Now and then 、今月リリースされたthe Beatles最後の新曲。ジョンらしさを残しつつ心地よい哀愁を感じさせる。彼らの60年のラストソングは、4人が人々を魅了し続けたいままでとこれから音楽界に新しい時代の波が生まれても色褪せることのないであろう彼らの作品の価値の永続性を表している。タイトルのNow and thenの慣用的意味は"時々"。でも、それ以上に、Now and then、the Beatlesの"今と、これからと、、、"そんな意味深さを感じる。そんなことに思いを馳せたのは僕だけではあるまい。全日本後、蒲郡からの帰り道、街の電光掲示板にこの曲のミュージックビデオが流れていた。"今とこれからと"。彼らと同時期に誕生した仰秀、仰秀チームの一員としての僕の今とこれからと。そんなことに思いを馳せた。三日間のレースの達成感と悔しさを思い、同時に3年後、4年生になり仰秀を背負っていくであろう自分達の将来を考えた。レースを振り返ると2日目のレース、スピンを張れば26ノッドの風に負けないようにスピンシートを手繰るヒデさん、友成さん、ジブ観音となれば揺れの激しい中ライフラインの上に足を伸ばしてジブを張るゲンさん、終始重い舵を操つる関根さん、自分と同時期に入部し今では正ピットとして不可欠な存在になりつつある太智、そんな素晴らしい先輩方の力で船は進んでいる。それに引き換え強風に呑まれてバングさえも完全に引ききれない自分はあまりに不甲斐なく、情けなく。それでも、第3レース、レース途中で仰秀のリコールが疑わしい中、フィニッシュ時に鳴らされたホイッスルを確認した瞬間は、その安堵と興奮を先輩方と共有している自分がこの4ヶ月で確かに仰秀の一員となったことを実感した瞬間であって、それゆえに目標であった5位に及ばなかった悔しさ、無念さが身に沁みたのだと実感した。ただ、本音をいえば5位という当初の目標に届かなかったということよりも6位のpinkkissにわずか1点勝ちきれなかったということが悔しかったのかもしれない。確かに最終レース前の時点で数字上5位が射程圏内ではあったが、それも実を言えば優勝候補のDIANA月光が2日目のレースをメインハリが切れたことで欠場した事が響いて最終レース前で仰秀より低位にいたためであり、最終結果でそのDIANA月光が5位に食い込んだことを考えれば5位以内のチームとは"今"の時点でかなり実力差があると言わざるを得まい。それでも、"これから"、-3年後を考えるといつか月光やsiestaと張り合える仰秀にしたい。月光の中澤さんは、最終レース後「これだからヨットはやめられない」とおっしゃった。あの言葉は覇者の特権なのかもしれない。3年後そう言える土俵に立った仰秀でありたい。その土俵に立つには四股を踏み続け月光やpinkkiss、ダボハゼの胸を借りさせてもらわねばなるまい。またここから一年、決意を新たに日々努力したい。
最後にもう一度だけ歌としてのNow and then。印象的な歌詞のワンフレーズ。
Now and then
I miss you
Oh, now and then
I want you to be there for me
ヒデさん、カナさん
お二人がいらっしゃらない小網代はさびしくて仕方ありません。同期単身小網代に来た僕を温かく迎えて頂いたこと本当に嬉しかったです。短い間でしたが本当にありがとうございました。また小網代に遊びに来てくださる日を楽しみにしています。
クルーザー班1年(新2年) 木藤大和