東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

とりあえず箱推しで

2022年01月31日 17時40分57秒 | 2022リレーブログ

お世話になっております、新4年スナイプスキッパーの青木大吾です。

 

あっという間に1月も終わりですね。2月3日から期末試験が始まるのですが、試験勉強に一ヶ月取り組んだのにも関わらず準備万端とは程遠く、とても怯えています。

オフが始まってからの一ヶ月と少し、勉強しかしていなかったのかと言ったらそういう訳でもなく

横浜で初めて車を運転したり、

クリスマスに初めて自主練に行ってみたり、

地元で楽しい年末年始を過ごしたり、

ジム終わりの卓球に腕を鳴らしたり、

同期を代わる代わる部屋に泊めて話を聞いたり、

初めて将棋に挑戦したり、と楽しく過ごせました。

 

とはいえ基本は勉強をしなければいけない訳で、

一月も下旬に差し掛かるに連れ、僕の心は焦燥感で乾いていきます。

潤いを求めた僕は、今まで触れてこなかったものに触れてしまいました。

乃木坂46です。

 

最初はただ可愛いなーと思っていたのですが、同期の大根田君がかつてはガチの乃木ヲタだったということで、僕の部屋で深夜の乃木坂史講義(近代まで)を開いてもらいました。

今でこそ日本を代表するアイドルとなったけれど、日の目を見るまでには長い時間がかかったこと、

選抜に選ばれないメンバーにもストーリーがあること、

先輩や友人、後輩たちがなぜ乃木坂にハマっているのかがやっとわかりました。これは沼です。

 

乃木坂は冠番組も持っているのですが、あれだけ人数がいるので、番組ではひな壇に20人近く座っています。司会のバナナマンが巧みに話を振っていきますが、全て指名するわけではなくひな壇から挙手で話し始めることも頻繁にあります。

20人もいるわけですから、誰か1人が一度も手を挙げなくても番組は滞りなく進行します。

そうなるときっと、手を挙げることには抵抗があると思います。

内気なメンバーは尚更、その心のハードルは高いはずです。

でも、そんな普段目立とうとしないメンバーが、手を挙げて頑張って話をして、終いには涙を流してしまう姿を見ると、もう胸が熱くなります。(これが沼の正体だっ)

 

僕は、関係ないこと同士ほど共通点は際立つように思うのですが、このこととヨット部との間にも通じるものがあると考えました。

 

今年のスローガンは「好み、好まれる」です。

ではどんなチームだったら好きになれるのか、と同期で話し合った時、以下の3つが挙がりました。

①思いやりを持つ

②当事者意識を持つ

③厳しさを持つ

 

僕が考えた共通点は②当事者意識です。

 

今ヨット部はチーム全体で50人、ディンギー班だけでも40人近くいます。

例えば一人が欠けたとしても、大した問題はなく物事を進められます。

そう考えるとその1人は大事でないようにも思えます。

でもチームは個の集積です。

手を挙げた誰か1人の発言の積み重ねで番組が盛り上がるように、

誰か1人の行動の積み重ねでヨット部はチームとして成長するのだと思います。

例えば、艇庫前のゴミを片付けることだったり、

船の固定を確認することだったり、

練習中に大きな声で復唱してみることだったり。

まさに当事者意識です。

 

普段から話題には挙がることなのでなんの新鮮味もない話ですね。

ですが、部員の皆には番組を観てほしいです。(乃木坂という)他所のチームの自分には関係ない話だからこそ、客観的になって気づけることがあると思います。YouTubeで観れます。

 

オフに入ってからもう一ヶ月半が経ちました。自分がヨット部であるということを忘れてしまうのに十分な長さだと思います。

この文章は主に自戒の意味を込めて書きました。

でもそれに加えて、「自分がいなくてもヨット部回るしなー」と再開に後ろ向きになっている下級生がもしいたならば、少し響くといいなと思います。

 

次のブログはいつの間にか頼もしい主将になっていたクルーザー班青木維摩です。お楽しみに!

 


シーボニアマリーナ

2022年01月30日 18時39分03秒 | 2022リレーブログ

皆様、こんにちは。

新4年マネージャーの青木香穂です。
皆様、如何お過ごしでしょうか。
私は、リレーブログの季節がやってきた!と思うのと同時に、来年からは読む側だと思うと何だか寂しく感じています(笑)

実は、一昨日1/28に21歳のお誕生日を迎えました!去年のリレーブログはお誕生日の次の日の1/29に順番が回ってきたので、20歳の抱負を書いていて、、、
去年の私は、皆に笑顔と幸せを届けられるマネージャーになることが目標でした。

1年たった今、どれくらい皆に笑顔と幸せを届けられたかなって考えました。やはり私は自分が届けた以上の幸せを皆から頂いてるなぁと実感しました。去年もそう感じているんです。皆から貰った以上のものをお返し出来るように更に精進していかなきゃなって思いました。精進します!!

でも、去年よりも愛や幸せを感じてもらえてたら嬉しいなぁなんて思ったりもしています(笑)

大好きな皆と目標に向かって頑張れる時間はあと1年弱しかないので、毎日を大切に過ごせたらと思います。

次回は青木大吾くんです!お楽しみに~!!

 


横須賀の立石公園に行ったよ

2022年01月29日 23時55分50秒 | 2022リレーブログ

お世話になっております。

 

3年スナイプクルーの柳澤球大朗です。

 

先日、家族が試験期間中の僕を置いて長期の旅行に行ってまして、その間、犬の世話と家のことを全部自分ひとりでやることに挑戦しました。1人暮らしの人にとっては当たり前のことが僕にはできないということを実感しました。自炊もしてみたのですが焼きそばもまともに美味しく作れず、どうにかしないとなぁと感じています。

 

料理って同じ料理を作るにしても、作る人によって本当に味が違いますよね。調味料一つ量が違えば全く違う味になるし、隠し味に何かを入れるだけで自分だけの味になる。そこに一般的な正解はないし、逆にその人なりの正解があるという考えをすれば正解が何通りもあると言えます。

 

ヨットについても同じように感じることがあります。ヒール感ひとつとっても乗る人によって正しいと感じるヒールは違うし、動作に関しても基礎はあるものの、人によっていろんな良さがある。タックやジャイブもスピード感、起こし具合など風によってはもちろん、船によっても人によっても正解が違うと感じます。そしてコースに関しても引く人によってその人なりの引き方があって性格や考え方が表れるものだと思います。

 

それ加えて自分たちがやるのはペア競技です。お互いの正解を擦り合わせて一つの正解にしなければならない。

 

その点で言えば僕は本当にまだまだだなと感じています。少しずつ動作の基礎が身についてきているという実感がありますが、これが正解だという自分なりの答えは正直全く見つけることができていません。ヨットという競技の奥深さ、正解を簡単に見つけることのできない難しさに途方に暮れそうになることもありますが、だからこそこのスポーツは面白いと思うし大学生活をかけてやる意味があると思っています。まだまだ僕はヨットを味わえてないように感じます。

 

自分なりの味を出せるクルーになりたい。

レース中も自分の正解を持ってブレずにセーリングができるクルーになりたい。とにかく今はそのために基礎を身につけて、いろんな人の正しいと思う走り方を勉強します。いろんな人の考え方を取り入れて、自分なりの正解を見つけ出したいです。

 

2月からは週5日練が始まります。正直きつさは予想できないのですが、しっかりコンディションを整えて万全の状態で臨みたいと思います。

 

3年リレーブログはここで終了です!

 

次回からは新4年生、トップバッターは元気な小網代マネージャーのかほさんです!


1月ももう終わり

2022年01月27日 22時41分15秒 | 2022リレーブログ

お世話になっております、新3年470クルーの丸山拓之です。投稿が遅れてしまい申し訳ありません。

 

最近アオアシというサッカー漫画にはまっています。地方で無双していた主人公がJ1のユースチームに入り壁にぶち当たりながらも上を目指していくという漫画で、主人公の成長過程の面白さだけでなくポジション別の役割とか考え方などを教えてくれとても勉強になります。スポーツ大好きなヨット部員なら絶対にはまると思います、おすすめです。

 

ヨット部ブログなのでヨットの話をしたいと思います。

 

2021年を振り返るとがむしゃらに進んできた一年だったなと思います。3月に本格的に470に乗り出して、右も左も分からないまま言われるがままにヨットに乗ってきて、考えるよりも体で覚えようと思いながら練習を続けていました。実際1年前よりは動作はかなりうまくなってると思う(あたりまえですが)し、練習を重ねて上手くなっていくのは楽しかった。

でもここ最近、特に4年生が引退された後、何も考えずがむしゃらなままでいいわけはないし、変わらなければいけないなと感じます。今の自分に特に足りていないコースを引く力は漫然と練習しているだけではぜったいに向上しないし、動作もどうすれば上手くいくか、失敗しないかを考えないと一定以上上手くならない。後輩と一緒に乗ることも増えるので、前に走るために必要なことをすべて考えるくらいの気持ちでいないといけないと感じます。

 

ただ考えてヨットを走らすためにはまだまだ余裕が足りないなと思います。微風のレースならあれこれ考える余裕があるけど、風が強くなるとキャパオーバーになって頭がパンクしてしまうし、微風でできたことが強風では全然できていない。その余裕を持つためには体力をつけて練習をたくさんするしか無い気がします。

 

要するに、これからはもっと頭をつかってヨットをすることと、そのために練習量を増やそうと思います。

以上です。


人生はショートを走りたい

2022年01月26日 17時54分25秒 | 2022リレーブログ

こんにちは。新3年470クルーの松尾一輝です。

このオフ期間、僕も関西の実家に帰省しておりました。

案の定、中高の同窓会で「松尾めっちゃ焼けてるな」と言われることが多いですが、その度に「夏はもっと焼けてたで」と写真を見せて自慢気になっていました。

そして、かなり引かれました。

ヨット部に入ってしばらくが経ち、ヨット部への愛着、ヨットへの思いは、大きなものになりました。

例えば十字路を歩いていて、自分と交わる方向から人が歩いてくると、この人とはミートするかどうか、前を切れるかどうか考えることがあります。

信号が赤の時に横断歩道に向かって歩いていると、青になった瞬間に渡り始めたくて、time to distanceを計算してしまいます。周りで止まっている人をぶち抜いて、ジャストで渡り始められた時、スタートで加速が決まった時のような快感に浸れます。

 

(あ、そういうことじゃないのか)

 

じゃあ、昨年1年間ずっとヨットへのモチベーションを高く持ち続けられたかというと、決してそんなことはなかったですね。

 

大学に入るといろんな選択肢があります。

進振りもそうだし、これからの進路もそうだし、何が正解か分からないし、隣の芝生が青すぎるように見える時もあります。

自分の選択に自信がもてない時、僕はすごくメンタルがやられます。

高校までは、環境変化も少なかったし受験という確固たる目標が正解だと信じて疑わなかったので、なおさら今は(ヨットに限らず)自分の向かってる方向性が正しいのかと悩むこともあります。

 

そんなとき、戒めも込めて、自分で物事を選択するブレない基準を持つように心がけています。

 

それは、

「今を逃したら挑戦するのが困難な方」

「将来自分がどうなっているか、想像もつかない方」

を選ぶことです。

 

今逃しても後で取り組むハードルが低いものなら、やらなくても後悔は小さいです。でも、今しかできないことは「あの時もっとやっとけば良かった」と後悔してしまいます。それぞれの人生のフェーズで、その時にしかできないことをやり続けることを心がけています。

それから、僕は「自分はこうあるべきだ」という理想や固定観念が人一倍強いと自負しております。もちろん、その理想の高さが自分を東大まで連れてきてくれたと思っていますが、同じくらい苦しめてきたと思っています。だから、もし2つの選択肢で迷ったのなら、自分がこの先どうなるか想像もつかない方に行こうと思っています。そうした方が、自分が楽に感じるということも最近になってわかってきました。

 

ヨットも然りです。大学に入る前は、ヨット部に入るなんて、スポーツをやるなんて想像もしてなかった。

2Sを自主練に捧げるほどヨットに夢中になるとは思ってもみなかった。

そしてこの先の2年間のヨット部生活がどんな風になるのか想像もつかないから、面白いと思います。

数あるいろんな選択肢の中で、ヨット部としての生活は今しかできないと思います。辛いことも含めて、今しか経験できないことだから、真摯に向き合あい楽しもうと決めています。

 

 

ヨットのコースでは、ロングを走ることがセオリーです。ざっくり言うと、「潰しが効く」からだと自分は解釈しています。

次風がふれた時に有利な方にいられるし、オーバーセールするリスクも小さいし、コースの選択肢も多くなるからです。だから、余程意図がなければ、みんなロングを走ります。

 

「人生はショートを走りたい」と書きましたが、決してわざわざリスクのある方に行くという意味ではないです。

ただ、どうなるか分からない先のことを考えてリスクヘッジ的に無難な方を選んだり、なんとなく皆がそっちに行ってるからという理由だけで物事を選択したりすることなく、これからの人生、自分の基準でしっかり選び取っていければと思います。

 

まずはこの1年、自分がどのようにヨットと向き合うか。これは、自分のヨット部生活、学生生活、そして人生にとって大切な意味を持つと思います。ヨット部という場所で、自分の選択を全うし切れるように、迷うことなく頑張るのみだと決めています。

 

20歳を迎えたということで、普段自分が思っていることを書いてみました。

 

明日は、年越し蕎麦でもなく、年明けうどんでもなく、マルちゃんです。

「嘘だと思ったら読んでください」


責任を持つこと

2022年01月25日 10時53分00秒 | 2022リレーブログ
お世話になっております。新3年マネージャーの橋本佳奈です。

私もこの前久しぶりにみんなに会えて楽しかったので、早くまた会えるといいななんて思ってます︎︎☺︎


突然ですが、先日私も成人式に参加しました。
いい写真があまり無くて、プライベート感満載の写真で申し訳ないのですが、一目惚れしたお気に入りの青い振袖を着ることが出来ました!嬉しくてテンション上がりました!

こうして気分はルンルンでしたが「もう成人して自由になったんだな」という実感が湧きました。それと同時に、何事にも責任を持たなければならないのだと感じました。これは20歳になった日よりも強く感じたことで、身も心も引き締まったような気がします。


責任感を問われることは様々な場面であると思います。もちろんヨット部でもマネージャーとして責任を持って役割を果たさなければなりません。


個人的に、休んでいた部活から戻ってきて以降、マネージャーという役割について考える日が多くなりました。
私でちゃんと務まるのかな、先輩方のように明るくて部員に寄り添えるようなマネージャーになれるのかな、私はマネージャーとして何ができるのかな…

考えれば考えるほどネガティブな事しか思いつきませんでした。しかしそこで落ち込むのではなく、自分なりに出来ることを一つずつ行動に移していくことが成人として最低限やらなければならない事だと思います。

皆さまの期待に応えられるようなマネージャーになれるかは分かりませんが、部のために出来ることを少しずつ取り組み、自分らしさを忘れないマネージャーになれるよう努力していきます。そのためにまずは頑張って人見知りを克服します…


本年も何卒よろしくお願いいたします。

次は松尾くんです!お楽しみに!

橋本佳奈

手紙

2022年01月24日 00時41分44秒 | 2022リレーブログ

いつもお世話になっております。

新3年、スナイプスキッパーの西尾拓大です。

 

千田ちゃんの生き物愛に驚きます…自分は虫が大の苦手なので…

あと、てる君が気になります。

それに素敵な紹介ありがとう。「受け止めて”くれる”」じゃなくて「受け止めて”くれそう”」というとこに自分の甘さを感じます笑。けど、全てを一緒に共有してくれる仲間がいるから頑張れるのかな。引退するときにそう言ってくれたら最高です笑

 

 

実は今回ブログに書く内容を迷いに迷いました。

ただ、今率直に思っていることを書きたいなと思ったので、今回はブログではなく手紙を綴りたいと思います。

 

〜〜

拝啓

 

冬の寒さが身にこたえ、雪が降るのをいまか今かと待ち望む季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて今回は柄にもなく、気持ちが前に出すぎて、まとまりのない手紙になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです。僕からの一人一人への「メッセージ」として。

文の体裁も整っていないので読みづらいと思いますが、どうかお許しください。

 

ヨット部に入部して感じるのが、言葉の凄さ。

面と向かって言葉で伝える、という大事さ。

 

僕は小学生の時からそれほど賑やかでクラスの中心メンバーではなかった。クラスを盛り上げる訳ではなく、どっちかというと、みんなから一歩ひいて、あの子は今何考えてるんだろうって想像するタイプだった。自分がまるで万能の神であるかのように。今になって思うけど、なんて傲慢だったんだろう。

 

そして、中学、高校では一人乗りのヨットで、いろんな強い選手に憧れて、いつか自分もそうなりたい、自分の背中を見てくれた誰かに訴えかけられる人になりたい、そう思っていた。だから、阿吽の呼吸というのか、そういうのってかっこいいって感じていた。何にも言葉にしなくても相手のことが想像できて、自分の思いも伝わって、そういうのが理想だなって。

 

でも、最近そうじゃないんだなぁって思う。

一人一人、生まれた場所も違って、周りの環境も違って、感じてきたこと、考えてきたことも違う。例え、今おんなじ場所でおんなじ景色を見たって、感じることは違う。

それを全て想像するって不可能なんだ。

感じ方が違うからこそ、それを完全には理解できないからこそ、個性があって、一人一人輝けるんだろうなって。

当たり前のことなんだけど、僕は気づけていなかった。

 

それぞれの考えを、思いを、気持ちを、唯一人に伝えることができるのが、言葉。

誰かの背中じゃない、表情でもない、会って言葉にしてはじめて、自分の「ひとりごと」が相手へのかけがえのない「メッセージ」になる。

言葉を作ってくれた人に感謝したい、ヒトって本当にすごいね。

 

ペアだった長岡さんともそうだった、自分は長岡さんの思いを全部分かっていたつもりだった。長岡さんとはお互いに何も言わなくても伝わっている、それだけの関係性があると思っていた。そんなのどこもカッコよくないのに。変な幻を追いかけていた。しっかり気持ちを伝えて初めて繋がり合えるのに。そっちの方がずっと尊いことなのに。

でも、実際部内の誰よりも長岡さんと考え方が似ていて、意見が一致することが多かったとは思う。だからこそ、「伝える」のを怠ってしまった。自分はおこがましかった。

 

全日本インカレに行けないと分かったあの夜。長岡さんの泣き声、涙を見て、初めて知った。

自分は長岡さんのことを何も知らなかった、長岡さんのこれほど強い思いを微塵も理解できていなかった。たちすくんでしまった。失ってから初めて気づいた。

 

秋インカレが終わって、レスキューで江ノ島まで二人だけで話したとき。初めて自分の正直な気持ちを長岡さんに言えた。そして、長岡さんからもたくさんの身に余る言葉を頂いた。その後、夜通し話しをした。今やもう長岡さんは忘れてしまったかもしれないけど僕にとって本当に忘れられない、かけがえのない時間だった。二人の気持ちが言葉となり、最高の「メッセージ」となって、繋がり合えた。

今まで何時間も、何日も二人だけであの大きな海にいて、一つのヨットを動かしていたはずなのに。二人で、仲間と一緒に、他校と激しくしのぎを削っていたのに。

 

自分が未熟なばかり、長岡さんにたくさん迷惑をかけてしまった。本当にすみませんでした。僕がもう少し早くこのことに気づけていたら、どうなっていただろう。

 

この経験は後悔というより、むしろ大切な大切な大切な経験として僕の奥深くに残っている。長岡さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。コロナが落ち着いたらまた飲みに行きたいですね。つもる話でもしたいです。

 

また、この前LBCH(葉山に新しく建設予定のクラブハウス)の設計者さんと、LBさんでゆっくり集まる機会がありました。

設計のことはもちろん、私生活や今までのあれこれを話しました。

(建設に多大なる貢献を頂いているLBの皆様、設計者さん、金銭・物資でお支え頂いている関係者の皆様、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。)

 

そんな中普段のLBCHミーティングとはまた違った環境で、どういう経緯でLBCHが今に至るのか改めてじっくり聞かせて頂きました。

 

今までのいわゆる合宿所とは違うものを建てたい。ただ寝てそこで学生が練習するというだけではない。LBさんも含め、ありとあらゆる人が集まるクラブハウス。支えてくださる様々な方と部員が交流しやすいコミュニティー作り。全く新しい部活のあり方。そこに込められたLBさん、設計者さんの想い。

 

そのような極めて珍しいコンセプトから始まり、もはや他大学の合宿所から学ぶだけでなく、海外のさまざまなクラブハウスを参考に今の設計図が出来上がってきているそうです。

 

僕はその強い「メッセージ」を伺い震えました。たくさんの方々と協力して素晴らしいクラブハウスを、作り上げ運用していきたい、後輩に残していきたい、と改めて強く決意しました。

 

逆に部員を代表して調さんから、部の目標や、今の現状、目標への道筋、どうして勝ちたいのか、など僕たちが考えていることを率直に説明しました。

その場にいらっしゃったLBさんや設計士さんが耳を傾けてくださり、少なくとも僕たちの熱意を汲み取っていただけたように僕は感じました。「こういう話を知らなかった、ますます、設計に気合いが入りますね、絶対に最高のクラブハウスを作ろう、」設計士さんがそう言って下さいました。

 

 

「メッセージ」を通して個人と個人が繋がる瞬間。

思いが「メッセージ」として伝わり、それがまた誰かの思いを作り、「メッセージ」として繋がっていく瞬間。そのとき、温かい空気がふんわりと包み込んでくれるように思う。

 

「メッセージ」にも本当に色々ある。嬉しさ、楽しさ、素晴らしさ、が乗った「メッセージ」。もちろん、怒り、悲しみ、つらさ、とか、負の感情が乗った「メッセージ」も。

言葉選びを少し間違っただけで、全く意図しない「メッセージ」が伝わる場合がある。「メッセージ」が暴走してしまうことだってある。

 

ただ、一人の「ひとりごと」で終わるより、どんな形でもいいから「メッセージ」として伝わっていく方がずっと良い。「メッセージ」には目に見えないものを伝える力があるんだから。これほど偉大なものとは、部活に入るまでわからなかった、知らなかった。

 

僕はこの「メッセージ」を大切にしたい。自分の思いが、願いが、上手く伝わらないかもしれないけど、伝わるまで、お互いが納得できるまでやっぱり発信していきたい。

そして、他の人の「メッセージ」も大切にしたい。みんなの「ひとりごと」を引き出してあげられるような人になりたい。

時には「メッセージ」がお互いぶつかることがあるかもしれないけど、逃げたくない。とことんぶつかり合いたい。そしたらどんどん「メッセージ」が洗練されて、きっといつの間にか最高の「メッセージ」を二人でつくり上げていると思う。

 

最近、同期で話す機会が増えた。テスト期間だけど、でもそれでも時間を作ってお互いに「メッセージ」を伝えあってきた。

それを通して自分が知らなかったこと、気づいていなかったことがこれほど多くあったのかと、驚愕する。話せば話すほど、自分の同期への気持ちが増してくる。

そして自分の想いが際限無く「メッセージ」として紡ぎ出されていく。それなのに「メッセージ」を紡ぎ出しても、紡ぎ出しても、まだ言い足りていないんじゃないか、伝わってないんじゃないかと、どうしようもなく不安に感じてしまう。もっと僕に表現力があれば良かったのに。それほどの強い想いを僕は生まれて初めて抱いた。そして、同じ熱量の想いを仲間も抱いてくれている。これは決して当たり前のことではない。僕はむしろ奇跡だと思う。

一緒に頑張りたいと思える仲間がいる。本当にこんな仲間に出会えて、良かった。心のそこから思える。自分は幸せの中にいるんだと。自分を、仲間を、支えあって頑張ってくれているみんながいるんだと。不謹慎かもしれないが、ここ数日、とっても自分は充実している。その幸せを大事に噛みしめている。みんな、ありがとう。

 

同期だけじゃない。様々な先輩と話す機会があった。引退された方も含めて。みんながみんな、思ってること、考えていることが違う。でも、「ヨット部」が本当に好きなんだなあ、「このチーム」が好きなんだなあって、そこだけは共通だった。

 

部員のみんながみんなこのヨット部を作りあげる大事で愛しい仲間なんだ。

早くみんなで再開したい、早くみんなと会いたい。

早くみんなとヨットに乗り、みんなで前に進んでいきたい。今はそのための艤装なのかな。

 

どうか様々な「メッセージ」が飛び交ってほしいと願う。後悔がないように。

 

副将 新3年 スナイプスキッパー 西尾拓大

 

P.S.

本当にこの仲間がいてよかった。どうかどうか、それだけはみんなに届いてほしい。

 

 

敬具

~~

次のブロガーはマネージャーのかなちゃんです。

この前はみんなで集まって盛り上がれて楽しかったよ!

 

お楽しみに!


野生の猿はウツボカズラの中の液体飲むらしいです

2022年01月23日 08時00分00秒 | 2022リレーブログ

 

平素よりお世話になっております。みんなのアイドルをさせていただいております、新3年スナイプスキッパーの千田綾菜です。

 

このオフ期間に色々思い出して考えることがあったので、つらつらと記させていただきます。

 

先日成人式がありました。半年ぶりに実家に帰りゆっくり過ごす時間があったので、部屋を漁っていたら、懐かしいものが色々と出てきました。

中学生の時に北海道で飛ばしたロケットの模型。ちょっと火薬の匂いがしました。

開店1時間前から並んで手に入れた1000倍スケールのダンゴムシの模型。埃を被っていました。悲しい限りです。

そういえば中の液体を飲み干した後部屋に飾っていたウツボカズラはいつの間にかなくなっていました。中に入っていたハチを入れていた缶もどこかへ行ってしまいました。自分で捨てたのでしょうか、捨てられたのでしょうか。よく覚えていません。

 

もう一つ、懐かしいものを発見しました。

千田家の家宝となっている私の肖像画です。

肖像画というのは大袈裟ですが、6年前、中学校の生徒会選挙のときに友達に描いてもらったポスターです。その友達が将来有名になるだろうと確信し、私の似顔絵は我が家の家宝になりました。

 

その生徒会選挙の時に一つ印象に残っていることがあり、誰かの演説を聞いた同級生のてる君が「カリスマ性があった」と口にしたらしいのです。そんなこと言ってなかったら、てる君ごめんなさい。母が又聞きの又聞きぐらいで耳にした話だったということと、6年前のことで記憶に自信がないのが相まって、どこまで信用できるかわかりません。

 

とにかく、その話が頭に浮かんで思い出したことがあります。

その当時私は「あ、“カリスマ”になりたいなあ」と思ったのです。

多分正確な意味を分かっていた訳ではなく、私の中で“カリスマ”といえばこの人というのがあって、その人みたいになりたいと思ったのだろうと思います。

ちなみにその人は華道家の假屋崎省吾さんです。三道とかそういうものにに憧れた時期だったようですね。

 

そしてその後、「“カリスマ”といえば」にROLANDさんが追加されました。

「千田か、千田以外か」

いつか言ってみたいです。

 

ROLANDさんの意図とは違うかもしれませんが、自分は唯一無二の存在であるというのは、周りを冷静に見た上で自分を見つめるからこそ言えることであり、自分だけを見ていてもこんなことを言うことはできないと思います。こんなことをさらっと言えて、それに違和感がない人間になりたいものです。

 

しかし、昨年は「千田以外」のことにほとんど目を向けられませんでした。同期のほとんどと同じように、後輩が入ってきて一緒にヨットに乗る機会も増え、今まで以上に海でも陸でも周りを見る必要が出てきました。しかしどうしても、自分のことが最優先になってしまっているのが現状でした。これは今年改善すべき課題です。

 

2年後、私が東大ヨット部で「千田か、千田以外か」の唯一無二、かつなくてはならない存在になり、「千田も、千田以外も」受け止める広い視野を手に入れて、立派なシーマンになっていることを目指し、ひとまず今年は自分の実力の向上はもちろん、チーム全体を見ることができる余裕を持てるよう精進して参ります。

 

それでは失礼いたします。

 

続いてのブロガーは、全てのことを受け止めてくれそうな、そんな安心感のあるスナイプスキッパーの西尾くんです。お楽しみに!

 

千田綾菜


今年こそ計画性を身につけたい。

2022年01月22日 13時13分00秒 | 2022リレーブログ
お世話になっております。
新3年マネージャーの髙梨花菜です。


来週から合宿免許に行くのですが、入校日と期末レポートたちの締切が綺麗に重なっていて非常に焦っております。

今この瞬間も真っっっ白なレポートたちがこちらを見つめています。シンプルにやばいです。今相手してあげるからね、ちょっと待っててね、、




先日、出先で海賊船に乗りました。

特に深く考えず、せっかく乗れるなら乗ったろー!くらいのノリだったんですが、


ひゃーー、寒い!寒すぎる!


デッキに出た途端、あまりの寒さに叫んでしまいました。


冬の海上って本当〜〜に寒いですね。。
1年生の冬に海に出させてもらったとき、レスキューの上で微動だにしなかった同期たちの姿を思い出しました。



今年の春合宿も寒いんだろうなあ。


みんなが海から帰ってきたときに、ちょっとでも暖まれるような何かを陸で用意しておきたいな〜と思います。



ちなみに海賊船というだけあって、船内には宝箱があったり大砲があったり、楽しかったです。
皆さんも機会があればぜひ乗ってみてください、もちろん暖かい格好で!笑




びっくりするくらい短く、うす〜いブログになってしまいましたが、レポートたちの相手が待っているのでこの辺りで失礼します。


まだまだ寒い日が続きますが、どうぞお体にはお気をつけくださいませ。






明日のブログはみんなのアイドル千田ちゃんです!
わたしの分までいいブログを書いてくれると期待しています。





髙梨花菜


もう2022年?!

2022年01月21日 12時14分19秒 | リレーブログ

新年明けましておめでとうございます。と申しましても、もう20日ほど経ってしまいましたね。

3470スキッパーの佐藤です。

 

加藤くんと同じく私も先日成人式を迎えました。とても仲良かったのに連絡先を持っていなかった友達とほぼ9年振りの再会を果たし、成人式の素晴らしさに感動しておりました。また、小学校のころの知り合いにはもう働いている人や子供がいる人、プロサッカー選手などなど、、、

こういった人たちの話を聞くと自分はまだまだ考え方が甘い学生だな、と痛感させられました。

 

学生をやらしてもらっていることに感謝しつつ、社会人として生きていくための心構えを始めなければ、、と思う今日この頃です。

 

 

さて、そろそろヨットの話をしようと思います。まず去年の振り返りをしたいと思います。

なんと言っても去年起きた最大の出来事は「入部」ですね。試乗会で470クルーの魅力にとりつかれ入部したわけですが、色々な心境の変化もあって現在は470スキッパーとして頑張っているところです。夏前にはスナイプクルーとなることを自分の中でほぼ決めていましたが、舵を持つことへの魅力が捨てきれず合宿に入る直前で変えました。

470スキッパーは特に経験がものを言う、という話を聞いており、入部したのが遅い自分には無理だろうなどと悲観的観測をしていたところ、調さんにそんなことを気にせずやりたいことをやるべきだ、ということを言っていただき、決心しました。この選択に後悔はありません。あとは突っ走るだけですね。

 

 

ポジションが決まってから、ひたすら先輩や高天に追いつくことだけを考えてやってきました。ただあまりにも差が大きく、どこから埋めるべきかも分からないほどの差があります。ヨットを知れば知るほど、乗れば乗るほどその差は縮まるのかと思いきや、先輩たちの凄さが痛感させられ差は広まる一方です。一体早稲田や日大の人たちはどれだけすごいのか想像もつきません。

とめげそうになることも正直ありましたが、やりたいことをやると決めたからにはやるしかないし、先輩たちにも練習できないコロナ期間があったわけで入部時期が遅いのは理由にできません。

11個積み上げていって、追いつき、追いこしたいです。

 

 

2月からは上級生スキッパーとして乗ることになります。

大変なことは間違いないでしょうが確実に自分の成長に繋がるとも思います。

 

毎日目標を立て、反省する。工藤さんが続けてきたこのことを、僕も今年は絶対実践しようと思います。

 

 

 

書いてるうちにヨットに乗りたくなってきましたね。

 

その前に試験が

経済学部は楽だと聞いていたのに内容ムズいし科目多いし結構大変です()

 

 

そろそろ試験勉強に戻りたいと思いますので、これでブログは終わりにしようと思います。お付き合い頂きありがとうございました。

 

次回ははなちゃんです。

お楽しみに〜

 

 

佐藤弘輝