'13-07-13投稿
円安による原油高によって、火力発電コストが増加する昨今。電力各社のその場しのぎ?とも思われる原発再稼動申請。これで、必然的に再生可能なエネルギー進展に対する機運が再び、殺がれてしまうのだろうか?
原子力は夢のエネルギーとして、大地震の発生が少ない米国、欧州など世界各国で開発され、自国内に設置されてきましたが、エネルギーの安定供給以外にも、日本のように地震列島国では想像できない軍事バランスへの配慮もあるという。
もし、安易に再稼動する機運なら、二兎を追うもの一兎をえずと同様に、トラブル時負担費、使用済み燃料処分費、回収した除染放射能に対する最終処分場の確保など、最終的な損益を度外視する、今までどおりの結果に輪を掛けた未曾有の事態となるのだろうか?
しかしながら、地震大国であり、資源、エネルギーに乏しいわが国で真っ先に取り組むべきは自然エネルギーの有効利用ですが、国、電力会社、自治体など表立った推進の気配さえ感ぜられません。
中国はインドと並んで現状化石燃料消費によって発生するPM2.5大量発生国のひとつであり、中東、アジア大陸で発生する黄砂による大気汚染、河川、海洋の汚染も手遅れなくらい進んでいて一部の地域で苦しんでいます。
一方、
太陽光発電と並んで信じられない現象
自然エネルギーの普及の進展には目覚しいものがあります。
50年前のわが国にみられ、現在は跡形もない新しい目標に対してなりふり構わず邁進する中国の姿が伺える記載を調べました。
バイオマストピックス
中国の太陽熱温水器産業は世界一http://www.asiabiomass.jp/topics/1209_06.html
(一部割愛しました。)
「太陽エネルギーを直接、熱として使用する太陽熱利用システム(温水器)の導入が、中国、欧州等で進んでいる。太陽熱温水器を用いて、太陽熱により温水を作り、家の給湯に用いる。特に中国では、2010年末の設置容量(累計)が世界の約70%を占め、2位のトルコに10倍以上の差をつけている。
中国で太陽熱利用の進んだ理由として、
- 政府が環境対策の一環として積極的利用を促進
- 中国の経済が発展し、生活水準が向上
- 中国独自技術が進歩し、品質の良い製品が市場に供給
が挙げられる。特に、中国の太陽熱温水器産業は1970年代後半に始まり、材料の加工から温水器製品の製造、販売、サービスに至る総合的な産業チェーンが形成されている。
中国国内で数1,000社とも言われる太陽熱利用システムメーカーで、25社が「金太陽(Golden Sun)」の製品認証を受けている。ほとんどの製品は中国国内に設置されているが、アフリカや中南米の新興国向けに輸出されたり、欧州向けにも輸出され始めている。日本にも一部輸入品が入ってきている。
表 太陽熱利用システム設備容量(単位MW)
2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | |
---|---|---|---|---|---|
中国 | 65,100 | 79,898 | 87,500 | 101,500 | 117,600 |
トルコ | 6,615 | 7,105 | 7,446 | 8,425 | 9,323 |
ドイツ | 5,638 | 6,579 | 7,246 | 8,377 | 9,182 |
日本 | 5,051 | 4,875 | 4,421 | 4,335 | 4,050 |
その他 | 19,898 | 22,251 | 25,699 | 29,272 | 33,338 |
計 | 102,302 | 120,708 | 132,312 | 151,908 | 173,492 |
出典:Solar_Heat_Worldwide-2007~2012
(http://www.iea-shc.org/)
図 太陽熱利用システム設備容量2010年(累積)
出典:Solar_Heat_Worldwide-2012
(http://www.iea-shc.org/)
図 太陽熱利用システム国別設備容量の推移
参考資料:
出典:Renewables 2012 Global Status Report
(http://www.ren21.net/)
環境エネルギー政策研究所(ISEP)
自然エネルギー世界白書2010
自然エネルギー世界白書2011 」という。