東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

期間限定!

2017年09月28日 00時00分00秒 | 通常練習

こんばんは、真夏の増量計画を敢行するも、道半ばで挫折気味、2年スナイプクルーの多賀谷光です。

普通の人なら関東インカレ予選についての記事を書くのですが、

動作やマークチェックのミスをしてしまいましたとかは、自分が十分反省しているので書きません。

 

ところで、今の若い人って期間限定に弱いですよね。

たとえば今の季節だとハロウィン限定商品とかそういうやつです。

自分だと、この曜日は冷凍食品が半額とかに弱いですね。普段なら買わないものにまで手を出してしまいます。

今だけしかない、今だけしかできないっていうことだけで、その価値が爆上がりして買いたくなってしまうのです。

 

最近、ある4年の先輩からこんなことを言われました。「君とヨットに乗るのもあと少しだね」と。

このとき自分の中の期間限定スイッチがonになった気がして、

この先輩から何かを学べるのは今しかないなと、その何かを伝えていく義務があるのだなと。

別に聞けばいつでも答えてくれるじゃないか、と思われるかもしれません。

しかしハンドリングや細かなタクティクスなど言葉にできない部分があると考えています。

気づくのが遅すぎたかもしれません。しかしまだ時間は残されています。

全日本インカレで結果を残して喜んで終わりではなく、その先もヨット部は続いていくのです。

当たり前のことを書いてるだけかもしれませんが、大きなモチベーションになっているのでブログに書いておきます。

もう少しだけでいい あと少しだけでいい もう少しだけでいいから

その何かをつかみたい。


滾血録 vol.2

2017年09月25日 14時42分24秒 | レース反省

4年ヨンナナクルーの中田です。秋イン予選が終わりました。

リザルトは以下の通りです。見やすいリザルトをあげる方法が分からないので分かる人は教えてください。

 

(関東学連HP

https://kantogakurenyacht.jimdo.com/%E6%88%90%E7%B8%BE%E8%A1%A8/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%97%E5%B9%B4/)

470に関していえば、1日目1R目は北の強風、のち安全確保のため一度ハーバーバックした後再出艇して北の中風の中で2R目。2日目は風待ちのあと南の微風の中でなんとか3レースを行うといったコンディションでした。

 

いいところ、悪いところのよくわかったレガッタでした。

いいところは、しくじりスタートでもシングルで帰ってこられるだけのスピードをどの風域でも3艇とも安定して持っていること。これは春イン予選では20,30番台をとってしまうこともあったことから比べると圧倒的に成長していると自信をもっていえる部分です。少し話がずれますが4357に関していえば2週間ほど前に、エポキシでふさいでいた船底の穴に木栓を打ち込んでバウハッチ、及びセンターケース下に侵入するビルジをブロックすることに成功、また古くなっていたベーラーも取り換え船内のビルジも除去して以降、スピードに大幅な改善が見られました。一度しっかり走るようになると、調子が悪い時に『どこが悪いのだろう?』とチェックして修正する、ということができるようになり、セールトリムの精度があがっているのを実感しています。春イン時点では正直トップフィニッシュなど考えられませんでした。4357、ほんといい船です。いい船に乗るの大事。

 

悪いところは言うまでもなく、4つ文字をつけたこと。文字をつけてはいけないことに艇数は関係ありませんが、今回は文字一つで66点がつくレースで、最終レース3艇がBFDをつけたあとは、予選通過も厳しいかもしれないと思いました。3艇だけ並んでスピンを張って帰りながら、いろいろと考えました。これで決勝にも行けなかったら、本当にそこまでの実力であったんだなと。1日目の単純なスタボポートのケースすらも防げない判断力、ブラックフラッグで絶対に前に出てはいけないということを本当に理解していないからこそのリコール、それを防ぐための言葉を小松さんは本当に何十回もかけてくれていたのに、それをすべて聞き流していたのだと。幸いなことに予選は突破したわけですが、誤解を恐れず言えば、今回4つ文字をつけて「良かった」。かなりの微風だったわけですが、これで第4レース終わった後にAPAでハーバーバックしていたら、チーム内の危険の火種に気づくことができないまま決勝に臨んでいただろうと思います。スナイプチームなどは、江の島スナイプで文字を付けて以降ラインを見るトレーニングを集中的に行い、昨日の最終レースでブラックが揚がった後は、一位通過は捨てていいからとにかく読まれるな、という話を全員で共有していたそうです。その結果として、16艇が読まれたスタートで1艇も出ていない。決勝まで2週間ですが、470チームとして意識すべき点が明確になりました。

 

昨日の着艇後ミーティングで小松さんがおっしゃった、「もう一個突き抜けて、みんなにロケットマンのように飛んでいってほしいんだ」という言葉が凄く胸にきました。

 

あと2週間、成長します。

 


女子イン

2017年09月18日 11時34分16秒 | レース反省



お久しぶりです。1年生の土倉です。
自己紹介以来の登場ですが、夏休みの間、470のスキッパーとして練習させてもらっていました。
そして今回、女子インに同期の鈴木麗と出させてもらいました!
少し長くなるかもしれませんが、そのことについて書かせてもらいたいと思います。最後まで読んでいただけるとありがたいです。

まずは関東女子!予選を通過したいという思いはありましたが、正直、私も麗も練習時間があまり取れていない上にその練習もほとんど微風ということで不安しかありませんでした。
微軽風の中では思った以上に走ることができたのですが、吹いてくると何をしたらいいかわからない…
2日目は5レース行ったのですが、最後の4レースは艇速差を思い知らされながらコースをただ回り続けるという過酷なものでした。
その日、私たちは全女に出れないと思いながらハーバーバックしました。ですが、結果を見るとギリギリ通過!嬉しい反面、またあの過酷なレースをすることになるのかと複雑な思いでした。

そしてその1週間後にむかえた全女。スタートで失敗してしまい、そのまま1艇、艇団から離れ、右海面に突っ込むという展開が多かったです。最初は1上からフィニッシュまで順位がよくなかったのですが、最後の方は1上、1下までは順位が結構いいなんてこともあり、最後までその順位を保てなかったのがとても悔しいです。

できなかったことなどを書き出したらきりがないのですが、後ろを走り続けるのは悔しいです。今回は特に、どうしたらいいのか、何を変えたらいいのかもわからず、辛いレースが多かったです。
ですが、女子インでは色々自分で考える場面が多く、とてもいい経験になりました。
まだ私たちにはあと3回あります。もっともっと前を走れるように頑張ります!
結果を残します!

最後になってしまいましたが、今回、一年ペアにもかかわらず、レースに出ることを許してくださり、サポートと応援してくださった先輩方、一緒に大会に出てくださったさおりさんとまゆこさん、本当にありがとうございました。
他にも多くの方々に応援の言葉をかけてもらい、嬉しかったです。ありがとうございました。

そして、一緒に乗ってくれた麗!
本当に本当にありがとう😊
辛いレースばっかりでごめんね。
麗は本当にこの1週間半で伸びたと思います。多分麗が思っている以上に一緒に乗ってて、走りやすく、頼れるクルーでした。
来年はもっと前を走ろうね⛵️

長くなってしまいましたが、これぐらいにしたいと思います。
これからはいよいよ秋インの団体戦が始まります。今回してもらった以上のサポートができるよう、頑張りたいと思います!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

白露の候

2017年09月03日 06時40分05秒 | 通常練習
こんにちは。
二十四節気だと、今は白露に相当するようです。一月、二月……の呼び方は味気なくて、睦月、如月……のほうが時とともに変化する生活、気質を表しているようで好きです。
さらに言うと二十四節気はもっと好きです。一月末の大寒の名前の雑さとか、よっぽど寒く感じたのが伝わってくるような気がして。


お久しぶりです。四年の山本です。こないだ院試があって、第一希望の研究室に無事内定しました。運が良かった、とだけ言っておきます


台風が来て急遽2日半のオフが生じ、ここからその反動となる週7練が始まります。
大変そうだなあと思う反面、来週は全女だったり再来週は予選だったりで、これが四年間最後の秋葉山の週6練になるのかと思うと感慨深いものがあります。


今年の春から感慨深くなりがちなことについて

ヨット部入って色々な出来事や様々な環境の変化、自身の心構えの変遷などがあったのも事実です。
しかし、感慨深くなることそれ自体に関しては刻々と迫る秋インへのプレッシャーから目を背けるための防衛機制のようなものなのかな、と思っています。

これが良いとか悪いとかではなく、秋インへの意識の持って行き方や姿勢についてなんとなく思うことなのですが

去年の今頃は秋インを常に意識して最高の結果を出すべく全力を尽くす、ことが尊いと思っていました。
対して最近は、一つ一つステップアップする姿勢を持ちながらも冷静に、穏やかな心で秋インを迎えられるような精神やチームの運び方を第一に考えることが大切とも感じます。

チーム全体として、プレッシャーから目を逸らす、いうよりも、その緊張感を逆に楽しめるような姿勢に持って行けるようにしたいなと思ってます。
精神的な要素としては、普段の生活やミーティングでの、四年生の姿勢の一挙手一投足が最後の秋のチームを作ります。
予選までの最後の約2週間の時期、不安要素を煽るよりは今までの成果や努力を再確認して、自分も含めチーム全体として自信を持っていけるような心作り、姿勢作りをして行きたいと思います。


例年この時期は当人の意識とは裏腹にいつのまにかマンネリ化している時期で、今一度自分たちの目標と自分たちの立ち位置を確認し、落ち着いて進んで行きたいなと思います。


何はともあれ1番大事なことは楽しくやることなのかな、とも思います。
メリハリをつけることは本当に難しく、秋インを目前として例年ムードが険しくなる季節、加えて着々と溜まる疲労が前提としてある中で
人と人との距離が近く、権利と権利、境界同士の重なりが常に起こる合宿生活でこそ、楽しく生活する、オンとオフをハッキリさせることは価値があると思います。



また徒然なるままに筆を進めてしまいました。
何はともあれ、頑張ります。


では、また



東京大学運動会ヨット部 四年 山本圭祐