東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

黄昏時セーリング

2022年10月21日 20時56分00秒 | 通常練習

お世話になっております。3年スナイプクルーの柳澤です。


10/15.16の練習報告をさせていただきます。


スナイプチームとしては両日ともに他大のコース練習に混ざり、全日本に向けて調整をしました。


自分は両日ともに494古山柳澤ペアでコース練習に参加しました。全日本で戦う大学とレベルの高い合同練習ができ、自分に足りないところがはっきりした上に、ペア間でのコミュニケーションという面でもまだまだ調整の余地があり、確認できました。


秋インを少し振り返ります。秋インでは、自分としては満足のいく結果を残せませんでした。いつもと同じ葉山の海も本番では何もかもが違うように感じました。たった1つの失敗で今まで練習で積み上げたものは海の上でいとも簡単に見えなくなっていました。正直自分の実力がまだまだだということはわかりきっていましたが、そんなことよりも、インカレというプレッシャーを感じる場面でいつも通りのセーリングをできず、自分が今ある実力すらも出せず無駄に点を稼いでしまったということが悔しく、サポートに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


全日本で同じことを繰り返さないために、残りの練習期間で自分は2つのことだけを意識して練習に取り組もうと思います。

1つ目は練習からインカレのプレッシャーを常に想定すること。そして2つ目は何が起こっても自分自身の今の実力を出すことだけに集中すること。1つ目を意識した上で2つ目を意識することができれば秋インのような失敗は繰り返さないと思います。


全日本がどのような配艇になるかはわかりませんが、自分としてやらなければいけないことはただ今ある実力をしっかり出すということだけです。


秋季関東インカレは応援、サポート本当にありがとうございました。まだまだ全日本に向けて足りないところを補う時間はあると思っています。全日本インカレもぜひ応援よろしくお願いいたします。


それでは失礼します。


のびしろ

2022年10月19日 21時48分57秒 | 2022秋イン
投稿遅れました。

3年470クルーの丸山です。お世話になっております。
遅ればせながら秋インカレの振り返りをさせていただきます。


自分は春インに引き続きインカレメンバーに選んで頂き、春インカレが終わってから半年練習を続けてきた成果を出したいという気持ちで臨みました。

470チームの結果としては7位で、目標としていた4位には届かなかったものの全日本インカレへの切符を手に入れましたが、自分としては悔しさが残るレースとなりました。

一番悔やんでも悔やみきれないのは1レース目のリコールです。下有利のスタートで下10位に並んだはいいものの、周りと一緒に高めになってしまい加速で出てしまいました。もともと下有利のスタートでのライン把握には苦手意識があったものの、今思い返せば1レース目特有の気のはやりや自分がリコールするわけがないと言う油断が心のどこかにあったように思います。東大のもう一艇とともにリコールしてしまい、1レース目が終わり暫定最下位だと分かった時の気持ちは今でも忘れないです。

1レース目のリコールから立ち直れず、一日目は散々な成績を残してしまいました。1レース目の結果から精神的に立ち直れず、視野が狭い状態でレースを続けてしまいました。1日目は3レースを消化しましたが、もし4レース目があったとしても前を走れなかった気がします。メンタル面の実力不足を痛感しました。 

第4レース以降は強風レースだったこともあり1日目よりは安定した成績を残すことができ、右肩上がりの成績を残すことができましたが、コースや動作でのミスなど反省するポイントは多かったです。


愚痴っぽい反省ばかりで暗くなってしまいましたが、全日本インカレへの出場が決まって今はひとまずはホッとしています。
琵琶湖での全日本インカレに向けての課題が明確になったので、葉山での自主練や琵琶湖の前入り期間で少しでも上手くなって先輩達が笑顔で引退できるようなレースにしたいです。秋インの悔しさは琵琶湖で晴らします。

最後になりましたが、サポートメンバーの皆、応援していただいたLBの皆様、本当にありがとうございました。心から感謝しています。

惚れてまうやろ

2022年10月18日 10時31分43秒 | 2022秋イン
お世話になっております。1年の遠藤功大です。

最近1年生は念願の東大ジャケットをゲットし、ますますヨット部に染まってきました。写真は1年生の佐藤くんで、新しいサングラスがお気に入りなのか常に身につけています。新しいおもちゃを買ってもらった子供のようでかわいいですね。

先日の秋インカレ決勝について書かせていただきます。

今回1年生は全員陸でたまやや掲示板の確認、SNSへの投稿や艤装解装の手伝いといったサポートを分担して行いました。

まだコース練すらあまり経験していない自分は正直レース前の緊張感がどのようなものなのか全く分からず、出艇前に先輩に話しかけられた時も、何と言えば無駄なプレッシャーをかけずに済むのだろうかと悩んだ挙句、「ヨット部楽しいっす」という謎のコメントをして送り出しました。

初日は先輩方の思ったようにいかず、着艇後のミーティングは少し暗めでした。
自分達1年生も「邪魔しないように早く八景に行こう」という雰囲気でした。

それでも2日目で巻き返して両クラスとも8位以内に入り、そのまま3日目も8位以内をキープし全日本出場を決めました。

「最初につまづいても踏ん張って順位を上げたのはとてつもない精神力だな」と陸にいながら感服しました。

着艇後4年生の全員で写真を撮っている時の先輩方の良い表情を見て、めちゃくちゃかっこいいなと思ったのと同時に、自分達もこのような良いチームの雰囲気を受け継いでいきたいと思いました。

全日本まで3週間ほどですが、4年生の先輩方が最後の大会を満足のいく形で終えられるように全力でサポートしていきたいです。

それでは失礼します。    
1年 遠藤功大

まだ次がある、でも次しかない

2022年10月15日 23時01分12秒 | 2022秋イン
お世話になっております。4年470クルーの工藤光生です。

先日まではいくらでも増量できるという自分の体質がもてはやされていたのに、
ここから1ヶ月は節制しなければいけないという事実に怯えながらも、
毎日マネ飯をおかわりしております。

1週間後にマネ飯が食べることが危ぶまれていた先週の土曜日は遠い昔のように感じます。
ということで、先週末に秋インカレの反省を書かせていただきます。

470チームの結果のみ掲載いたします。

4829 調/松尾 27-16-9-17-19-23-21-14 146点 16位
4791 高原/工藤 UFD-5-30-24-4-14-20-26 169点 18位
4692 藤田/丸山 UFD-37-32-21-30-20-16-34 236点 31位

1位 早稲田大学 153点
2位 日本大学 160点
3位 慶應義塾大学 244点
4位 中央大学 273点
5位 横浜国立大学 442点
6位 明治大学 481点
7位 東京大学 551点
8位 神奈川大学 577点

大会初日、
470チームは1R目で2つのUFDをつけてしまいました。


小松さんの言葉を借りれば、

「十字架を背負ってしまった」

という状況でした。

自分たち470チームは、
全日本団体入賞というチーム目標に向けて、
470チームとしては4位入賞を掲げて臨んでいました。

にも関わらず、1R目を終えて入賞争いからは外れるだけなく。
例年通り全日本の枠を意識したレースを迫られてしまいました。


なぜリコールしてしまったのだろうか。


ラインを把握する能力がなかったから。
普段の練習から精度が足りなかったから。
1R目から意気込みすぎたから。
インカレの雰囲気に飲まれたから。

技術面でも精神面でも多くの原因があって、
それらが複合した結果なのでしょう。

しかしながら、自分が何度も省みたなかで最大の原因は、

「地に足がついていなかった」

からだと思います。


生来、自分は緊張しにくいたちで、1日目の朝も通常の合宿と同じ気分で始まりました。

普段と変わらず艤装をして、普段と変わらず身支度をして。
普段と変わらずレースに臨もうとしていました。
普段のコース練習と同じような感覚でスタート前のルーティーンをしている最中、
海面はインカレ特有の引き波でグチャグチャで、
周りの選手にはインカレ特有の緊張感が漂っていました。

そんな周りの選手を見ながら、
どこか自分は平常心だからなどと調子に乗って、
1人だけラインがしっかりと見えてる気分になって、
加速をした結果がUFDでした。

いつも通りの力を発揮する、とはよく言いますが、
通常練習とインカレではどうしても事情が異なります。
にも関わらず、普段通りで臨んでいたために、
文字通り周りから浮いた存在になっていたのだと思います。



レースでは、
基本に忠実にセオリー通りのことをするように。
緊張して固くならず、かといって気を緩めすぎずに。


これが今回の秋インカレで学んだことです。


思えば今まで、回り道をしながらも毎練習、毎レースごとに何か収穫を得て
次に活かそう、次は同じミスはしないようにしようとやってきました。
体に染み付いたこともあれば、未だに意識しないとできないこともあります。

しかしながら、それも次の全日本インカレで最後です。

引退するころには完璧にこなせるようになって伸び代をなくしたい。

そんな風に考えていた時期が自分にもありました。
残念ながらまだまだ未熟で伸び代しかありません。

でも次で最後です。

「全日本入賞」という目標に向かって、

今までの反省を全部活かして本気で望みます。



最後に、今大会を通して多くのLBの方々や選手のご家族にお越しいただきました。

毎日、自分たちがどれだけの人々に支えられているのか、ということを実感いたしました。


1人のプレイヤーとして、そしてチームリーダーとして不甲斐ない結果に終わり
最終日の着艇後に悔しさを顔一面に滲ませているとき、
多くのLBの方々からおめでとうという祝福の言葉をいただきました。
声をかけていただくなかで少しずつ気分が晴れて、
悲観的な気分から、全日本では見違えるような結果を届けたいという前向きな気持ちへ、
転換することができました。

今年のスローガンは、「好み好まれる」です。
好まれることの素晴らしさをまた1つ実感いたしました。

11月3日から11月6日にかけて行われる全日本インカレでは、
僕たちの代の集大成を発揮します。

応援のほどよろしくお願いいたします。


470チームリーダー
工藤光生

秋インは辛いよ

2022年10月14日 21時06分16秒 | 2022秋イン
3年470クルーの松尾一輝です。
ブログの指名はなかったのですが、自分にとって忘れられない3日間になったので、率直な感想を留めておくことにしました。


初めての秋インカレは、とにかくしんどくて長いレガッタでした。

尊敬している4年生の引退がかかっているだけでかなりプレッシャーを感じていて、万が一僕のミスが命取りになって調さんを引退させてしまったらどうしようという不安も常にあって、その上オープニングレースでUFD2つという十字架を背負って、もっと楽なレース展開を予測していただけにその落差はかなり大きくて・・・。
これだけ練習してきたのにヨットの神様は何て無慈悲なのだろうと、初日の夜は布団の中でずっと考えてました。

絶対に挽回しないといけない2日目は、1.5ピンから2ピンの強風で、どんなに間違っても沈するようなことがあってはならないし、大きく叩くことはもう許されないし、心身がすり減りました。レースが終わるたびに安堵と緊張で泣きそうでした。ちょっと泣いてました。

工藤さんが、チームをなんとか前向きにさせようと、海上で必死に声をかけてくれて、レース前にみんなで必ず深呼吸をして、平常心を保てるようにしてくれました。その時、東大の470チームはなんて精神的に、人間的に強いのだろうと思ったし、このチームの一員でいられることを心底誇りに思えました。実力を出せば挽回できるということは頭でわかっていても、その実力が出せなかったら終わりだと何度も不安に押しつぶされかけましたが、4年生の圧倒的な精神的強さに励まされて、やり切れたと思います。

結果、この470チームで次の舞台に挑戦する機会を得られて、本当にホッとしました。
この秋インを通して、技術的にはそんなに進歩してなかったとしても、1人の選手として、この局面を乗り越えたことを自信にして、琵琶湖に臨みたいです。

自然が相手のスポーツで、自分達が文字2つを挽回するところまできっちりレース数を与えてくれて、ヨットの神様は本当は優しかったのではと思ったりしました。

夏合宿も秋インカレをもって、ひと段落しました。
新艇4829に乗り始めて、実力が追いつかず、なかなか上手く前を走れず空回りして、しんどかったです。夏合宿一度も休まず、オフの日も自主練してとにかく頑張ってはきましたが、それもヨットが楽しいからというより、自分への自信の無さやチームの足を引っ張ってはいけないという不安から来る一種の禁断症状のようなものでした。
六大学戦の初日、その成果の片鱗が見え隠れしたものの、この秋インで発揮することはできなかったです。あと3週間でなんとか形にして、全日本で必ず、悔いなく終われるよう、今まで以上に努力しようと思ってます。
本来、今年のチームはボーダー争いをするような実力ではないです。次こそ、東大3艇の本領発揮といきたいです。

文字通りヨットしかやらない夏でしたが、捨てたもんじゃないな。

みんな、秋インがドラマだとか、ドキュメンタリーだとか言ってますが、本当のクライマックスを琵琶湖で見せられるように明日から頑張って参ります。

サポートしてくれたみんな、応援してくださった皆様に、心から感謝しています。

松尾一輝

秋インというのはロックだぜ!

2022年10月14日 20時58分33秒 | 2022秋イン
皆さま、お久しぶりです。
3年スナイプスキッパーの大野です。
いつもお世話になっております。

本当は2週間前にブログ指名されていたのですが、秋イン決勝前の緊張で何を書けばいいか分からず時間が過ぎてしまいました。


今年も10月8日から10日にかけて葉山新港では全日本インカレ出場をかけて秋イン決勝が行われました。

4年生の引退がかかる秋イン決勝は今年で3回目の経験とはいえど、やはりあの緊張感は慣れるものではなかったです。
今秋インを終えて振り返ると、決勝2日目は僕のヨット人生の中でもタフな1日でした。(精神的にも身体的にも)

僕は秋イン決勝前から自分のせいで4年生が引退するんじゃないかという不安に苛まれていました。
実際秋イン初日もスタートなど攻めるところで攻めれず、3レース目にはビリを取る始末でした。

初日終了時点で9位と8点差の8位。

一つでも横文字を取れば秋イン敗退が確定する状況の中、緊張で眠れぬ夜が明けた2日目最初の第4レースで事件が起きました。

下1スタートを決めてコースがうまくいき、1上へ近づくと自艇はシングル順位の光景でした。
他2艇も15番前後くらいだからこのレースで全日本に大きく近づくと思った矢先、
欲が出てゾーン内タックをしてプロテストをかけられてしまいました。

そのまま艇団に飲み込まれながら複数のケースも重なり、羽生結弦選手にも負けない4回転アクセルを決めました…




僕のせいでチームが負ける。




そう脳裏によぎって頭が真っ白になりました。
第4レースはもうずっと来年のことを考えていました。


戦犯をやらかした僕がチームリーダーをやって皆はついてくるのかなあ etc



気持ちを切り替えて次のレースに挑むもまた大失敗。もはや第5レースの記憶はありません。

メンタルはボロボロだったところで矢野さん采配により、配艇を大野/大根田、古山/Q太郎に変更しました。

一緒に乗って最初に大根田さんに声をかけられたのは





「お前なら絶対に走る」




僕はこの人をスナイプチームリーダーと認めたことはこの一年間ほとんどありませんでした。
僕の方がもっと良いチームリーダーになれるはずと考えていました。

そのくせ決勝で全く走らない自分に勇気づける言葉をかけてくれたことに思わず涙を流してしまいました。

この人のためなら頑張ろうと思った次のレース、
31308と一緒に下ピンでスタートした後タックすると、明らかに2艇でダントツトップの見た目になってました。

長いポートタックを西尾紅葉と一緒に並走する中で、



「集中!集中!」





と上の31308から声が聞こえてきました。

今までこの数か月間、今年のスナイプチームはバラバラだと思ってた。
レギュラー3艇が自分たちのことしか考えてないチームだと思ってた。
しかし、そんな下らないことを考えていたのは自分だけだったことに気付き、はじめてチームとして戦っていることを実感しました。
そしてまた涙、涙、、、、、

そのまま308がトップフィニッシュを決め、僕たち418も3位でフィニッシュすることができました。

古山さんとQちゃんもフィニッシュした後で自分のことのように喜んでくれました。


今思い返せば、秋イン決勝で僕はチームのみんなにおんぶにだっこ状態でした。

フィニッシュしたら毎回励ましたくれる矢野さんや千田ちゃん、中静。
順位を叩いても笑顔を絶やさず疾風で慰めてくれる大吾さん、弘輝、今川。
不甲斐ない成績で帰って来てもサポートしてくれる神田や新入生ズ、マネージャーの子達。


矢野さんにいつも言われるように、自分の精神的弱さから皆に迷惑を欠けてしまった。

あと普通に技術としてもまだ決勝で戦っていけるレベルじゃありませんでした。
まだまだ全日本どころか関東レベルでもないのは間違いありませんでした。

正直、今回の全日本インカレは308と494に連れていってもらっただけ。
もちろん足手まといでも全日本インカレに出れることがどれだけ幸せなことか。


秋インは自分として不甲斐ない結果で終わってしまいましたが、東大チームの皆で繋いだ全日本インカレという絶好のステージが僕たちには用意されています。

もう失うものはない以上、もっと積極的に、そして楽しんで残り半月を過ごしていきたい所存です。


まだまだ2022年スナイプチームの旅は続くので応援のほどよろしくお願いいたします。

大野達也


最強の海の男

2022年10月14日 20時35分35秒 | 2022秋イン
お世話になっております。1年470クルーの槇枝です。
先日行われた関東秋インカレ決勝の振り返りをさせていただきます。

私は、3日間とも陸上でたまやのサポートをしていました。レギュラーの先輩のかっこいい出艇を見送った後は、ひたすら陸上で先輩方が良い順位で回航するのを祈りました。

夏休み後半は、葉山で乗艇機会をいただきつつも、上位艇の練習サポートがメインだったので、先輩方の様子をレスキューからずっとながめていました。他大合同コース練で、ライトブルースピンが前を走ってくるのを見て、小松さんが「十数年見られなかった景色だなあ」とおっしゃられていたのが印象的でした。スナイプも。もうこれはいける。一年生ながら、そう確信しました。

1Rスタートでまさかの東大UFD二艇。たまやをやってはじめて文字の重みを実感しました。1日目は笑顔が少なかった気がします。得点的にも精神的にも辛い状況だったと思います。しかし2R以降で見事に巻き返し、全日本出場決定。誠にドラマチックな展開を見させていただきました。逆転勝利ほど最高なものはないですね。たまやながら、勝利の瞬間に立ち会えて幸せです。

気づけば四年生引退まであと一ヶ月。その前に、最強の四年生から学ばなければならないことが山積であることに気づき、焦り始めました。先輩の全てを目に焼き付けて、真似する。先輩方のように強くなりたいです。また、引き続き全日本まで全力サポートでいきたいと思います。それでは失礼します。

1年 槇枝大祐

一歩一歩前へ

2022年10月14日 20時35分35秒 | 2022秋イン
お世話になっております。4年スナイプリーダーの大根田です。
先週末に行われた秋季関東学生ヨット選手権について振り返らせていただきます。

スナイプ級
31308 西尾/山村 11-38-11-12-14-1-5-11 103点 9位
31494 古山/大根田・柳澤 17-29-21-16-11-31-30-16 171点 21位
31418 大野/柳澤・大根田 27-13-45-DSQ-31-3-16-39 220点 29位
(6.7Rのみ古山/柳澤、大野/大根田)
1位 早稲田大学 179点
2位 日本大学 272点
3位 中央大学 285点
4位 慶應義塾大学 398点
5位 立教大学 462点
6位 東京大学 494点
7位 東京工業大学 525点
8位 法政大学 531点

総合成績
1位 早稲田大学 332点
2位 日本大学 432点
3位 中央大学 558点
4位 慶應義塾大学 642点
5位 東京大学 1045点
6位 明治大学 1121点

まず、秋インカレ決勝を振り返る前に、秋季六大学戦について触れないといけません。
スナイプとしての結果は6位。最下位でした。実力的には絶対にビリになるはずがないと確信していたのに。まさかビリになるとは思っていませんでした。最終レースを目前に2位になったと伝えられ、変な緊張が走りました。普段通りのレース展開ができなくなっていました。某他大学の同期に言われた下を見始めたらダメという言葉の意味を実感しました。
これから秋イン決勝まで、メンタルについて考え尽くしました。

答えは単純でした。『ただ、目の前の1艇1艇を抜いていくだけ』。変なことをせずにこれを実践していけば、実力通りの結果がでる。そのための準備をチームでしないといけないし、みんながこの意識をもたないといけない。とにかくこれをみんなに伝え、サポートチームと話してそれができる環境を整えようとしました。

こうして迎えた秋インカレ決勝。自分個人としてはこれを割と実践できたのかなと思います。サポート体制が完璧でした。自分は余計なことを考えずに、目の前のレースに集中できていました。結果としては大崩しすることなく、ノーケースノートラブルで終えられました。
その一方で、攻め時で攻めきれないといった反省もありました。特にスタート。練習では決まることが多かったスタートもインカレの緊張感の中で思いきってバウを出せなかった。8Rやってスタートが決まったのは2,3本だったかなと思います。この冷静な勇気を出せればもう少し前で安定して帰ってこれたかなと思います。

他2艇もまだまだ反省があったと思います。インカレという緊張感の中で普段通りのセーリングをするのがどれだけ難しいか。特に後輩たちは自分たちの引退がかかっているということで余計なプレッシャーがかかってしまったと思います。なかなか良い結果が残せず、悔しい思いをしたペアもあったと思います。チームの結果としても悔しいものではあったけど、秋インはあくまで通過点です。今回のレースを次に生かしていきたいと思います。

さて、いよいよ次は全日本です。自分たちの目標はスナイプ級優勝、総合入賞です。
すごく高い目標ではありますが、実現できないわけではないと思います。この1年間でこの目標を掲げられるだけの実力はついてきたと思います。あとはその実力を発揮し切る。誰もが緊張してしまう大会です。少しでも守りに入ったら絶対に目標は達成できません。攻め時はしっかり攻める。これをチーム全体でできた時に目標は達成できると思います。残り1ヶ月弱頑張っていきます。

最後になりますが、応援に駆けつけてくださったLBの皆様、協賛企業の皆様、そして自分たちを支えてくれた大吾をはじめとするサポートメンバー、マネージャーのみんな本当にありがとうございました。もっともっといい景色を琵琶湖では見せたいと思います。最後まで一緒に走り切りましょう。

スナイプリーダー兼副将 大根田智也

ら・ら・ら/大黒摩季

2022年10月14日 20時14分07秒 | 2022秋イン
「ら・ら・ら」は今大会のテーマソングでした。
全日本インカレのテーマソングは「雨あがりの夜空に」に決定いたしました。

4年スナイプスキッパーの古山です。

10/8-10に関東秋インカレ決勝が行われました。

以下スナイプのリザルトです。

31308 西尾/山村 11-38-11-12-14-1-5-11 103点
31494 古山/大根田・柳澤 17-29-21-16-11-31-30-16 171点
31418 大野/柳澤・大根田 27-13-45-DSQ-31-3-16-39 220点

1位 早稲田大学 179点
2位 日本大学 272点
3位 中央大学 285点
4位 慶應義塾大学 398点
5位 立教大学 462点
6位 東京大学 494点
7位 東京工業大学 525点
8位 法政大学 531点

無事琵琶湖にいけます。

前日は土砂降り北風ど強風の中、夕方ごろに合宿所にやってきてセールの梱包、レスキューボートに積むものの準備をしました。

そして、気合を入れにステーキハウスタワラへ行き、ステーキとハンバーグを爆食いしました。
腹がはち切れるほど食った後のホットコーヒーは格別でした。

22時に消灯です。
工藤くんは興奮状態で、高原くんと明日の朝からの流れを話し合っていました。
僕はamazon prime videoでバトル・ロワイアルを少しだけ見て、心を落ち着かせてから寝ました。


初日、風はオンデッキから少しハイクアウトくらいの北風、たしか。
そして北風のくせに波が気になる。


2Rは10番代のはずだったかが、最後のランニングでなぜかスピードが激遅で、並走してた船と分離し、後ろで上り目で走ってた船に抜かされ、ノージャイ艇にも抜かれた。ちなみに藻はその時見たけどついてなかった。その後のレースにはスピードは元通りになっていた。いまだにわからない。

3RこなしてAPA

この時点で8位。
先週の6大戦を終えて思った通り僅差の戦い。

その日のMTGはとにかく明日に向けて何ができるかを話し合った。
明日はボートスピードでアドバンテージが出てくる強風だから、今日は耐えたことにして、明日頑張ろうということで締め括られた。

夜はゆったりと過ごした。

工藤くんは昨日よりも大きめの声で明日やるべきことを確認していた。

この日はFODで古畑任三郎を見て、心を落ち着かせてから寝た。
バトル・ロワイアルでは落ち着けないのではないかと思ったからだ。


二日目
予報通り8mくらいの北風が吹いている。
昨日よりも10分シュッテイが早まった。

この日は31418がなかなかノってこない。
4Rで回りまくったらしい大野くんが号泣していた。
おおねだと励ました。
ドラマで言ったら、この後418は覚醒するはずだと大根田と話してこのレースでは乗員交代せず。
しかし5Rでもあまり振るわない。
それをカバーするだけの順位を自分が稼げていない。

6Rから乗員交代し、31418大野大根田、31494古山柳澤となった。
この采配が当たった。

308、418が1上ワンツーで回航。自分は後ろの方にいたが、これを見て喜びつつ、目の前の1艇ずつを抜いていこうと気合いをいれる。

このレースで点数差が開いた。

そして7Rでも308、418が1上2、3位とかで回航。(後ろすぎてよく見えなかった)
ウキウキして、上マークに近づいていくが、異変を感じとる。後ろに3艇しかいなかっった。

逆に平常心だった。

フリーで抜かしつつ、2上で左に大きく展開。左奥のブローを掴む。
2下では、上り合いしていく集団を横目にしっかりとランニングを走り、30番くらいでフィニッシュ。
うんちだけど、3艇合計でみたら、この2Rで大きく差を開くことができた。

二日目終了時点で、6位。5位と確か十数点差だった。

この日は他艇に審問があった。かなり夜遅くまで、続いていて、仲間が帰ってくる頃には、僕は合宿所で気絶しかけていた。
やっぱ審問ってやるもんじゃないなと思った。

明日の予報は南風爆風。だけど午前1Rはできそうだ。気持ちを切らさずに、5位を目指して、この日は何も見ずに眠りについた。

三日目。朝は北風で、南風に変わるまでシュッテイをまつという情報を入手したが、南のそよ風が入り始め時間通りにシュッテイした。
しかし風は安定せず1時間くらい風まちをした。

レスキューボートと、もしかしたら片ブレとかになるかもしれないとか話してた。
風まち中の間は、雲の動きや風の入りを観察していた。
割と風が上がってきたところで、やりそうだと思い、走りを確認しつつ、風の調査に入る。

8R。二度のゼネリコ。ヒリヒリする。黒色旗の中スタートが成立。今大会最低のスタートを決めた。なんとかフレッシュを掴んで走る。真ん中にいた。

途中土砂降りの雨が降り出した。バースの手すりに置きっぱにしたスマホのことを思い出して心配になる。
雨はすぐに止んだが、右しか勝たん海面だった。
右からゲインを確定しにくる艇団の後ろを通る。
風はさらに右に触れてゲイン。
10番代で回航。
少し落として、フィニッシュ。
振り返ってみると、結構白波が立っていた。
順位は変わらず6位で幕を閉じた。


ハーバーバックの間、1年前を思い出していた。
あの日は圧倒的敗北で、上の空で曳航されていたと思う。
ひとまず安心した。


1週間前の六大学戦、僅差でありつつも最下位に終わり、インカレは上位入賞もできるかもしれないが、全日本に行けないかもしれないと1週間震えた。
いずれにせよ胃のキリキリするような接戦になると思っていた。


全日本では高みを目指していきたい。


サポートしてくれた皆さん、誠にありがとうございました。
大吾くんは(二日目夜に寝落ちしたため)次の日朝5時くらいに起きて、せっせと物の準備をしてくれていました。
陸で点数計算してくれていたみんなにも、全日本ではもっと楽しんでもらえるようなレースをお届けできるようにがんばります。

そしてハーバーにお越しくださった、保護者やLBの方々、誠にありがとうございました。




湖でのヨットを楽しんできます。














チーム東大

2022年10月14日 19時08分00秒 | レース反省

ディンギー班主将の調です。

秋インカレの振り返りをさせていただきます。


まずは、大会を運営して下さった皆様ありがとうございました。

結果として8レース、一つのレースとして不満の残るものはなく、決勝の舞台に相応しい素晴らしいレガッタになったと思います。


また、ハーバーに足を運び、応援して下さったLB、保護者、協賛企業の皆様、ありがとうございました。

大会中は、本当に多くの方に応援に来ていただきました。全日本では皆様の期待に120%応えるレースをしたいと思います。

更に今年は、昨年に続く470新艇、そして待望のニューセールを購入させていただきました。

こうした手厚いご支援が結んだ結果であり、まさに関係者全て含めたチーム東大で掴んだ総合入賞だと思います。本当にありがとうございます。


そして、サポートをしてくれたチームのみんな、本当にありがとう。

マネージャー、陸メンバー、レスキューボートまでみんなが一丸となって完璧に支えてくれました。


授業が始まった平日の、練習に数人しかいない時でも朝昼晩ご飯が用意されていたし、海から上がったら常に間食を用意してくれました。

一年生も、1日に動画を何十本も撮って全部送ってくれて、オフの日にわざわざLINEで送ってくれた時もあった。

レスキュー体制は言うでもなく完璧で、確実に関東一のサポート体制でした。ノウハウはここでは記しませんが、是非引き継いでいってほしい。

サポートのみんなが、「レースメンバーがレースに100%集中できる環境」を見事に実現してくれた。全日本もチーム一丸となって闘いましょう。宜しくお願いします。



ここまで長くなりましたが、ここからは今レガッタの振り返りをしたいと思います。


今大会は、結論から言えば、非常にしんどい、悔しいレガッタでした。

もともと、今大会の470チームの目標は4位入賞。つまり、春に負けた中央明治明海横国を倒すということ。


合同コース練習の感触からも、強風こそ三強に敵わないものの、得意な中風域ならかなり戦えるなと思っていました。

六大学戦の初日、早慶に勝って首位で折り返し、2日目崩しつつも明治に勝って3位入賞したことも僕らの自信になっていた。


そして始まった秋インカレ、第一レース。まさかの2艇リコール。

そうでなくても叩いていたレースで、レスキューに「お前以外点数がついてないぞ」と言われ、かなり気が動転した。信じたくなくて3回くらい聞き直した。


落ち着いてレースこなせばいけるはずやと言い聞かせつつ、今までで一番焦っている自分がいた。

その焦りともう絶対に叩けないという恐怖が視野を狭くし、第2レース、2回プロテストをかけられる。イチャモンに近いものだったが、ライバル校からのプロテストであり、リスクを排するために計4回転。結局16番フィニッシュ。


3レース目、左サイドに強いブローが入る展開で、自艇こそシングルだったが、他2艇は右で爆死。ここでAPA


着艇後点数を確認すると、8位まで33点、7位まで38点の10位。本当は春に負けた大学とバチバチ戦っているはずが、ボーダー付近で点数と睨めっこする展開になってしまった。


弱気は敵だと思い、全体MTGでは出来るだけ明るく、盛り上げようと振る舞った。

それでも正直、初日の夜は、本当にいけるのか?と弱気が出てきそうにもなった。

そんな自分の横で、楽しそうに古畑任三郎を鑑賞してる古山と大吾と西尾を見て、少し元気が出てきた。


2日目の朝、小松さんがMTGで、「知らない人は、東大はもう終わったと思っている。それを跳ね返すには前を向くしかないんだ」と言った。

N田恵さんにも、「東大、意気込みすぎじゃないですかぁ?」と言われた(らしい)

そう思われてるのかと思うと、やるっきゃねぇと燃えてきた。


そうして始まった2日目は、非常にしんどかった。スタートで引き込めなかった。こういう精神状態の中で、絶対に出ないけどバウを出せるスタートを決められる実力がなかった。毎回追い上げる展開を強いられた。

3年生の松尾や丸山にもボーダー争い即ち引退が懸かっているというしんどさを背負わせてしまい、申し訳なかった。それでも、彼らは常にその重圧を一緒に背負って戦ってくれて、そのことが本当に頼もしかった。

とにかく懸命に4レースやって帰ったら、下と20点差の7位に浮上していた。スナイプも死闘を繰り広げて、総合は5位だった。


最終日。1レース。絶対に、次に繋がるような、一番良いレースにしようと意気込んだが、それでも14位フィニッシュだった。

総合5位は嬉しかったが、自分達の結果には全く満足できなかった。夏あんなに頑張ったのに結果はこうなのかと悔しかった。陸で待っているみんなに申し訳ないと思った。


そんな気持ちで着艇したら、色んな人に祝福された。

全日本に繋げられたこと、総合入賞したことを、みんなが本気で喜んでくれており、そのことが本当に嬉しくて、頑張りが少し報われたような気持ちがした。

そして、この悔しさを晴らす舞台がまだあることが幸せだと思えたし、自分も、観ている人も、もっともっとワクワクするようなレースをしたいと思った。



僕らの代の目標は全日本総合6位入賞。


秋インカレは、過ぎてしまえば、水域予選、通過点に過ぎません。

今年のチームを知ってるみんななら、誰一人としてこの結果に満足していないはず。


琵琶湖で、全員で入賞を掴み取りたい。

あと1ヶ月、全員で頑張ろう。



東京大学運動会ヨット部 主将 調亮太郎