'13-08-02
既報メタンの地球環境に及ぼす影響に係る情報の整理(2013-07-04)にて記載したように、メタンはCO2、PM2.5、環境放射能と並んで地球環境に有象無象の影響を及ぼしているのでは?と思っています。
一般的には、メタンは水蒸気、CO2についで、温室効果ガスとして地球温暖化に影響していると言われていますが、個人的には、メタンによる地球環境に及ぼす影響は想像以上に大きいのでは?と思っています。
地球環境に影響を及ぼすメタンについて整理すれば、
そこから、新たな発想が出てくる可能性があるのでは?と思われます。
メタンは2003年の全球平均濃度は1,787ppbであり、CO2濃度400ppmでその量は少ないが、とにかく密度の小さいガスなので大気圏、電離圏に及ぼす影響も大きいのでは?と想っています。
ということで、メタンに係るニュースについて、一目置いています。
北極温暖化でメタン放出、さらに加速し6千兆円損害という。
さて、どのような問題が起こるのでしょうか?
msn産経ニュース
北極温暖化でメタン放出、さらに加速し6千兆円損害 「時限爆弾」と研究チーム2013.7.30 11:45
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130730/scn13073011470001-n1.htm
「北極圏の温暖化が進み海底から大気中に温室効果ガスのメタンが大量放出されると、温暖化を加速し、全世界に60兆ドル(約5900兆円)の損害をもたらすことが分かった。オランダと英国のチームが英科学誌ネイチャーに発表した。チームは、「世界経済の時限爆弾」と指摘。指導者らに対策を呼び掛けている。
東シベリア海の海底は永久凍土で、下に温室効果が二酸化炭素の20倍超もあるメタンが固体のメタンハイドレートの形で埋まっている。ところが近年、大気中に漏れ出していることが判明。夏に海氷が覆わなくなり、永久凍土が解けているためとみられる。
チームは、この地域の500億トンのメタンが、2015年から10年かけ放出された場合の影響を試算。世界の平均気温が産業革命前より2度高まる時期が現在の想定よりも早い35年に到来。異常気象や干ばつ、洪水など温暖化による今世紀の世界の損害額は、これまで考えられていた400兆ドルにさらに60兆ドルが上乗せされるとした。」という。
⇒やっと?メタンの地殻からの漏洩による影響がクローズアップされてくるのでしょうか?2003年の全球平均濃度は1,787ppbであるが現状どのくらだろうか?
気象庁
2.6.1 温室効果ガスによれば、
「 図2.6.13は、南極およびグリーンランドのいくつかの観測点における氷床コアおよび万年雪から得られた過去1000年の大気中メタン濃度を示したものである。
大気中のメタン濃度は19世紀初頭から増加を続けており、WDCGGの解析では2003年の全球平均濃度は1,787ppbである。この値は18世紀以前の平均的な値である700ppbに比べて2.5倍に達している。
図2.6.13 過去1000年の大気中メタン濃度の変化
」という。
地球温暖化は異常気象など天変地異、生態系に影響を与えていると想われます。
>>詳しくは