は、一つの企業や一つの業界だけで解決することは難しい状況になりつつあります。
 そこで、この配達の人手不足の解決策を考えてみました。昼食は当然ですが、12時から13時に集中します。この限られた時間に、人員を集中しているわけです。この集中する1時間を、東南アジアのように2時間にすることはできないでしょうか。例えば、この1時間に10人を投入して配達していた業務が、2時間にすれば5人で可能になります。少ない人数で、仕事をするには時間の配慮も必要になります。時間差通勤が可能であるように、時間差配達も当然考えられることです。時間差通勤のメリットは、余裕を持って通勤できることです。その余裕が仕事の能率を高め、質の高い仕事を成就させています。
 一企業でやろうとしても無理だという声は、当然上がります。これを、地域全体で行えばどうでしょうか。役所が率先して、昼休みを11時から12時の班と12時から13時の班という仕組みにすれば、企業は合わせることもできます。役所に納入する業者は、少ない人数で仕事をまわすことが可能になります。学校給食にしても、20の小中学校を持つ地域であれば、昼休みを時間差で取ることも可能になります。給食業者は、その給食の時間に合わせて温かい給食を適時届けることができます。高齢者の方は、自分の生活スタイルに合わせて希望する時間を指定することになります。でも、混んでいるときには高く、空いているときには安くというような仕組みを作るのも面白いかもしれません。