水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

首都圏の取水制限対策として 東京都 小河内ダムの人工降雨装置の稼働を検討中という。

2013-08-20 | 天変地異・異常気象関連

'13-08-20投稿、追加

 既報首都圏 5月6月の少雨と早い梅雨明けのため 利根川水系は渇水 こまめに蛇口閉め節水をという。2013-08-03)で記載しましたが、国土交通省関東地方整備局によると、利根川水系8ダムの貯水量は1日午後3時現在で計2億596万立方メートルで、貯水率は60%。平年の89%を大きく下回っており、貯水率が8月中旬で約20%まで低下した平成6、8年の渇水に匹敵するペースだという。

気温と雨量の統計
東京の最近の最高気温、最低気温の推移
http://weather.time-j.net/Stations/JP/tokyo
を見ても推定できますが、
 一時的なゲリラ豪雷雨に首都圏では2013年7月27日午後、大気の状態が不安定になり激しい雷雨に見舞われたものの、晴天・猛暑日が続いているようです。

NHKニュース  8月19日 18時1分
東京都 人工降雨装置稼働検討http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130819/k10013876811000.html

「東京都は取水制限が行われている利根川水系とは別の多摩川水系でも雨が少ない状態が続き、上流のダムの貯水率が平年を下回っているため、ダムに設けられた人工的に雨を降らせる装置を動かす方向で検討しています。

東京都は、利根川水系で取水制限が行われているため、多摩川水系からの取水量を増やして対応していますが、雨が少ない状態が続き、上流にある小河内ダムの貯水率が平年の7割を割るなど厳しい状態が続いています。
このため東京都は、小河内ダムに設けられた人工的に雨を降らせる装置を動かす方向で検討しています。
この装置は、水蒸気と結び付きやすい性質を持つ「ヨウ化銀」の細かい粒子を雲に向かって放出し、人工的に水滴を作り出す仕組みです。
東京都は、21日に雨が期待できる積乱雲などがダムの近くにあるかなどの気象条件を見たうえで、装置の試運転を行います。
都が人工的に雨を降らせる装置を動かしたのは平成13年8月が最後で、今回、運転することになると12年ぶりとなります。」

⇒既報ゲリラ豪雷雨による被害、水不足を少なくするために人工的な降雨分散化技術の進展が望まれる。(2013-08-06)にも記載したように、こんなに狭い国土でも、ゲリラ豪雷雨で洪水になる一方、首都圏では降雨量が少ないため取水制限という。

これらの弊害に対して環境汚染など二次的な副作用を起こさない範囲で人工降雨による降雨分散化技術の適用が望まれます。

 今回の人工降雨計画は平成13年以来とのことですが、その実績について個人的には不詳ですが、

<我が国における取り組み >
•1947年人工降雨実験(航空機からドライアイスを撒布)九州大学、九州電力、在日米軍
•1951~1965年頃人工降雨実験(ヨウ化銀やドライアイス)電力会社がスポンサー、大学や気象研究所参加
1965年~渇水時の人工降雨実験(地上設置型のヨウ化銀発煙装置や航空機からのドライアイス散布装置、散水装置)東京都、福岡県、沖縄県、香川県
•1988~1992年科学技術庁振興調整費「降雪機構の解明と降雪雲の人工調節の可能性に関する基礎的研究」気象研究所、大学、国立研究機関
•1994~2002年共同研究「山岳性降雪雲の人工調節に関する研究」気象研究所・利根川ダム統合管理事務所
•2006年~科学技術庁振興調整費」ということから、

わが国においては、水の人工調節についてはお手の物とも思われます。

 古くは、モスクワ五輪、北京五輪で雨を降らさないように、人工操作していたそうですが、最近では、熱波襲来の中国 “人工降雨”ロケット7発打ち上げ(08/02 17:37)
40度近い最高気温が続く中国で「人工降雨」作戦を実施したという。

 わが国の地方自治体でも東京都と同様な人工降雨操作を実施できるシステムなのか?たまたま東京都は気象庁のお膝元なので実施検討権を持っているのか?、現状不詳ですが、ロシア、中国では予算の裏づけは不詳ですが、各自治体が実施権をもっている?ようです。

(個人的な所感)

 水の分捕り合戦とか、水の排除合戦などが各自治体間、ひいてはグローバルレベルで起こらないようなシステムの構築が必要な時代となるのだろうか?

 各地域の降雨量が太陽活動周期と関係があるのだろうか?ちなみに、今年は太陽活動が活性化しているので、5月、6月の少雨に何らかの影響を与えていたのだろうか?
関連参考投稿:
天変に係る記載(24:5月太陽活動がピーク 東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶという)

 今後は、「水の状態変化」「水の局所的な偏り」を調べるために、
MIMIC(気象衛星共同研究所の総合マイクロ波画像)」(大気圏における可降水量の評価方法)*、既報に引用記載した「Cloudsat(クラウドサット)、カリプソなど)」(雲の分布、成分)のデータベースを理解して、

 可降水量および雲の発生状態、有害なエアロゾルの共存の有無、雲が停滞する地域の地質・地形、オゾン濃度、オゾン層破壊物質、人工降雨剤、有害電磁波の影響の有無との対応を調べることが必要であると想われます。

 一概に雲といっても、積乱雲など雨が降りやすいものとか、地震雲とかいろいろありますので、それぞれのもつ作用を理解することが必要とも想われます。
*J-GLOBALによれば、
MIMIC
A New Approach to Visualizing Satellite Microwave Imagery of Tropical Cyclones

熱帯低気圧の衛星マイクロ波画像を可視化する新方法
抄録:MIMIC(気象衛星共同研究所の画像変換した総合マイクロ波画像)と命名した新モーフィング・アルゴリズムを導入して,熱帯低気圧の可視化を改良し,これの解析と予報能力を強化した。このアルゴリズムを使って2つの成果品を作った,MIMIC-TCは熱帯低気圧が中心にあるLEO(低地球軌道衛星)マイクロ波画像アニメーションを与え,MIMIC-IRは静止衛星赤外画像上に層化した熱帯低気圧が抽出した降水場をアニメートした。複数の事例は補完映画を有し,オンラインで見る事が出来る。引用本文詳しく読む>>」
⇒赤外線の吸収の利用

 HAARP( High Frequency Active Auroral Research Program高周波活性オーロラ調査プログラム) 「放射性物質(放射能)からの環境放射線とは違いますが、人工的に、電離層に発振される電磁波(発信波長はVHF:1m~10m ?詳細不詳)は電離層を通過するため、電離層のかく乱現象が生じるため有害電磁波として地球環境、生態系に悪影響を与える」という。

 ちなみに、水温を上昇するためには、水の分子が赤外線を吸収したり、マイクロ波などの電磁波と反応して発熱することも必須の条件となりますが、
                                     (google画像検索から引用)

 電子レンジにも適用されているマイクロ波は環境中の水を加熱する効果があり、雲の生成および消滅に影響するのでしょうか???



 

 

 

 


中国で記録的な最高気温40度をこす猛暑続く。人工降雨を求めて暴動という。

2013-08-20 | 天変地異・異常気象関連

'13-08-09投稿、08-20追加

 わが国のゲリラ豪雷雨に気をとられて、既報中国上海で猛暑、40度超 観測開始以来最高というが、熱中症患者数は多いのだろうか?2013-07-27以降、中国各地では上海以上の熱波に苛まれて42度を越すという。

 既報の引例によれば、旱魃対策として

熱波襲来の中国 “人工降雨”ロケット7発打ち上げ(08/02 17:37)は旱魃(大地の脱水)のみならず、熱中症(身体の脱水)対策として、気温を下げる目的もあったようです。

 さもありなんと感心する次第です。

 さて、熱中症で倒れた人は何人くらいだったろうか?日本の人口の13倍以上相当は少なくともあったのだろうか?

 

CNN.co.jp

2013.08.01 Thu posted at 15:01 JST

中国で記録的猛暑続く、最高気温42度もhttp://www.cnn.co.jp/world/35035412.html
香港(CNN) 中国各地で記録的な猛暑が続き、熱波による死者が相次いでいる。当局は警戒情報を出して注意を呼びかけ、各地の自治体は人工降雨などの対策に乗り出した。

猛暑は南部から東部にかけての一帯を覆い、国営新華社通信が31日に伝えたところでは、7月の上海は気温35度以上の猛暑日が25日間に上った。これは少なくとも140年ぶりの記録だという。

地元英字紙は、池や川で暑さのために魚が大量死したと伝えている。

英字紙チャイナ・デーリーによれば、国土のほぼ3分の1に当たる19地域が猛暑に見舞われており、中国気象局は30日、上から2番目のレベルの高温警報を発令した。最高レベルの高温警報はまだ出されたことがないという。

国営メディアは、フライパンに載せた卵やエビ、ベーコンなどを道路の熱で焼く人たちの写真を掲載している。

浙江省の杭州では過去7日のうち6日間、気温が40度を超え、一部地域では30日の気温が過去最高の42.2度に達した。浙江省では同日、複数の自治体が人工的に雲を発生させる技術を使って干ばつに見舞われた農地に雨を降らせたという。

予報によれば、この暑さは8月半ばごろまで続く見通し

⇒やはり、鳥インフル同様、中国内の亡くなられた方、羅患者数の情報は不透明のようですが、少なくとも日本並みの情報の半分くらいがほしいものです。

 フライパンに載せた卵やエビ、ベーコンなどを道路の熱で焼いていたりする有様など余裕がありそうです。

 この現象は既報過去の世界の最高気温は56.7度。米南西部で50度超す記録的猛暑で高齢男性が死亡という。(2013-07-01)で有名になった地域への観光者が目玉焼きをしていたのと同じか?

また、TV画像から、熱波地域の歩道を歩く人の闊達さが見受けられます。

多数の死者と魚の大量死とでは余りにも印象が違います。

個人的には、42度を越すにも係らず、高齢老人を除いて、やはり熱中症はかかりにくいと推察されますが、その後の報道が待たれます。

 兎に角、わが国の35~40度での1980年以降から感じ始めて、最近極まっている不快感は一体何なんだろうか?が素朴な疑問ですが、いかがでしょうか?

 大昔は、蚊帳の中で寝ていたことを思うと昨今の猛暑の原因は一体何なのだろうか?素朴な疑問があります。

  PS:
 別報
東京都 小河内ダムで人口降雨装置稼働検討という。に記載した

わが国の首都圏の少雨による水不足どころではない熱波による猛烈な旱魃が明らかになりました。熱中症どころの騒ぎではありません。水の分捕り合戦が中国南部で発生しているという。

YOMIURI ONLINE  最終更新:8月18日(日)14時54分

中国東部で大干ばつ、人工降雨の実施求め暴動も
「中国浙江省など東部一帯で、記録的な猛暑と少雨による干ばつが深刻化している。

 人工降雨の実施を求める住民が暴動を起こすなどの事態も起きており、地方当局は対策に躍起となっている。

 強烈な日差しが照りつける浙江省杭州市郊外。同市名産の緑茶「龍井茶」の茶畑は16日、約3割の葉が枯れていた。

 被害面積は地域全体で165ヘクタールに及ぶ。地下水もかれ、沢の水を茶畑にまいているが、すでに枯れた木も多い。龍井茶を栽培して40年になる陳春華さん(59)は「こんな被害は初めて。収穫量は例年の4割だ」と嘆いた。

 杭州では12日まで連続8日間、最高気温が40度を超えた。浙江省や上海など長江の中下流域では7~8月上旬の平均気温が観測史上で最も高かった。中国気象局によると、太平洋高気圧が勢力を強めて中国東部まで張り出し、猛暑を招いた。干ばつ面積は日本の約3倍の約110万平方キロ・メートルに広がり、農作物などの経済的被害は約400億元(6400億円)に達している。

 各地で人工降雨ロケットが打ち上げられ、江西省では100発以上を数えた。安徽省宣城市の荊州郷では10日、地元当局がロケットを打たないことに怒った村人約100人が役場庁舎に殺到し、公用車をひっくり返した。」という。

⇒ 東京都で茶畑などを栽培していたら、中国と同様な深刻な状態に陥っているとは想われますが、バーチャルウォーターのおかげで、暴動が起こっていないとも想われるほどグローバルレベルの未曾有の異常気象です。

goo辞書
バーチャル‐ウオーター【virtual water】

 輸入される農作物や食料品の生産に必要な水の量を推定した数値。生産物の輸入によって水をも輸入していることになるという考え方。食料自給率の低い日本などではこの数値が大きくなる。全世界的な水資源の均衡を考えるための概念としてロンドン大学アンソニー=アラン教授が提唱。仮想水。間接水。
[補説]牛肉1キロの生産に20.6トン、豚肉1キロに5.9トン、大豆1キロに2.5トンの水が使われるという

 したがって、

 単に、太平洋高気圧の張り出しという結果論ではなく、なぜ張り出しやすくなったのだろうか?を「地球温暖化」という一言で整理するにはあまりにも 成り行きまかせの心もとない昨今です。

 中国のみならず、世界各地で発生する魚の大量死も含めて、
 

 何が増幅する異常現象に対する新たな要因でしょうか??????

 温室効果ガス、オゾン層破壊ガスの増加?

 砂漠化による黄砂の増加? 北極圏でのオゾンホールの拡大? 

 北極温暖化によるメタン放出? PM2.5の増加?

 火山活動(噴火)の活性化による大気イオン、火山ガスの増加?

 太陽活動の活性化? 環境放射能の増加?・・・・・