東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

GoProやー

2015年03月30日 23時21分40秒 | Weblog

こんばんは。最近練習でGoProを取り入れていろいろな動画を撮ることに生きがいを感じてる新三年の470スキッパーの谷です。

遅くなりましたが先週末に行われた神奈川五大学戦の反省と大会後の練習に関して書いていきたいと思います。今回からコースが三角ではなく、トラべゾイドになりました。風は全レース上オンからハーフトラのコンディションでした。
 
レースの結果は下記URLから見ることができます。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=857490834312476&id=297624386965793&refid=17&_ft_&__tn__=%2As
 
レース1日目
僕は新2年の角出と出ました。
これまでの東北大戦や八景島模擬レースの反省をふまえ、470チームでは各艇に役割をふり、その役割をこなしたらお互いにフィードバックしあうことをしました。具体的には、レース海面についたら、ある艇はスタボで五分間走り、その後タックしてポートで五分間走り、左海面での振れの周期やブローの様子を確認し、もう1艇はその逆を行い、残りの1艇が真ん中の海面を調べ、合流した地点から落としていくときにお互いに海面の様子を教えあうといったことなどを行いました。
 
第一レース
このレースでは、スタートがうまくいったため、レース前に考えていたコースどおりのコースをたどれたため、一上を二位で通過することができました。ただ、前もって考えていたコースどおりに船を進めたのにも関わらず、二位になってしまったのは、まだまだコースに対する考えが未熟であり、また艇速も遅いのだと感じました。それ以降はずっと二位をキープしつつ、一位との差を大きくつめることができ、最後のダウンレグでは一位と競り合う状態になり、最後の流し込みで一位の船がゴールを間違える失態を犯したため、一位を取ることができました。このレースを通じて気づいたのですが、ダウンレグで自分の船が周りの船に対してあまり落とせてませんでした。これからの練習でどうすれば今より落として走らせることができるのかを追求していきたいと感じました。
 
第二レース
スタートラインで同じ東大の間邪の船と誤って並んでしまい、その状態のままスタートしてしまいました。これからのレースでこれがないように注意したいと思いました。間邪と並んでスタートしましたが、スタート前に考えていたコースにある程度沿って、レースを展開することができました。その結果、1上はだいたい4位くらいで回航することができました。このときはインナーループだったため、回航後ダウンレグだったですが、5位の千葉大にすぐ後ろまで追いつかれてしまいました。下マークでは4位をキープしたのですが、上りレグの序盤で千葉大の艇に抜かされてしまいました。ダウンレグのときに左に延ばすことを決めていたのですが、下回航後に前の3艇が全員右に伸ばしていたため、ルーズカバー的な感じで少し右に伸ばした後、左に延ばすコースを取りました。しかし、その選択は間違っていて、後ろの千葉大の艇は下マーク回航後即タックした後、左に伸ばし左のブローを掴んだら、タックして右に寄せていくようなコースを取っていて、千葉大がタックして右に寄せてるときには、僕の艇よりも前に出ていました。結果的に上マークでは右に伸ばした三位だった間邪艇を千葉大の艇は抜かしていました。そこからは、順位の変動がなくゴールしました。今回のレースでもダウンでの艇速が遅いのが課題であると感じてしまいました。
 
第三レース(このレースは1上くらいまでインデッキの風でした)
このレースは酷すぎました。スタート前に最初右に少し行って、返して左に延ばすコースを考えていました。スタートラインはだいたいイーブンだったため、第一レースと第二レースは下めでスタートしていたのですが、右に最初延ばしたかったため、上めの位置でスタートしようしました。その選択が間違いでした。スタート直後並んでスタートした下の艇が急に上を向いて止まって、さらに上にいた艇も下流れ?して走れなくなって止まっていたため、僕の艇は上を向いて止まる以外なすすべがありませんでした。上艇がタックを返したら、直ぐにタックを返したのですが、もう時すでに遅く、前には第一一線が形成されていました。インデッキの風だったためなんとしてでもフレッシュをつかもうと思い、なるべく早くフレッシュをつかめそうな右に延ばしたのですが、それもミスでした。1上の中盤あたりで突如として左から強いブローが入り左に延ばした艇が全体的に大きく順位を上げていました。右に伸ばした船はどれも死んでいました。結果的に1上を下から4,5番くらいで回航することになりました。そこからは、あまり順位があげることができず21位という結果に終わりました。このレースで感じたのは、スタートでミスしても、周りの状況、海面の様子をちゃんと見た上でどのようなコースを取っていくかを冷静に考えることができる能力を上げていかないといけないと感じました。上手い大学の艇は1上で大きく叩いても、ある程度の順位まで持ち直すことができるので、それができるためには、自分には何が足りないのかをじっくり見極めて、身につけたいと感じました。
 
レース1日目は3レースで終わりました。この日を通して、ここで挙げた反省やここでは挙げてない課題などがたくさん見つかったため、有意義な1日となりました。せっかくの練習レースなのに、新二年生の角出にあまりコースを引かせなかったのは後悔しました。
 
レース2日目
新三年生クルーの柏木と乗りました。
レース前海上での風待ちだったため、風が出てからスタートまでの時間がなく、前日と同じようにレース海面を走ることがあまりできませんでした。
 
第四レース
スタート30秒前くらいに上にいた千葉大の船にぶつけられ、そのまま上突破され、プロテストをしても相手が回らなかったため、スタートラインから締め出されてしまいました。そのため、バックしてすぐにタックしてポートでスタートをしたもののスタートラインを5秒後くらいに切るという残念なスタートになりました。ただ比較的早くフレッシュをつかめたのである程度1上までに挽回しました。意味のわからないタックをしようとしたら止めるだけで、上りレグのコースはほとんど柏木が決めたためコースはあまり覚えてません。前日の課題だったダウンレグでの艇速とかの他の艇との差はあまり感じられずむしろ少し速いくらいだったので、新二年生クルーと新三年生クルーのスピンワークの違いなのか?と感じました。
 
第五レース
このレースではスタートが比較的良い感じで決まりました。スタートラインは下有利で、僕の艇は下二でスタートしました。このスタートではブラック旗が掲揚されていたため、加速直前にスタートラインの中盤付近がかなり凹んでることが見てとれたので、下一にいた神奈川大と一緒に加速した後、上にいた船が加速に失敗したのを見て、即タックしてポートスタートをしました。即タックした理由としては、下の神奈川大のほうが少しだけ加速が上手く決まっていてちょっと速かったのと、僕が下にぴったりと他の船がいると艇速がガクンと落としてしまうという問題を抱えているためです。レースでポートスタートをしてスタボ艇の前を切っていくのを一度味わってみたい欲も少しありました笑
僕が下にぴったりと他の船がいると艇速がガクンと落としてしまうという問題は割と深刻でずっと悩んでるのですけど、一向に改善しないので、何かアドバイスとかがあれば教えていただければありがたいです!
ポートで何艇かのスタボ艇の前を切った後、左に延ばす予定だったため、ブローを掴んだらまたタックをしてスタボになって左に延ばしました。
後の上りのコースに関しては、クルーの柏木に前日と同じ感じで任せたためあまり覚えてません。ただ右に延ばした艇のほうが速かったので右に延ばすという判断ができなかったのはまだまだコースに対する考え方が甘いと感じました。
左に延ばして遅れた分、ダウンレグでちょっとずつ抜かしていって、最終的には4位になりました。スタートが上手く決まったのに4位だったのは、まだまだたくさん改善するところがあるなと思いました。
ダウンのコースも自分の船の艇速を上げることに精一杯になってしまっていて、コースに対する考えが甘くなってしまっているので、ランニング中にコースを考えられる余裕を持ちたいと感じました。
 
だらだらと長い反省になり、申し訳ございません。
次に日曜の神奈川五大戦後に行われた練習の報告をしたいと思います。
22日午後
4452 谷 角出 →谷 中田
4357 間邪 師田 
4301 中尾 柏木
30563 菅原 松山
29604 山本 宇佐美
29279 十川 江村 →十川 上村
淡青 塩島さん 青木 海野 岡田 上村 中田 →塩島さん 青木 海野 江村 岡田 角出
陸番 木谷 筒井 
 
LBの塩島さんに来てくださいました。塩島さんに主に走り合わせでのセールシェイプやトラッピーズ・ハイクアウトの姿勢、波があるときのクローズの走らせ方を教えていただきました。
僕個人としては、塩島さんからランニングのメインのトリムがおかしいというアドバイスをいただき、衝撃を受けました。自分では正しいトリムをしてるつもりでも、無意識のうちに変なトリムになってることに気づきました。それからの練習のランニングでは常にメイントリムを正しくしようという意識が働き、意識改革の上で非常なアドバイスでした!
あとは、波があるときのクローズの走らせ方をじっくり教えていただいたので、その次の週5練で練習したのですが、なんとなく雰囲気だけつかむことができ、それを実行してるときはかなり他の艇に比べて上ることができ、ちょっと嬉しかったです!これが無意識のうちにできるように練習していきたいと感じました。
 
以上でレースの反省と練習報告は終わりです。長々とおつきあいいただきありがとうございました。
 
 
 
ここからはまったく別の話題なのですが、今回の新歓までにホームページを刷新しようという計画があり、僕はホームページ大臣だったためそれをやることになりました。まったくの素人同然だったのに一人で作らなくてはならなくなり、めっちゃ辛かったのですけど2ヶ月ほどかけて完成させ、先日それを公開しました!素人同然のやつがテンプレートとかをいろいろと駆使しながら作りあげたため、自分でもイマイチよくわかってないところが少しあるので、ホームページの挙動がおかしいことがありましたら、utst2015@gmail.comとかに連絡していただけたら、ありがたいです。
 
 
 
 

フランスより マッチレース2日目がおわりました

2015年03月28日 23時05分40秒 | Weblog

おはようございます。

マネージャー1年の中島です。

私は今、J22のマッチレースに参加しているアトムさん、あゆさんと一緒にフランスにいます。

 

今大会はフランスのナント大学主催のもので、日本チームはバウマンがアトムさん、ピットがあゆさん、トリマーが神戸大学4年 有馬さん、スキッパーが立命館大学2年 小倉さんで出場しています。

初日の練習でフネに同乗させていただいたのですが、活発に声をかけ合っており良い雰囲気でした(^^)

 

会場は川(というよりは湖のようなきれいな場所です)で海とは違った環境でのレースになっています。

また、大柄な選手が多かったり、女性だけのチームがあったりと驚きの連続です。

そんな中、昨日はフランスのチームに勝利しました!

本当にお疲れさまでした。

 

 ここで日常の感想を少しだけ…

フランスは全体的にのんびりとした空気が流れていて、思わずぼーっとしてしまいます。笑

それから、ご飯がとてもおいしいです。

デザートに関してはさらにおいしいです。

また何と、ナント入りする前にパリでLBの伊藤駿さんにご飯に連れて行っていただきました。激励やパリでの生活についてなど、たくさんのお話を聞かせていただきました。本当にありがとうございました。そして伊藤さん、どうもごっつぁんでした!!

今日で予選がおわりましたが、レースは明日まであります。

応援していただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします!!

 

最後になりましたが、今回フランスへ同行する機会を与えてくださり、本当にありがとうございます。

今ここでしかできないことを楽しみつつ頑張ります!

 

半日挑戦していましたが、アップロードできなかったので写真はまた後日のせます!

こちらは土曜日の23時を過ぎました。

おやすみなさい…


蒲郡 マストハンド編

2015年03月24日 18時11分27秒 | Weblog
こんにちは
一年マストハンド改め新二年470クルーの師田です
先日行われましたマッチの反省などを書こうとおもいます

今回は前3人が一年生だったので、コントロールロープ類やポールのあるマストハンドの領域で構造的に十中八九トラブルが起きるJ24では、一年生がしっかりしないと上級生は走りに集中できません。トラブルを起こさなかったり解決するためには前3人でのコミュニケーションが必須で、普段のディンギーでも多くは会話していなかったからでしょう、その点の成長が一番大きく感じます。クルー間の確認以外にもブローコール、他艇の情報、マークの情報などヘルムとの会話も増えました。本来のクルーの姿勢を学べて帰れたと思います。

大会中は事前にメンバーで話し合った最善手を粘り強く取り続けられた時は勝ち、一瞬の判断を誤れば一転、不利な状況から抜け出せなくなってしまうといったゲーム性に終始興奮していました。惜しむらくはポールトラブルでマンポールに入る発想が、東郷さんに教えてもらったのに試合中にできなかったことです。自分の判断次第であれは勝てたな…とも後悔できますが、さまざまな状況に冷静に最善を尽くす判断をすることはまさにクルー力であり、ただそれが不足していたのだと思います。動作との両立などもそうですが、ディンギーでもわたわたしがちな自分の課題でもあります。他にも反省点はありますが割愛します。

さて、我々一年生もあと一週間で二年生になります。仰秀チームでも取り沙汰され自戒を込めてのことですが、チームメイクに一年生ももっとアクティブになってもいいのではないのでしょうか。

それでは、ラストの合宿に行って参ります!練習や蒲郡に来てくださったLBさん、応援し気にかけてくださった方々はありがとうございました。

葉山練開始であります!

2015年03月24日 12時16分37秒 | Weblog

角出です。今更ながらですが前々回の合宿の報告をさせていただきます。

 
八景島から葉山に引っ越しして最初の合宿でしたが、マッチやら同志社見学やらで人が抜け、さらには傷病者も多く出たため、非常に人数の少ない合宿となりました。ですが他大との練習に混ざるなどして、いつも以上に有意義な時間を過ごせました!
 
12日(木)
台風が来た日のような爆風で、もちろん出艇はできませんでした。引っ越し後だったので、フネの梱包解除をしてセッティングをとるなど、終日整備をして過ごしていました。
 
13日(金)
横国と合同練習をさせていただきました。
4357 間邪 角出 →間邪 中田
4301 中尾 柏木
かもめ 中田 →角出 
陸番 江村 岡田 筒井 豊川 中島
 
オーバーの南風で、午前は走り合わせをした後上下のラウンディングをしました。午後も走り合わせをしていましたが、風が上がってきて波も非常に高くなり、かもめが操縦不能になりかけたために着艇しました。
 
14日(土)
立教と合同練習をさせていただきました。
4357 間邪 角出 →間邪 中田
4301 中尾 柏木
しましん 岡田 中田 →岡田 江村 角出
陸番 筒井 豊川 中島
 
午前はハーフトラからフルトラまでの西風で走り合わせを行い、上下と三角のラウンディングを交互に行いました。ラウンディングの際は回り始める順番を決め、三周回った段階で後ろのフネに抜かされていたら、海上腕立てをするという立教ならではの練習方法の中で、非常に緊張感をもってのぞめました。午後はハーフトラから下デッキまで風が落ちてきました。走り合わせをして、バックの練習をしました。その後スタート練をしようとしましたが、風がまわりはじめ、なくなってしまったので着艇しました。
 
15日(日)
土曜に引き続き立教と合同練習をしました。また川村さんが練習に来てくださりました。ありがとうございます!
4357 間邪 角出 →間邪 中田
4301 中尾 柏木
29604 川村さん 江村 →川村さん 岡田
陸番 筒井 豊川 中島
 
午前はハーフトラからインデッキの南風コンディションで走り合わせをした後、上下ラウンディングやスタ練・コース練をしました。午後も同じようなコンディションで、スタ練やコース練を重点的に練習しました。
 
今回はすべての練習を他大学に混ぜていただきましたが、その大学独特の練習メニューや雰囲気を知れたり、普段一緒に走らない人と走り合わせをして、どこがどう異なるかを確認したりと、学ぶことが多い合宿となりました。いつも以上に集中して練習できました。今後東大だけの練習に戻った時にも、他大との合同練習の時の緊張感を忘れずに、集中して練習していきたいです。

バウマン視点、蒲郡の反省

2015年03月18日 06時05分44秒 | Weblog

おはようございます。

仰秀で、学生マッチ蒲郡遠征に参加した上村です。

 

今回は、昨年の全日本j に引き続き、バウマンとして乗りました。

今回の大会で、意識して臨んだことが二つあります。また、悔やまれることが二つあります。

意識して臨んだのは、ひとつはほかのクルーの動作にも気を配ること、いまひとつはヘルムスマンが船をどのように走らせようとしているのか、またどのようにしたら船が速く走るのか考えることでした。今回、この2つのことを意識して、これまでになくチームに貢献できたと思います。ボートをどのように速く走らせるかということについては、まだ声を出せていないので、いつも自分がヘルムだったらどうするか、どうしたらよいと思うか考えてコミットしていきたいです。

悔やまれること2つとは、ひとつは、スピンポールが破損したレグでマンポールでスピンを張るという正しい判断をせずにスピンを下ろしてしまったことです。5人全員が間違えてしまい、誰も気づかなかったことが残念です。何かトラブルが起きたときにそれでも少しでも速く走ることを考えるのがクルーの仕事なのに、おろそかになっていました。いまひとつは、全マッチを通してスタートラインまでの距離と時間を自信を持ってコールできなかったことです。エントリーに関しては、しっかりとコールできていて大会中にも改善が見られたのですが、スタートは最後まで判断が悪かったのとコールに自信がなかったので、リコールさせてしまうこともありました。練習で、ボートの加速の仕方や、ラインの見通しの見え方など確かめて自信を持ってラインが読めるようにしておく必要がありました。自分がレースに出たときに必要になる練習を自分で探して自分で練習機会をつくるように動かなくてはいけないということも、反省材料です。

 

今後一年間は、仰秀でクルーの力を鍛えます。上村をのせておけば、ほかのクルーが何も知らなくても大丈夫だと、言われるようなクルーになろうと思います。

 

遠征を支援してくださったみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

上村周


大学対抗&U25マッチレースに参加して

2015年03月17日 18時38分15秒 | Weblog

先日の大学対抗&U25マッチレースにトリマーとして参加してきました、新3年の青木です。前回はチームの総括だったので、自分について書いてみました。
詳しいレースの展開とその反省も今回はお試しでブログに載せてみましたが、本当に暇な人以外は読まなくても大丈夫です笑。
さて、今回は自分自身二回目のJ24キャンペーンであり、トリマーとしての力を高めつつ、前3人の動作にも理解を深めることを目標としました。また、マッチレースということで、ルールにより成熟し、スタート前のハンドリング力とレース中のタクティカルな部分に磨きをかけられるのではないかという期待のもと活動していました。
マッチは緊張感と闘争心が最高に掻き立てられ、負けて悔しく勝って爽快な、本当に楽しいものでした。技術とルールで相手よりいい位置をキープし、相手より速く走り、相手より早くフィニッシュする…。ハンドリングや動作や走りにあれほど集中したことはないと思います。当然、普段のフリートレースでも最高の集中を見せろよって話ですが、あの環境において、まだまだセーリングに集中出来る自分を発見出来たのは最大の収穫かもしれません。また、ルールやタクティクスに対する姿勢も大きく変わりました。この意識を持って臨むこれからのディンギーの練習が楽しみで仕方ありません!自分がクルーザーにかかりきりになることでディンギーチームにも負担をかけてきたので、これから還元していこうと思います。
第一線で活躍するセーラーと触れ合い、自分が残された時間であとどれほど成長出来るのか、その為に何をすべきか、そして大学卒業後セーリングとどう関わっていくのか、漠然と見えてきて、本当に今ワクワクしています。

ただ、結果は不本意な7位。もっとやれたというのが正直な感想です。足りないところはやはりたくさんあって、そこはこれから磨いていく部分だと思いますが、悔やまれる判断ミスがいくつもあります。結局のところ、相手や風や潮や時間など様々な要素が変化していく状況で行う判断の連続の中で、間違った判断をした艇が勝手に負けていくスポーツだと思いますし、攻める海面選びから少しジブをいじることまで様々なスケールでの差が勝敗を分けるのだと痛感しました。勝てたレースはたくさんありますし、逆に相手がしっかりしていれば負けていたレースも多くありました。

気づけば大学生活も折り返し地点です。自分はこれまで多くのレースに出る機会にめぐまれ、艇種やポジションも様々に経験してきました。少しずつですが、正しい判断ができるようになってきたのを感じています。しかしまだ全然足りなくて負ける悔しさもあります。そろそろレースで勝って結果を出したい。一つ一つの勝ち負けは自分にとって全然些細な事ではなくて、勝つために練習しています。自分たちは上級生が少なくて、一年でちゃんとレース出来るだけでもすごいとか、2年ペアでこの結果はすごいとか言われてしまいがちな環境ではありますが、負けることには絶対慣れたくなくて、入部当初から変わらない、自分を取り巻く人たちの応援と期待に応え、自分自身も自信を持ちたいという、焦りと苛立ちがあることは否定できません。幸い、同期も後輩も人数が多く頼もしいので、この恵まれた環境に感謝しつつ、頑張っていこうと思います。

最後になりますが、様々な形でサポートしてくださったLBの皆様、大会を運営した皆様、メンバーに選び信頼してくれた松山、本当にありがとうございました!

我らが松山のインタビュー
http://bulkhead.jp/%e5%bc%b7%e9%a2%a8%e4%b8%89%e6%b2%b3%e6%b9%be%ef%bc%81%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e5%af%be%e6%8a%97%ef%bc%86u25%e3%83%9e%e3%83%83%e3%83%812%e6%97%a5%e7%9b%ae/

siestaチームの方の解説が入った実況
http://www.ustream.tv/recorded/59866331

 


以下はレースの反省です。全部振り返ったら相当長い。果たして最後まで読む人はいるのだろうか。。。笑
DAY1 微風

VS 慶応 勝ち
相手がJ24やマッチに順応する前。
スタボエントリーした東大。ライン中央でダイヤルアップし、タックコンプリートせずに止まっていた相手にスタボポートでY旗をあげ、相手に1ペナ。その後下から突き上げて再び止まり合い、上下でY旗。2ペナたまった相手はそれ以上近づいてこなかったので、トップスピードでラインを切ることに集中し、下よりでスタート。上から出てペナルティを解消している慶応に対して大きくリードするが、思った以上にセパレートしてしまい、右振れ&右からのブローで追いつかれそうになる。上マークのリードをダウンレグで少し広げ、2上ではしつこくカバー。そのあとは危なげなくそのままリードしてフィニッシュ。

VS 月光ボーイズ 負け
当日までにたくさん指導してくださった市川さんとの念願の一戦。
今レース最も風が弱かったコンディションの中ポートエントリー。ハンドリング力が違いすぎて、船を止めてしまいがちな東大に対し常に動き続ける月光に翻弄される。2艇は本船より右へ。途中一瞬離れた隙に、なりふり構わずラインの一番下からオンタイムで出るチャンスがかろうじてあったが、本船より下の、デッドラインより上側で船を止めてしまい、はじかれて相手だけスタート。その後もスピードで敵わず、負け。負けたあとすぐアドバイスを聞きに行ったところ、快く指導してくれた市川さんに感謝。

VS 関西連合 負け
侍とラグビー部率いる関西弁チーム。展開はあんまり覚えていません。すいません。
負けた反省としては、ラップの状態やラインとの関係などがより分かるバウマンに、もっとスタート時の主導権を任せればよかったかなと。フィッシュテール時に(こっちが追う側)相手のスターンに上からぶつけてしまい、1ペナをもったままスタートしたこと、さらに加速のタイミングがバウマンと後ろ二人で食い違っていて、出遅れてスタートしたことが全体に響いたように思う。あと、微風時にクローズやランでゴリゴリ差を埋められるような力が、俺と松山にはない。


DAY2 中風~順風

VS 明治学院 勝ち
三崎仲間との一戦。スキッパーの方がいかつすぎ。
スタボエントリーした東大は、慶應と同じような形で、タックコンプリートせずコントロールを失った相手に対しスタボポートで1ペナを与える。その後本船の右、上のほうで再び上しあい。相手に追われる形で早めにラインへと戻り、とにかく弾かれないようにデッドラインより下でのぼして時間を潰す。下に入った相手とのルームも確保し、十分な加速で相手より右でスタート。その後のクローズ、ランでは相手よりも早く、突き放す。2上でジブのタックのシャックルが壊れるアクシデントに見舞われるも、割と余裕でフィニッシュ。

VS えのちば同盟 負け
小網代で何度も一緒に練習した一番仲の良いチームとの負けられない一戦。
東大はポートエントリー。ブローをつかみジャスト気味でエントリーした勢いでスタボのえのちばをかわし、右へ。この時点ではまだどちらから出るか決めておらず、グランドバンクスの周りをサークリングしながら様子を見ることに。二週目くらいで追いかけてきたえのちばに下でコントロールポジションをキープされ、本船のちょい下で上に向け止める。向こうが止まりすぎている間にグランドバンクス側にベアして体勢を立て直す。相手が追いかけてきて再びグランドバンクスをサークリングするも、相手とは少し離れ、自分のタイミングでラインへと向かう。この時は、相手を追い出すことは難しいと判断し、とにかく相手の右側で出ることを考えた。最後ラインに向かうラフをした時点で、相手を牽制しながらベア気味で向かうべきところを上に向けすぎ、下にぴったりと入られる。デッドラインの下側で競り合ったため追い出されることはないにしても、自分のタイミングでベアして出て行ったえのちばが先行してスタート。この時相手と同時にベアしていけばそんなにロスにならなかったところを、クルーたちとの意思疎通の関係で機敏に反応できなかった点は反省。その後のクローズでスピード差によりその差は広がってしまい、一上の時点でほぼ負けが確定。そつなくこちらをカバーしてくるえのちばがそのまま先にフィニッシュ。

VS 九州大 負け
最も悔しかった、僕たちの命運を分けた一戦。
追って追われて、どちらにペナルティがつくわけではなく、スタート前50秒くらいでライン上のアウター側で下から追われる展開となった東大が上に向けて止まり、上手くバックして振り切りポートスタート。九州大に1艇身くらいのリード。海面は全体的に風が入りスタボロング。スタート時に相手はスタボで、セパレートしてしまい相手を捕まえきれず、上マークは相手が5秒くらい早く回航。ダウンレグは上手く相手をブランケにいれ、内側に食い込んでラップを取り、ルームを得る。下回航ではこちらのスターンに相手のバウがぶつかり、ノールームを主張して相手に1ペナ。ジブシートとジブハリが干渉して走り出しが遅れるも、そこまでロスにならずルーズカバー。ここでスピンポールのパロットビークの破損に気づき、ポールが使えないことが分かる。上マーク付近でスタボの九州大と再びミートし、こちらを巻き込んでペナルティを解消しようとする相手を振り切り先に上を回航。相手に1ペナがあることや救済云々をいろいろ勘違いしていた自分を中心にスピンを張らない選択をしてしまい、追いつかれた相手に下から突き上げられこちらにペナルティ。相殺のはずなのに焦ってこちらは一回転。勝負あり。
マンポールでスピン張ればそれだけで余裕で勝てたのに、自分が負けに導いてしまった。

VS 金沢大 負け
これも悔しさ残る一戦です。
スタート直前に相手を振り切り、相手よりかなり右でスタート。風は右からはいってきていたので、プラン通り順調。返してきた相手に合わせてタックしそのままスタボのレイラインへ。先行して回るも、ダウンレグで上下でやられ、こちら側に1ペナ。正しいタイミングでジャイブした我々が4艇身くらい差をつけて回航。こちらのほうがスピードで優っていたため相手を突き放してから解消しようと考えていたが、ここでジブのタックの固定が破損(本日二回目)。バウマンが手で持っている状況でまともに走れず、差が縮まったため、上マーク付近で相手を巻き込んで解消しようとするも、かわされて先行される。ダウンレグで追いつけず、負け。

VS 早稲田 勝ち
逆に、正しい選択をしてしっかりと勝ったパターン。
グランドバンクスをぐるぐるしたあと、本船近くで上手く相手を下から突き上げ、相手に1ペナ。ラインギリギリで止まっていたため上手く加速できず、相手に少しリードされてスタート。相手に離されることなくついて行き、少し遅れて上を回航。スタート前から大きく左に傾いていた風はそのままで、ダウンレグはスタボロング。早めにジャイブし、練習してきたリーチング気味の走りで、上手くスピンがはれない早稲田を抜かす。下回航後はタイト気味にカバーして抜かされることなく、安定した動作と走りでそのまま逃げ切り。

DAY3 (初日より)微風
VS TOKAI Match Racing 負け
何故かほとんど覚えていません。
スタート直後に上し殺してタックさせたものの、風は右から入ってきていてそれに乗った相手に走り負け、そのまま負け(?)
スタート前から海面が右有利なことは分かっていたので、自分が下でスタートするなら完全にスタートで殺すか、そうでなければ最初から相手より右ででるべきだったと思う。

VS OSailing 勝ち
吉田工作率いるチーム。事前に一緒にカラオケした仲間。
微風の中で、船を止めすぎないことに気を付け、また色々なチームと自艇を比較してクローズを劇的に改善させたことが吉となった。スタート前に上下で相手に1ペナを与え、その後リコールした相手に大きくリードしてスタート。苦手なクローズが改善されたので、その後は危なげなく走り切り、一回も抜かれることなくフィニッシュ。勝てて良かった。

VS 和歌山大 勝ち
ノックアウトに進めなかったため、最後のレース。
ポートエントリーした東大は和歌山をかわし、ダイヤルアップすることなく右へ。その後サークリングをするも、こちらのクルーの秒読みが一分ずれていてプランはめちゃくちゃに。その後体勢を立て直せずリコールしラインに一度戻りスタボでスタート。ポートスタートした和歌山とセパレートするが、左に入っていたブローでこちらが伸びたのでそのまま走る。しかし、右から安定して入ってくる風に対して左のブローは良かったものの長く続かず、左に残りすぎた東大は上マークで和歌山に5艇身程のリードを許す。下マークでややそそ差を詰め、2上では即タックしてひたすら右へ。カバーしてこないで風のない左に行った和歌山との差を挽回し、上マークを先に回る。内側にはいられ先にジャイブされるも、下突破してフィニッシュ。
スタート前と1上でセパレートしたことが反省。2上でちゃんとカバーされていたら負けていた。

ヘッドセールをしながら全体を把握するのはとても難しく、次はタクティシャンとしてもJ24のレースに参加してみたいですね。


同志社見学

2015年03月17日 07時43分44秒 | Weblog
スナイプリーダーの園田です。

先週の金土日で海野、宇佐美、僕の3人で同志社大学体育会ヨット部の合宿を見学してきました。
今回の目的としては、練習内容もさることながら、合宿生活について見学させてもらうことでした。
見学して感じたことは、ヨットの技術が高いのはもちろんですが、合宿生活のなかで声出しや整理整頓などが行き届いているということでした。そして、そのほとんどを新二年生が主体となりやっているということに衝撃を受けました。風待ちをしている空き時間などの使い方も新二年生が考え、掃除や新勧ミーティングをするなど有意義に使われていました。掃除の人数配分なども新二年生がやっていました。
あそこまで新二年生が主体的に動くためには、下級生の教育に上級生がかなりの時間と労力を使わなければならないはずで、そのことを重視しているのだと感じました。
これらのことは、必ずヨットレースに活きていくはずで、東大はもっと改善できる部分があると思いました。
常に日本一を争っている大学でありながら、レースに出る選手の約半分は一般で大学に入った選手であるというのは衝撃でした。僕たちの心の中にある、経験者には勝てないというような考えは必ずしも正しくなく、ちゃんと練習すれば4年間で必ず強くなれるのだと思いました。確かに、部内に目指すべき速い選手がいることや、コーチの存在は大きいですが、それらは東大でも他大学との練習や西村さんのようなコーチが来てくれる時間をより効率的に使うことで環境を整えることはできると思います。今回見たことを活かして、今年の江ノ島インカレ出場に向けてこれから半年間がんばっていきたいと思います。

最後に、僕たちを快く受け入れて頂いた同志社大学のみなさまありがとうございました。2日間、船まで貸して頂き本当にありがとうございました。
また、西村さんには、お忙しいなか東京から来ていただきました。本当にありがとうございました。

園田

吹いてくれ蒲郡

2015年03月14日 08時10分18秒 | Weblog
おはようございます。
学生マッチ、二日目です。

昨日は午後からレースで一勝(慶応)二敗(月光ボーイズ、関西連合)でした。
今日は朝からがっつりレースが続きます!

今日は気合いのボートドローで縁起の良い白い一番艇をひきあてました!

みなさん、応援よろしくお願いします!


あと、対戦表です。

行ってきまーす! (なぜか上村の写真のアップロードに時間がかかりました)

2015年03月13日 08時42分15秒 | Weblog
これから、初日です!
めっちゃ、緊張してます。。。



昨日、プロテストに使うY旗を作りました!準備万端!


あっ、あと、スケジュールです。
Day1 3月13日(金)
8:00 受付/体重測定(乗員4名~5名、合計体重350kg以下) 開始
完了次第(目安9:00頃から)スキッパーズミーティング
9:30 レース艇ドックアウト
10:30 第1マッチ注意信号
18:00 帰着完了(名古屋港日没18:00)夕食(カレーライス&サラダバー)
18:30 アンパイア・ブリーフィング&講習、翌日のスキッパーズミーティング20:30終了予定
Day2 3月14日(土)
8:30 レース艇ドックアウト
9:00 Day2最初マッチの注意信号発令
18:30 アンパイア・ブリーフィング&翌日のスキッパーズミーティング
19:00 パーティ20:30終了予定
Day3 3月15日(日)
8:30 レース艇ドックアウト
9:00 Day3最初マッチの注意信号発令
16:30 アンパイア・ブリーフィング、表彰式
17:00 解散

真帆上げて我らは蒲郡へ行かん

2015年03月11日 14時49分06秒 | Weblog
こんにちは。
2年生 松山です。
昨日は無事追いコンを開催することができました。ありがとうございました。

さて、今、僕は非常に緊張しています。
ついにこの時が来てしまいました…。
ついに、今週末13日~15日、蒲郡で学生マッチが開催されます。

最後にバックステイが切れたり、ジブシートの外皮が剥げたりというハプニングがありましたが、先週末まで一ヶ月以上に及び、J24で練習してきました。前 三人が一年生なので、動作がこなせるようになるのか凄く不安でしたが、一年生が目下急成長中で期待以上に安定した動きが出来るようになりつつあります。これなら強風下でもスピンをはって十分戦えそうです!

…が、これまでの学生マッチでは自前でJ24を持っている我々東京大学は動作等の点でかなりアドバンテージがありましたが、今回、情報収集をしているとどこもかなり練習している様子…。
…改めて参加チームリストをみると、なんだか他のチームがとてつもなく強そうに見えてきます…。

しかし、逆に言えば、それだけ準備をしてきたからこそ、不安になるというもの!
今まで様々な方にお世話になりながら活動してきています。そうそう簡単には負けられません。
絶対に負けられない戦いがそこにはある!ってやつです。

しかも、今回は蒲郡!
蒲郡に関して我々は一日の長があります。
何故なら全日本J24で昨秋訪れたから!
そのときも日産マリーナでレンタルして、出場したのですが、特に我々は番号1のJ24(白)と相性が良い様子…。昨春の学生マッチも白で良い成績を残し、昨秋の全日本も(思ってたより)いい成績を取れました。
まあ、要約すると、蒲郡とは相性がいい!(気がする)ということです。

さて、ここまでつらつらと述べてきましたが…、要は今、僕はとーーーっても緊張しています。
確かに動作などでは他チームに引けを取らない仕上がりでしょう。しかし、ざっと見てみると他チームにはヨット経験豊かな猛者が沢山います。ヨットに乗り始めてまだ2年もたたない未熟な自分がヘルムをしているが故に走り負けたり、ハンドリングで負けたりして、この良いチームをダメにしてしまうんじゃなかろうか、という不安にいま押し潰されそうです。

………まぁ、なんとかなるか。


そうそう、今年は昨年のヘルム塩島太郎さんより「大きく」KAZIやバルクヘッドマガジンに取り上げてもらって、太郎さんには「来なかった」インタビューを受ける予定なので、JYMAを始め関係各所の皆さん、よろしくお願いします!(笑)


では、これから、蒲郡へ出発します!
よろしくお願いします!


東京大学運動会ヨット部
松山