東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

J24全日本選手権を終えて

2016年11月28日 12時36分09秒 | レース反省
お久しぶりです。仰秀2年の田原です。先日葉山で行われたJ24全日本選手権を振り返りたいと思います。


まず結果から報告いたしますと、仰秀は11-12-7-7-8-2-14-5 総合9位で、史上2回目のシングルを取ることができました。松山さん、本当にお疲れ様でした。

今回のメンバーは前からバウマン工藤、マストハンド磯野、タクティシャン田原、ピット金澤、トリマー岡田、ベルムスマン松山の、ワールドと同じメンバーで挑みました。最終日だけ工藤の代わりに助っ人で山本さんを呼び、僕がバウタクティシャンをしました。
共に練習してきたこともあり、動作には自信がありました。周りの社会人チームに個々の経験で勝てない我々にとって、クルーワークは大きな武器になりました。

まずはレガッタの3日間を振り返ります。(長くなります。ご容赦下さい)
初日は微風のため午後まで風を待ち、微風南風の中で1レースが行われました。1下まではシングルでまとめていましたが、2上からは風が完全になくなる瞬間があり、次に入り始める方にいた船が順位を上げるという、運頼みのレースでした。(ダウンレグでタックをしたのは初めてでした……)仰秀は順位を大きく落としましたが、なんとかDNFの前にフィニッシュできました。世界選手権でも同じ状況がありましたが、我慢して集中力を切らさずに走りきることの重要性を再確認しました。
2日目は時間を30分繰り上げて5レース! めちゃくちゃ疲れました… 軽風〜中風のシフティな北風で、葉山の鎌倉ブロー、逗子ブローの来る方に行った船が伸びる展開に。第2レースはスタート後の走りが悪く、後手後手のタックを繰り返し、1上から挽回できずに12位。
第3レースはスタートも悪くなく風に合わせて走りシングルにまとめられました。
そして第4レース。3位で2上を回航をしたものの、シエスタに下マーク際で追いつかれマッチレースに! ジャイブして逃げる仰秀は完璧な動きのシエスタに焦りが出てスピンを潰してしまいプロテストを受け、4着でしたが得点は7。非常に悔しいですが、シエスタチームとは圧倒的な差がありました。積極的にマッチレースに出るなどして、シビアな場面での動作を積まなければ、また負けると痛感しています。
第5レースは8着にまとめ、良い感触で第6レースへ。 良いスタートを切ったものの、ほぼ全艇が右へ向かう中ダボハゼに連れられて左へ。ヘッダーブローが来たところで返したところ、そこから爆伸び!何か間違えたんじゃないかと不安になるほど前に出て1上をトップで回航。1下でも反対艇団が伸びてると察するとすぐに返してトップをキープ。2上でも風、相手艇を抑えてトップを走りましたが、上マーク手前でへダーを走ってしまい、月光に抜かれて2位で回航。そのまま順位をキープして2位でフィニッシュ。
そして最終日。第7レースはスタートに大失敗して1上はドベ3。そのまま挽回できずに14位。このままでは終われないと誓った第8レースは2上のコースで月光について右へ行ったところ、風は右へ振れて4位で回航。3上でラルに抜かれて5位でフィニッシュ。

今回は3レースで叩いてしまいましたが、そのうち2つはスタートの失敗が大きく響きました。後ろを走ると、前を走る船に風を取られてしまうためフレッシュを走るためには端に出すしかなく、北風の中で振れタックの選択肢がなくなってしまいまい、挽回は厳しかったです。トップスピードオンタイムでスタートを切る重要性を、改めて再確認しました。

また経験豊富な社会人チームにもスピードでは負けないと自負して臨んだ今回でしたが、月光やラルなど上位の船の走りには遠く及ばなかったと思いました。アップレグで挽回するためには相手艇より速いことが必要で、またそのためのコースを引けませんでした。

もっと順位は上げられたと思う点は多々ありますが、一つにチームがまとまり、良いヨットレースが出来ました。応援、支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。


ここからはタクティシャンを半年やってみて、感じたことを書いていこうと思います。
タクティシャンをしていていつも思うのは基本に忠実に、ということで、スタートは失敗しないこと、フレッシュを走ること、タックは可能な限り少なくすること、リフトを走ること、ブローは掴みに行くこと、ロングを走ること、ディップはなるべくしないこと。こういう当たり前のようなことが大事で、セオリーに従えば悪いコース引きにはならないと思います。そして左右差がない、よく分からない時は真っ直ぐ突き進む勇気は大切だと思います。風や次の展開が見えないのは仕方がないので、レース後に他の人には何が見えていたのか聞いて、自分のデータベースに追加していくのが一番だと思います。こういう作業をしていって初めて見えないものが見えるようになったり、優先順位とかが見えてくると思うので、僕もまだまだこれから追加していきたいです。とにかくコースを引かないとタクティシャンは成長しないので、可能な限りレースに出まくるのが大切です。


来年はスナイプスキッパー修行、仰秀ヘルムスなど様々なことがあり内心ビクビクしていますが、楽しんで行こうと思います。

これからもヨット部は元気に活動して参りますので応援のほど、よろしくお願いします。

それでは失礼します

2年 田原
リザルトです


集合写真です。韓国からのチームも来ました!

小松さんコーチング再び!

2016年11月15日 20時06分46秒 | 通常練習

 

こんばんは、ついさっきトラウザーを買ってテンション上がりまくりの高山元哲です。ドライスーツ、スーパーウォーム、トラウザーが揃ったので、今年の冬は寒冬ですが余裕で越冬できる予感がしています。笑

今週は約1か月ぶりに小松さんがいらっしゃいました!全日本インカレの写真で椅子に座っていらっしゃる小松さんや胴上げされる小松さんを拝見してはいたのですが(早稲田大学ヨット部の皆様、改めて優勝おめでとうございます!一緒に練習させていただいている喜びを噛みしめております...)、実際に小松さんに会ったのは9月26日以来初めてでした。少し風邪気味のようでしたが、相変わらずお元気そうでよかったです。

そして、今週の練習はというと土曜日はここ一か月僕たちがやってきた練習をみてもらいました。今年の2月にやった5回タックのち2回転や8の字、ラウンディングです。風は北で5mくらいでした。個人的な話だと、ここ最近強風の日が多かったので、このぐらいの風だと以前よりかなり余裕をもって走れるようになりました。やはり小松さんがいるということで練習の緊張感が増しますね(普段からそれぐらいの緊張感をもって取り組まないといけないのですが)。昼のミーティングでおっしゃった「稽古は試合のように、試合は稽古のように」という言葉が印象的でした。

日曜日は午後2時までは久しぶりの北の微風~無風でサークリング。午後2時すぎぐらいになると南からいい風が入ってきたのでコース練。南の風が入る前の無風のときに小松さんが各艇に何時ごろに南の風が入ると思うかアンケートをとったのですが、着艇後のミーティングでの答え合わせは興味深いものでした。風が振れるヒントは一つだけではなく、陸海空さまざまなところに散りばめられているものです。こうしたことは普段から言われていましたが、特に強く認識することができた1日でした。

総じて2月のコーチ就任当初と比較してもチーム全体のレベルが格段に上がっているとのことでしたが、これで気を緩めることなかれというのがふさわしいでしょう...上には上がいるものですから...スナイプチームとしても山本さん江村さんペアが全日本スナイプに出場したことで目指すべきレベルが分かってきたと思います。今の自分のレベルに満足することなくこれからの1年を歩んでいきたいですね。

 

PS

ここまでで約1000文字ですがかなり時間がかかりました。今年の夏学期に4000字のレポートを320字で提出したら単位を落としたのですが、これの4倍って果てしなく遠い道のり...笑

 


全日本スナイプ レース最終日 &総括

2016年11月13日 19時24分32秒 | レース反省

こんばんは。新四年の山本です。

本日全日本スナイプ最終日、風が吹かずAPNが上がり、ノーレースということで最終日を終えました。

リザルトは全57艇中
43-50-(52)-45-48-40-52の53位 でした。

この遠征を振り返ります。

和歌山入りのブログの方でも述べさせていただきましたが、今大会は本当にたくさんの方のお手伝い、ご支援をいただきました。それを受けて、全日本スナイプ、普段通りに頑張りつつ運も味方につけて絶対に半分より上、とにかく一艇でも多く抜いて前で帰ってくるぞ、と意気込んで望んだ大会でした。

しかし、結果はこれまで毎日のブログ、フェイスブックの更新にある通り良くて全体の2/3、悪くてドベ付近、のような着順のレースが続きます。レース初日、二日目はかなり凹んでおりました。特に、今回の遠征は初めから自分で入念に準備しており、様々な方に頼み込んだり、快く応援していただいて実現したもので、ここまで頑張って和歌山まで来たのに、この成績で帰るのは本当に悔しいと思っておりました。
普段の遠征、といっても七大戦くらいしか経験はないですが、船を運ぶこともなく、また人数も多く、係の人が宿の手配や先方との連絡を取るくらいのことしかなく、ここまで自分で全てを準備して望んだ大会で不本意な結果を出すことはとてもやりきれない思いをしておりました。

ただ、二日目の夜に冷静にリザルトを見返してみると、先の全日本インカレで活躍した大学の学生でさえ、今回の大会はスコアを安定させられていない艇も多く、今回の大会のレベルの高さ(社会人のレベルの高さ、層の厚さ)、和歌山の風の難しさを感じました。そして思うのは、そういうレベルの高いレースであるからこそ、如実に実力差が出るのであり、今回僕が目標通りにいかなかったのは単純に自分の実力をちゃんとわかっていなかっただけなのかな、と思いました。決して悲観しているわけではなく、おそらくヨットに乗り始めてからの日数では今大会ではかなり若い方であり、また人それぞれの適性、成長曲線の違いもあるので、気負いすぎる必要もないのかな、と。

現在東大ヨット部はヨットの練習に取り組める最高の環境であり、真摯に練習に取り組むことで来年の秋までに今より遥かに上達することは間違いないので、今は自分の実力を認めてこの全日本規模のレベルの高い大会で試行錯誤してみることがこの大会を最大限有意義にするもの、と思ってレース三日目に臨みました。

三日目は、今まで有利エンドを攻めて強い人たちに揉まれてうまくいかない展開を反省し、スタートの混雑を避けてフレッシュを走りました。
結果として、スピードが良いわけでもない、有利エンドから出たわけではない、ということから一上を上位では回れないにしても、三日目はどのレースも一上で真ん中くらい、悪くとも全体の2/3くらいで回ることができました。
ただ、その後の展開があまりよろしくなく、一上、ダウンレグの情報、及び上位艇の様子、風のパターンの理解が及ばずじわじわ順位を落とし、結局初日とそう変わらない着順にはなってしまいましたが、艇団の真ん中で揉まれることで、様々な学びがありました。
何やらレベルの低い話に聞こえますが、やはりトップレベルの大学生、及び社会人、実業団トップセーラーの大艇団の中で揉まれる経験もなかなかできるものでもないので、これからも頑張りたいと思います。

今回結果を出せなかった原因は自分の実力不足、具体的に言うとスタート後の走りを含めボートスピードが他艇に比べて遅いこと、シフトや強弱への対応が未熟であること、そして、海面の情報を集める能力の不足、得た情報を活かす能力の不足など、所謂ヨット力と呼ばれるものがまだまだだった、と考えております。

そもそも、全日本スナイプの出場権自体、江ノ島のフリートレースのポイントランキングで非常に上位の選手に与えられるものであり、今回大きく繰り下がって枠を貰えたこと自体が幸運なことでした。

話は少し変わりますが、今年一年間は去年と比べ成績的にはかなりの飛躍ではありました。
恥ずかしい話なのですが、自分はそこそこ上手なのではないか、といった驕りのようなものがあったように思われます。このままいけば来年の全日本インカレ出場はいけるだろう、のような。
ところが、初日の第二レースでスタートから二下までずっとぶっちぎりのドベを走ることで、そういった驕りやなんやらが全て吹っ飛んで謙虚に頑張ろうと思いました。動作も未熟ですし…。

遠征や艇輸送、計測についての反省点は色々あるので、来年の全日本インカレ遠征に向けて共有させていただきます。

レースについてはこんな感じなのですが、全体を通じて全日本スナイプ選手権はとても楽しいものでした。

着いた日は大雨でしたが社会人の方と仲良く計測をさせていただいたり、レセプションはマグロの解体ショー、ビンゴ大会などで盛り上がり、また交流も広がりました。

移動、及び夕食宿泊は明治大の鈴木くん、関東学院大の北村くんの車で一緒に行動させてもらって、とても仲良くなり楽しい毎日でした。

また、夜は和歌山大学のヨット部の合宿所に泊めさせていただきました。誰も知り合いがいなかったのですが、東大ヨット部のツイッターアカウントから和歌山大学ヨット部のツイッターアカウントにダイレクトメールでお願いする強硬手段にも快く対応していただき、また現地でも部員の皆様が温かく気さくに話しかけてくれるおかげで、毎晩気楽にゆっくりすることができました。本当にありがとうございます。
また、来年の全日本インカレ、福井の地でお会いましょう。

他にも、様々な人から何か困ったことがあれば手伝ってくださるとのお言葉をいただき、初めての遠方長期遠征で不安でしたが、とても心強かったです。ありがとうございました。

今回の遠征を支援していただいた橋本様を始めとするLBの皆様、今回、結果という形では支援にお応えすることはできませんでしたが、この経験を次のインカレ遠征に活かし、また引退後もヨット部の発展に尽くす所存でございますので、どうぞよろしくお願いします。

いつも温かく見守ってくれる家族にも、深く感謝しております。

そして、春から長い付き合いである江村くん、今回もありがとうございました。

本当に楽しい遠征でした。

去年はJ/24クラスの全日本選手権、今年はスナイプ級の全日本選手権に出場しました。大学から競技を始めた新人ではありますが、全日本クラスの素晴らしい経験を積ませていただき本当に感謝しております。

今回の経験を踏まえ、来年は全日本インカレで最高の結果を出せるように頑張ります。
よろしくお願いします。

東京大学運動会ヨット部 新四年 山本圭祐


全日本スナイプ レース三日目

2016年11月12日 20時36分12秒 | レース反省

こんばんは。和歌山の江村です。

今日まで3日間、計7レースが行われました。結果は57艇中43-50-52-45-48-40-52となかなか前を走ることができずにいます。
 
では上位を走る人たちと何が違うのか?一番大きいのは「振れに気づいたときにすぐに有利になる海面に寄せているかどうか」だと感じました。
前にいる船の動きを見ていると、細かいリフト・ヘッダーでタックを返している、そのときのタックポイントも後ろの船を邪魔する位置で、艇団全体をカバーする、まあ基本的なことですね。
和歌山の海面は大小様々なリフト・ヘッダーが混在していて、ちょっとでも判断が遅れたり迷ったりしていると気付いたら逆海面が伸びてました、みたいなことが平気で起こる。実際今日のレースでも何度もそのような場面がありました。そのようなときに上位の人たちは逆海面が伸びていると気付いたら「すぐに」逆海面に寄せに行く。僕らは仮に逆海面が一時的に伸びていることに気づいても、その場で寄せに行くべきなのかそれともそのまま伸ばすべきなのかの判断に時間がかかってしまい結果として中途半端な場所を走ってしまう、または気づくのに遅れてしまい手遅れとなってしまう。そこが一番の大きな違いだと感じました。
今までは逆海面を見るのは1レグ4,5回くらいしかなかったのを、もっと意識して見る回数を増やす… この反省は半年前の個戦のときのブログにも書いたような気がします。成長できてませんね。どのように振れるか読めない和歌山の海面でのレースを通じて改めて逆サイドのケアの大切さを感じました。
 
今日のレースはスタートを積極的に出たため昨日一昨日よりも1上では比較的前にいくことができました。そこから徐々に順位を落とす形となってしまいましたが、上位争いのピリピリした雰囲気の片鱗のうちの片鱗を味わうことができたことは良かったと思っています。
明日は風が弱め予報でどうなるかはわかりませんが、さらにたくさんのことを学んで帰りたいと思います。
 
じゃあ寝ます

全日本スナイプ レース二日目

2016年11月11日 19時34分06秒 | レース反省

こんばんは。和歌山の山本です。
全日本スナイプ、レース2日目が終わり、折り返しを迎えました。現在、43-50-53-45と、なかなか前にいくことができません。
原因としては、まずスタートが弱気であること、弱気であるためやや凹んでスタートし、艇団の後ろの方では常に強弱風向が変わり続ける和歌山の北東風と先方艇団のダウンウォッシュに揉まれて、そのまま大きく後方へ離されてしまっています。
フレッシュを掴めることがあっても、なかなかコースの女神に愛されることなく前に出ることはなかなかできない、というところです。
ボートスピードについては、イマイチなのは間違いないですが、そもそもとしてスタートで出遅れているので、その舞台に立てていないという感じです。
今のところ、全日本スナイプ、のレベルの高い舞台で、普段の関東インカレ予選決勝及び江ノ島でのフリートレースとの違いを強く感じたことがあります。それは、スタートで凹んで出て、30秒くらいかけてズルズルと落ちていって死んでタックを返すと、スタート第一線が本当に一列になっていて、タックを返した後にほぼスタボ艇がいないということ
関東でのレースは、このようなパターンになると有象無象のスタボ艇を避け続けて揉まれるのですが、全日本レベルのレースになると、おそらく第一線でしっかりスピードがある船がそのまま第一線で並走し、スピードをあまりつけられなかった船はさっさと返してフレッシュを急いで掴みにいってるのだと思われます。今回、僕がズルズルと落ちてスピードのない状態で返すと、そのまま案外船を避けることなく走れるのですが、そのまま走っているとやはり先行艇団のブランケでじわじわ落ちていき、またさっさと返して右に伸ばした艇団はフレッシュを掴んでいるためリカバリーしつつあり、一上まで到達する頃にはすでに50番とかそこらになってしまっています。まあ、死ぬ前にさっさと返して逃げるのはセオリーとして当たり前のことなのですが……。関東では僕がスタートで凹んで出て30秒後くらいで脱落するしてタックすると、ダウンウォッシュの影響を顕著に受けるような第二線をスタボで走ってる船がたくさんいるという状況がよくあるので、悔しくもスタートを失敗した時に全日本のレベルの高さを痛感することとなりました。
あとは、やはり和歌山の北東風がとても難しいということで、さも当然かのような顔で20度くらい振れて、またブローではフルハイクでも起こしきれずトラベラーを出す、ブローが抜けるとクルーが風下側に座る……ような、非常にトリッキーな風に対し船を止めずに帆走させることがとても難しい……
関東のインカレや、江ノ島のフリートレースでは、そこそこボートスピードがあるとは思っていたのですが、この和歌山の風向変化、強弱変化で、常にテルテールに集中のみしているのですが、やはりかなり乱してしまっています。八景島より遥かに難しい……
あと、葉山の陸の北風とも少し違って、葉山は割と左右差がある時は左右さえ外さなければそこそこの順位には落ち着くのですが、和歌山では当たり海面にいても、適切なブローを掴んで返せなければ前に出れない、ブローの奥まで行ってしまうと何も風がなくなることがある……といったところでコース引きのシビアさも感じます。
なんかまあ明日も北東風で今日と同じような感じで難しいだろうとは思うんですけど、もうチンケなプライドも失うものも何もないので頑張ってこよーと思います!!

レース自体の結果はイマイチなんですけど、全日本スナイプ自体はお祭りみたいな雰囲気なんで楽しいです、和歌山は良い場所です。
この二日間の雑な報告になってしまいましたが、まだ二日間残ってるので色々試してきたいです!!

では!!

東京大学運動会ヨット部三年 山本圭祐


全日本スナイプ レース初日

2016年11月10日 21時53分39秒 | レース反省

こんばんは。3年江村です。本日行われた全日本スナイプ大会のレース1日目について報告します。

 
一言で言えば……散々でした。今日は3レース行われたのですが、結果は出場艇数57艇中43位、50位、52位。今日のレースでは良いところがないまま終わってしまいました。
 
何が一番難しかったかといえば、風の振れです。突然30度近く振れてへダーが入り、じゃあ返そうと思ってタックをしたら振れ戻ってる、みたいな感じでした。
一瞬の振れなのか、じわじわ振れていくのか、掴んだ風の振れがどちらのタイプなのかを判断してそのまま伸ばすのかタックを返すのかを決めるときに、その他の要素−たとえばマークに対してどの位置にいるのか、他艇がどこにいるのか−と合わせて考えようとすると、判断が遅れてタイミングを逃したり、間違った判断をしてしまったりすることが多々ありました。全日本スナイプに参加しているトップレベルの人たちはその判断を一瞬でするため(少なくとも僕にはそう見えるんですが)、返すべきタイミングで返せなくなってしまい不利なところを走り続けることになりがちでした。
 
今日は午前7m/sほどだった風がブローで強くなったり弱くなったりを繰り返すコンディションとなり、ワンブローそれぞれに対してセールを合わせることがないがしろになっていた気がします。特にブローが抜けて風が弱くなったときの対応がイマイチだったと反省しています。
 
後ろの方を走ることが多く、トップの選手のセーリングを近くで見ることはあまりできなかったのですが、インカレとはまた違った緊張感の中でレースをすることができたことは良かったと思っています。まだあと三日残っているので、少しでも良い経験ができるように頑張っていきます。
では…お休みなさい…

全日本スナイプ Day1&2!

2016年11月09日 22時58分55秒 | レース反省

こんばんは。三年の山本です。

この度全日本スナイプ選手権に31308 山本/江村で出ることになりました。Facebookでは逐一報告を入れていたのですが、こちらのブログの報告はお初になります。

土日で船を運んで関東に戻り、月曜は学科の実験、終わり次第アルバイト、そのまま夜行バスに乗りました。
昨日の朝に和歌山に着き計測を終え、今日は練習できるかと思いきや17m越えの爆風が入ったので陸で整備を行なっておりました。
昨日は大雨の中の計測でしたが、社会人チームの方と一緒に行動させて頂けたお陰でスムーズに終えることができました。僕にとって初めての艇体計測でして、また長らく全日本インカレに出ていない東大スナイプにとっても久しぶりの計測で、この経験を活かし東大スナイプが全艇ちゃんと計測に通れるような状態にして練習することを徹底したいと思います。

夜は平成26年卒の塩島さんに串カツをご馳走になりました。大阪の串カツが美味しいかったのと、色々なぶっちゃけた話もできて、とても楽しい時間でした。いつの間にやら僕も上級生、部を運営する立場になると、昔とは話す内容も変わってくるなあと感慨を覚えると同時に、塩島さんの偉大さも再認識いたしました。来年の全日本インカレは福井開催、是非来年も塩島さんに祝賀会を開いていただき、その後に塩島さん謝恩会を後輩一同で開かせて頂く約束もさせていただきました。よろしくお願いします。

今日はレセプションが行われ、マグロ解体ショー、ビンゴ大会と大盛り上がりでした。マグロ解体ショーは本当に圧巻で、目の前で解体されたマグロのお寿司は本当に美味だったのですが、高いエントリフィーはここで使われたのか、と合点がいきました。ちなみにビンゴ大会でノースセイルのバッグをいただきました。嬉しいのですが、司会進行の方にコメントを求められた時にガチガチに固まってしまいました。反省しております。
レセプションを通じて様々な大学、社会人の方々と話すことができ、アットホームなスナイプクラスの良さを感じました。
宿泊場所は、和歌山大合宿所で、ハーバーからはそこそこ離れているのですが、幸いにも他大学の方の車に同乗させていただけて、移動が捗りそうです。本当にありがたい限りです。
また、和歌山大の皆様とも仲良くなり、快く泊めて頂けました。綺麗な合宿所にたくさんの布団、とてもよいところです。

全日本スナイプ前は、艇輸送やお金、また現地での移動や宿など、色々なうまくいかずに始まるまでの一週間は本当に悩みが絶えず、本当に大変だったのですが、様々な方に協力を頂けたお陰で現在無事に大会に出れるようになりました。
特に、和歌山までの艇輸送を手伝ってくれた父親、そして遠征費を支援していただいたLB会の皆様には本当に感謝してもしきれない思いです。
今回全力で結果を出すこと、そして来年全日本インカレに出場すること、そして僕がLBになった後も僕が得たことを現役に残し続けることが支援に対するお礼だと思っております。

お陰様で、全日本スナイプ前に悩みひとつない晴れやかな気持ちで臨むことができそうです。エントリーリストを見る限り、とてもレベルが高く、結果を出すことは容易ではないことが察されますが、出場するだけで終わることのないようにしたいと思っております。まあ、やることとしてはいつも通りのことが出来ればベストなのですが、それが行えないのが往々にして本番であり、秋インカレ終わってレースから離れていた僕たちにとっては持てる実力を発揮することが最も難しいことであるので、変に新しいこと、慣れないことをしようとはせず、とにかくいつものルーティーンを徹底しようと思います。予報では、微風の日と強風の日で極端で、またまた難しいコンディションが予想されます。塩島さんから教えていただいた和歌山の風の情報を存分に活かしていけたら理想であると考えます。

軽く書くつもりがいつの間にか長くなってしまいました。早く寝ないと……。
本当に頑張ります。ブログ書いてたら緊張してまいりました……。
では、失礼します。

東京大学運動会ヨット部三年 山本圭祐


前略 また寒い季節がやってきそうですね

2016年11月08日 10時34分53秒 | 通常練習

3年の江村です。先週末の練習プラスアルファについて報告します。

 
土曜日は中風(北)→無風(?)→順風(南西)と変化してゆき、午後は久々の南風でした。ハーバーに戻るときのクローズ・ハイクアウトの辛さたるや…  
日曜日は強風(北)→赤旗・一時着艇→強風(北)→順風(北)とハードコンディション下での練習となりました。
 
練習メニューは両日ともに、先日山田さんに練習に来ていただいたときに教わった8の字を中心に行いました。船と風との相対的な角度にメインセール、ジブセールをきちんと合わせられるようにする練習です。集中力が必要となる練習なため、思った以上に疲れます。
下マーク回航のときにスピードを殺さずにラフする、上マーク回航のときに加速しながら落としていく、そのためにはテルテールを乱すことなくセールをセットすることの大切さが改めて分かります。特にベアするときにテルテールを一切乱さずに落としていけたときの船の加速感はすさまじいですね。それを常に再現できるように練習あるのみです。
 
 
さて、今僕は雨降る和歌山の地にいます。なぜ和歌山にいるのか? それは全日本スナイプに出場するためなのです!
 
この度3年山本と3年江村は和歌山で行われる第69回全日本スナイプ級ヨット選手権大会に参加します。この機会を十二分に生かし、今後も継続して出場できるように頑張っていきたいと思います。
 
 
お別れは雨降る和歌山セーリングセンターからの一枚で。
 
と思ったのですが写真のアップ方法がわからなかったので断念します。