東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

6月の振り返りブログ

2024年06月28日 18時35分45秒 | 通常練習

お世話になっております。クルーザー班4年の関根佑樹です。

 

久しぶりのブログなので6月の振り返りブログとさせていただこうと思います。

 

一週目、土曜日は新入生顔合わせをディンギー班と合同で行いました。ヨット部の部員全員が顔を合わせる貴重な機会です。今年のヨット部は新入生がたくさん入ってくれたおかげで総勢61名です。自分が一年生の時から方々から「最近のヨット部は部員がかなり多くなった」と言われていて、確かに両班合わせて毎年60名弱いました。ただ、60名を超えたのは今年だけです。

日曜日は今年初めての新入生練習を行いました。今年から八景島なしで新入生練習を行うので、クルーザー班でも例年より多めに新入生が来てくれることになっており、この日も4人の新入生が練習に来てくれました。

 

二週目、土曜日についに修理が完了した仰秀を下架しました。この日まで練習は「リップル」をお借りして行っておりました。「リップル」のオーナーの方には購入手続きも含めてかなり親切にしていただいており、感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございます。ただ、やはり慣れ親しんだ仰秀を走らせることができることはかなり嬉しいものでした。

また、日曜日には世界選手権に向けた壮行会があり、仰秀のLBの方々とお会いする機会がありました。普段お会いすることのないLBの方々とお会いすることができ、今の仰秀を買い換えた際のお話やディスマストした時のお話、また過去の世界選手権のお話などとても面白くありがたいお話をたくさんお聞きすることができました。貴重な機会となり、世界選手権から帰ってきた際には報告会をさせていただこうと思っております。

 

三週目、月に一度のフリートレースがありました。運営してくださった方々、ありがとうございました。今回は新入生練習期間ということもあり、新入生2人にもレースに参加してもらいました。2人には土曜日、一緒にレースに向けて動作中心の練習をしてもらい、日曜日に仰秀に乗ってもらったのですが、レースでは上級生と遜色ない動作をしていました。年々、新入生のレベルがどんどん上がっているように感じるのですが気のせいでしょうか?一方で上級生4人はというと、久しぶりに仰秀で出るレースということもあり、またいつもと違うメンバーが乗っていることもあり、浮き足立っているような感覚を覚えました。これぐらいの環境変化に影響されるようなら、世界選手権での環境変化に対してチームとして本気で取り組まなければと思いました。

また、仰秀に乗らない上級生2人(太智、諒真)は月光とダボハゼに乗せていただきました。ありがとうございました。2人とも吸収できるところをたくさん吸収してきてくれたようで大変頼もしかったです。特に諒真は2レースほどトリマーをさせていただいたようで、その積極性は見習うべきものだなと思いました。

 

四週目、この週は仰秀とリップルでの2艇を使い新入生練習を行いました。近年のクルーザー班では初めての試みだと思います。幸か不幸か仰秀が破損してしまったことで、リップルの購入に際してチャーターさせていただけることとなり、また新入生練習期間と被ったため人数の確保も容易となり、2艇練習が実現できることとなりました。これまで、単独では1艇でしか練習できなかったところ、2艇出すことができることはかなり貴重なことだと考えており、社会人チームとの練習や他大学との合同練習、フリートレースなどと同じくらい貴重な機会だと思っています。

一時期仰秀が使えなかった分、2艇での練習の機会が増えることで取り返したいという思いでした。

 

五週目、土曜日は新入生を呼んでの2艇練習、日曜日は世界選手権に向けて、久しぶりとなる上級生のみでの練習を行いました。土曜日は一時風がなくなる一方で、日曜日は昼から風が吹き上がりハーバーバックを余儀なくされてしまうといったように、練習時間の面では満足のいくものではありませんでした。ただ、日曜日のミーティングでは練習の反省だけで1時間を超えてしまうような内容的には濃い練習をすることができました。また、この週は土曜日には仰秀のOBでもある宮本さんのオリンピック壮行会に招いていただき(自分は行けませんでしたが)、日曜日には共にラウンディングをさせていただけるといった月光チームと密に関わらせていただける週でした。そのおかげもあり練習内容が濃くなったと思っています。ありがとうございました。

 

 

さて、今月の振り返りはこれくらいにしておいて、世界選手権の準備や艇の故障でバタバタしており、ブログで改めてご報告をさせていただいていなかったので、仰秀の故障についてきちんとご報告させていただこうと思います。

 

4月12日の自主練のクローズ帆走中にポートのサイドステイが根本から抜けるという事故が発生し、幸いにも人的被害はありませんでしたが仰秀は修理しないと使えなくなってしまいました。修理をするにしても金銭的にも時間的にも大変な修理となり、保険が下りることが決まるまでは修理を見送っており、結果的に6月上旬に修理が完了しました。

 

4月に予定されていた小網代での新歓は主に日大の「桜工」という船と合同でさせていただきました。ありがとうございました。ゴールデンウィークには新歓も兼ねて葉山のY30をチャーターし、J/24以外の船の経験を積むことができるという故障がなければしなかったであろう経験もしました。また、5月のフリートレースでは普段からお世話になっている関東J/24フリートのチームに分乗させていただき、参加することが叶いました。ありがとうございました。

 

このように活動自体はさまざまな方のおかげで継続することができていた一方で、仰秀の状況をお話ししたいと思います。事故の大きな原因の一つが、船の構造材料であるコア材が腐っていたことにあります。今回のポートのサイドステイ部分もそうですが、マスト周りのデッキ部分やハルの縁の部分など、水が入り込みやすい部分から全体的に腐り始めています。そのため、今回修理していったん使えるようになったとしても、今後継続的に使い続けるということが安全面でも厳しいのではないかと考えております。そこで買い替えを考えていました。

そんな折、タイミングよく、以前から一緒にフリートレースに出ていた「リップル」という船が活動を辞めて船を売るという話が上がりました。大変ありがたいことにオーナーの方も「レースにがっつり出る人に売りたい」とおっしゃっており、それもあって破格の値段で売っていただけるという話になっています。また、さらにありがたいことに、購入手続きに時間がかかるため、購入前提でチャーターも承諾していただきました。そのような経緯もあり、近頃はリップルをチャーターして練習をさせていただいております。

 

簡単ではありますが、以上が現在のクルーザー班の現状です。世界選手権出場に加えて艇の更新もあり、今後もかなり盛りだくさんな活動となる予定です。関係者の方々には今後も助けていただく機会があると思いますが、現役部員としてできる限り精進して、部員一丸となって取り組んで参ります。

長くなってしまいましたが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

クルーザー班 関根佑樹


本日も生憎の天気模様で

2024年06月28日 11時18分05秒 | 通常練習
お世話になっております。
3年470スキッパーの北村湧です。

先週末は関東個人選手権が行われました。結果としては、470チームは一艇も全日本への切符を掴むことができませんでした。

2日目は風が不安定だったものの、中風での南風で計5レースを行いました。
梅雨前線が近づき風の傾向が変わる予想もしていましたが、結果としてはここ1ヶ月よく練習してきたような南風のコンディション。
春インと秋インの中間点であって、夏の練習を迎える前の実力をはかるには充分すぎる大会でした。

気になったので、各校の470上位3艇の合計点を計算しました。


1日大 5-17-22 計44
2早稲田 17-21-24 計62
3慶應 32-32-49 計113
4中央 42-47-64 計153
5明治 42-61-69 計172
6明海 48-107-109 計264
7横国 64-87-142 計293
8東大 106-112-132 計330
9立教 78-160-169 計407

現状では8位、全日本ボーダーラインギリギリということになります。
もっと良い所にいれるはずだとも思えますし、順当なようにも思えます。


個人的には29に槇枝と乗って良い感触で走れていた分、悔しさが残ります。


この1ヶ月、個戦で上位陣と戦うには一上でもっと前を走らないと話しにならないと思い、クローズでの走らせ方から見直しました。

細かな風の変化に対してメインをイチカチニカチ動かして、メインセールがずっと正解の形を出せるように。見かけの風をイメージして風を流しつつ角度をどこまで取れるかを試しました。リフトを感じた時、ヘダーを感じた時にどう走らせれば他艇に勝てるのか、負けないのか。これまでのクローズをいかに漫然に走っていたか。
メインシートの引きに拘る期間を経た結果、コース練では意識をあまり向けなくてもそれなりのメインセールの形を外さないようになったと思います。
実際、コース練では前を走れることが増えました。


個戦後のミーティングで工藤さんから、「まだ基本が出来ていない」とお話がありました。再現性のある動作、そして小松さんが常々おっしゃるように、「メインとジブで走るヨット、いつだってメインとジブに綺麗に風を流してあげる」。そういった誰でも理解できるような当たり前のことの精度の差が、全個ペアとそれ以外との差のように感じました。

スタートやストラテジー、タクティクスの失敗はレースが終わった後に振り返り易く、反省に上がりがちです。
課題だし順位に大きく影響しますが、それでも「メインとジブを合わせてどれだけ綺麗に走れてたか」という指標を忘れずにいきたいです。

周りに囚われず風に対するベストを出すことについて話しましたが、一方で、もっと広い視野で周りの艇を見る大切さも感じました。

特に、スタートに関して。初日の上ピン付近で下に置く艇の選び方、綺麗にスタートできなそうな時にどう切り抜けられるか。
混雑した場所でもスタート後にフレッシュ掴める艇の身のこなし方。2日目、長時間APの後の北風微風でのボヤッとた雰囲気でのスタートの中でのラインの形成のされ方、最終レース気合いが入ってラインを上がる艇団と、安全にいきたい艇団のウェイティングの高さの違い。

有利エンドや潮だけでなく、レースのレベルや艇の事情やクセなど多くの要素で決まるスタートを常に成功させるために、海面を、人を、もっと観察してイメージしようと思います。


今回の大会では上位陣との壁を1つ2つ感じましたが、それは同時に伸び代でもあります。
実りある夏を過ごして秋のインカレで花咲かせられるように頑張ります。


3年 北村湧




新入生自己紹介 2024 part13 野口薫

2024年06月28日 11時18分05秒 | 新入生自己紹介
高田君紹介ありがとう!高田君とは同クラで、彼にはいつも助けられています。
ALESSが順調な高田君とは裏腹に、先日ALESSの教授から、少なくとも私にはあなたが言っていることが分からない、と言われてしまいました。
ちなみに最終提出期限は1週間後です。

初めまして、現実逃避中の野口薫(のぐちかおる)と申します。出身は東京の駒場東邦高校で、同じく新入生の北村君が同期になります。
中高では卓球部で、特にこれといった大会の戦績を残すことなく引退となってしまいました。室内競技ということで日焼けとは無縁の高校生活だったので、日焼けへの憧れがあり、これもヨット部入部の一つのきっかけとなりました。
珍しいことに、同じく新入生の太田薫君と名前が同じで、どっちがかおると呼ばれるか勝負だ!と最初は意気込んでいたのですが、僕がかおると呼ばれたのは累計3回でしたね。
ということで見る影もなく惨敗した僕のことは苗字などで呼んでいただけたらと思います。

新入生ブログを書くということで、僕がヨット部に入部したきっかけを考えてみたのですが、思い直してみると僕がヨット部に入部することになったのは偶然の連続だったと思います。
最初にヨット部の存在を知ったのはテント列の時で、その時はヨット部に入る気は全くなく、「風に対して45度で走る?どゆこと?」ぐらいにしか思っていませんでした。
その後はバド部やアメフト部などの新歓に行ったのですがあまりピンとこず、しばらくの間さまよっていました。
そんな頃同クラのみんなと昼ご飯を食べていた時に、高田君からヨット部をおすすめされ、一回試乗会に行ってみよう、となりました。
急に決めたので、予約が空いている枠がその明日の枠しかなく、ダメもとで申し込んだところ、なんとOKの返事をいただき、試乗会に参加しました。
試乗会でヨットに乗ってみると、優雅にお茶でも飲みながら風に任せて走るというそれまで持っていたヨットのイメージが180度覆され、全身を駆使して風を切る様子に魅了されてヨット部もいいな、と思うようになりました。

さらに同じ高校出身の木村さんと北村さんに食事に連れて行ってもらい、その時に北村さんからこのブログを読むとヨット部の雰囲気がよくわかるよ、と教わりそれから暇なときはずっとこのブログを読んで楽しんでいました。しかしこの時点では入部の決意が出来ずにいました。

その後、本当はヨット部の試乗会は終了していたのですが、木藤さんが最後のクルーザー試乗会を企画して下さり、ここで入部するかどうか決めよう、と思い参加させていただきました。
その日はたまたま先輩方の大会の日で、特別に輩方が大会の準備しているところを見学させてもらい、そこで見たグラサン姿の先輩方がかっこよくて、自分もこうなりたい、と思って入部を決めました。

ということで、ヨット部でお世話になることになりました。なんか面白みのない冗長な文章になってしまいました、、、
ヨット部の活動が始まってからはちょうど1か月が経とうとしていますが、ヨットの技術の方は、タックのたびに頭をぶつけ、ジャイブのたびに沈をする、という惨憺たる有様です。最近はヨットの用語がだんだんわかるようになってきたので、もっと実践を積んでうまくなれるように精進していきますのでよろしくお願いたします!

次回の新入生自己紹介は、僕が新入生の中で一番ヨット愛があるのでは思っている平井咲如(ひらいさゆき)さんです。なんと二年生からの入部で、一年の僕たちともタメ口で話してくれます。めっちゃ優しい。そんな彼女がヨット部に入部した理由とは、、、乞うご期待!!