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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」18

2021年02月05日 | 物語「続・夢幻章伝」
西一族の村長へ。

そんなこと云ってた他作品にて。

「ふっ。つまりはいろんな作品に散在しているキャラと云うことね!」
「マツバ、それ意味あってる?」
「でも、西一族の村長と云えば、だよな」
「そうだね、アヅチぃ」

登場キャラが減ったので、へび呼ロイドの語尾が戻りました。

「だいたいどの作品でもあの人だからね!」
「いやいや、もっといるでしょう!」
「いるけど、イメージあの人」

登場した作品は計り知れない。かもしれない。

「さすが、この作品でも登場を逃すまいと、キーパーソンになったのね!」

つまりは、スタンプ押す係。
マツバは我ながら頷く。

「大切だから、スタンプ」
「ちょいちょいオイラも云うけど、同僚たち元気かなぁ」

ウォークラリースタンプ集めの旅ではない。
へび呼ロイドの同僚を探す旅。

「早く次に行くんだろ」

アヅチが云う。

「スタンプ押してもらってこいよ」
「うぅう・・・」

苦手なのよ!
本当に苦手なのよ西一族!!
神様出来ることなら、マグ●に魔法を使う許可を!!

「マツバ、もれてるもれてる」
「心の声」
「マ●ルとか、ダメだからね!!」
「透明人間になれる魔法とかないかしら」
「だいぶだぞ、お前!!」

マツバ、西一族の村長の屋敷に入り。

「ずいぶん騒いでいたわねぇ」

玄関にいる女性の人。

「ひゃぁっ!!」

「さっきの南一族のお連れさんでしょ、ほら、こっち」

「はぁあぁああお邪魔します」
「なんかすっごく、イヤだな感、出てるけど」

まあ、いいわ、と、女性は部屋へ案内する。

マツバは自分に言い聞かせる。

私は南一族
南一族。
スタンプを集めて、豪華賞品をゲットするのよ。
そのためにはこの大きな試練を乗り越えなければならない! 

「はい、次の方ー」

誰も待っていないのに病院の順番のごとく、呼ばれる。
案内の女性は、どうぞと扉を開けながら、マツバをじろじろ見る。

そして、ずはり

「ねぇ。この子、どこかで会ったことあるわ」
「ないですないです私は南一族ですっ!!」

突然の女性の言葉にも負けない、マツバの速攻返し。

「ずばり云うんじゃない、お前は」

笑いながら、そこにいる男は手招きする。

「はい、スタンプね」

「でもサトル。この子見たことあるわ、どこかで」
「そうやって初対面の南一族にだな、いや、あるな! 会ったこと!!」

がーーーーん。

マツバは立ちくらみを覚える。

どこでた?
どこで会った??

この西一族村長夫婦。
やいのやいのとマツバを見る。 

「南一族の旅行のとき?」
「いや、北一族でか??」

「いいから、スタンプ押してよ!!!」

ポン!!

首を傾げながら、西一族の村長はスタンプを押す。

「昔、この西一族に黒髪の女性がいて、だな」

急に村長が話し出す。

「そうだ。風貌がお前に似ていた」

「なんっ・・・!!」

マツバは構える。

こいつ、何か知っている?
いや、・・・知っているはずだ。

昔と云っても、そう昔ではない。

村長は、じろりとマツバを見る。

凍り出す空気。
村長の顔が先ほどとは違う。
マツバは手を出す。
身を守るために、魔法を使うしかない。

「お前は・・・」
「来るなら来なさいよ!」

「サトルったら!!」

女性が村長の肩を叩く。

「黒髪の人の区別が付かないの、いい加減なおしなさいな!!」

村長は、すっと立ち上がる。
マツバに近付く。

マツバにも構えたまま。

「そう簡単に帰れると思うな」
「・・・!!?」
「今日は2月5日ふたごの日」
「何ですって!? 急にセリフ追加した感!」

村長が手に持っているものは、

「これが何か判るか」

「こ、これは!」

「西一族の村のパンフレット」

そして

「西一族タオル。イメキャラのうちわ。特産干し肉」
「くっ!!」
「お味見用だ。美味しかったらお土産屋でぜひ買っていってね」
「何ですって!?」

「先ほどの言葉を忘れるな」

マツバは額に汗をかく。

「簡単に、西一族の村は出られない」

「それはどういうことよ!!」

その不敵な笑みに。

「ここのスタンプは2カ所ある」





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