容積拡大へ調査開始 京都・勝竜寺埋立地、8割近く埋まる

2014-07-03 14:30:30 | 地 geography

 京都府の乙訓2市1町のごみ処理を担う乙訓環境衛生組合は、勝竜寺埋立地(長岡京市)の容積拡大に向けた調査を始めた。すでに8割近くが埋まって いることに加え、2027年度末には焼却灰を搬出している大阪湾の処分場が使えなくなることへの措置だ。ただ、容積拡大には時間がかかり、代替地もない。 期限に間に合うのか、大きな課題が差し迫る。

 組合に搬入されたごみ総量は13年度約4万700トン。このうち可燃ごみについては、焼却灰約6150トンを近畿2府4県の自治体が出資する大阪湾広域臨海環境整備センター(大阪湾フェニックスセンター)の処分場に搬出している。

 勝竜寺埋立地は1981年の供用開始以来、31万8千立方メートルのうちすでに75%が埋まっている。

 このまま推移すれば、「フェニックス」処分場は27年度末に満杯となる。以後は勝竜寺埋立地で焼却灰の処分を行うことになり、31年度末には搬出可能な最終処分場がなくなる計算だ。

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  そこで、組合は勝竜寺埋立地の容積拡大を検討し始めた。ただ、敷地面積を広げるには土地がなく、粘土層で汚水が河川に染み出す恐れがあるため掘り下げるこ とも難しい。組合は擁壁のかさ上げを視野に入れているが、一部擁壁の外側に新幹線が走っていることもあり、どこまで効果があるかは不透明だ。

 時間との戦いもある。組合議会のある議員は「もっと早くに手をつけておくべきだった」と憤る。一般的に廃棄物処理施設の整備・拡大には、地元関係者の同意取り付けや環境アセスメントなど多くの手続きが必要になり、「10年以上かかるケースもある」(府循環型社会推進課)

 乙訓環境衛生組合総務課の山本昌一課長は「どのくらい時間がかかるかも含めて調べる。早く手続きを進めないといけない」と焦りを見せる。

  「フェニックス」は、府内では北部地域を除く自治体をはじめ近畿一円からのごみを受け入れている。乙訓地域を含めた広域的な連携が必要だが、活発な動きは ない。「こういう時こそ関西広域連合の出番なのに…」と組合関係者に嘆く声もある。「大阪湾のフェニックス頼み」の限界が差し迫る。

 新た な処分場を確保する前提条件として、国はごみの減量化を提示している。2市1町では一般廃棄物の排出量について21年度までの目標数値をそれぞれ定めてお り、向日市は1万6205トン(13年度実績1万4587トン)、長岡京市は2万316トン(同2万2076トン)、大山崎町は3757トン(同4029 トン)。向日市はすでに目標を達成しているが、長岡京市は人口増もあり、「目標達成はかなり厳しい」(市環境業務課)という。

 2市1町のごみ処理にかかる経費は、収集分を除いても年間7億円を超える。ごみを減らし、適正に分別を行うことが住民一人一人に求められている。

【 2014年07月01日 10時59分 】


長岡京の軽トラ市盛況 京都府北中部と交流

2014-07-01 06:40:25 | 商 trading

 京都第二外環状道路(にそと)を通じて、乙訓地域と府内北中部の交流をめざす「ガラシャ街道 ふるさと軽トラ市」が29日、長岡京市の阪急西山天王山駅西口で催された。各地の特産品や「ご当地グルメ」を目当てに多くの来場者でにぎわった。

 にそとを活用した広域的な地域活性化の一環として、同市と府山城広域振興局が長岡京インター近くを会場に選んで開いた。

 午前10時の開会前には来場者の長い列ができた。長岡京市の農家が軽トラックで持ち込んだ特産品のナスをはじめとした新鮮な野菜は開会と同時に次々と売れた。

 向日市の竹材業者の団体はカゴなど竹加工品を並べ、大山崎町の商店はエゴマを用いたアメなどを通じて町の歴史を伝えたり、織物工房が手作りの作品を販売した。

  宮津市のご当地グルメとして近年注目されている「カレー焼きそば」のブースでは「中華風や洋風など店ごとに違うので、ぜひ宮津市に来て食べ比べてみて」と PRした。京丹波町の「京丹波ぽーく」のコーナーでは「脂身の上品な甘さが特色です」と、焼きうどんをあっさりした和風の味付けで提供した。フェリー利用 客の評判を呼んで全国に知られるようになったという舞鶴市の「ホルモンうどん」を買い求める人も多かった。

【 2014年06月30日 11時57分 】


熊本の伝統野菜、水前寺菜を初収穫 京都・長岡京

2014-07-01 06:36:32 | 木 plants

 京都府長岡京市の若手農家でつくる「都市農業振興クラブ」は27日、市内で栽培してきた熊本県の伝統野菜「水前寺菜(スイゼンジナ)」を初収穫した。28~29日に開かれるイベントで販売するとともに試食用の料理を提供する。

 同クラブは同県御船町を視察したのを機に、5月末から水前寺菜の試験栽培を行っていた。水前寺菜は老化の原因とされる活性酸素の除去や抗がん効果があると言われるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が多く含まれているという。

 同市粟生の畑で栽培してきた水前寺菜は長さ40センチほどに生育し、同クラブや朝市グループの農家、京都熊本県人会の市民ら約20人が、はさみで茎を切って収穫した。その後、水洗いして、150グラムずつ袋詰めした。

 午後には、親子料理教室を開いている「生活研究グループ」が同市天神の市立中央公民館で、収穫された水前寺菜を使ってピーナツ和えとおひたし、ゼリーを作った。ピーナツ和えは、茎からちぎった葉を、酢を加えた熱湯でゆで、ピーナツや蜂蜜などとからめて仕上げた。

 水前寺菜の販売と試食は、28日に市立中央公民館である「食育ひろば」、29日は柳谷観音楊谷寺(同市浄土谷)での「あじさいまつり」で行う。販売分は2日間で計約110袋用意、1袋100円とする予定。試食は無料で、各日200人分のピーナツ和えを提供する。

【 2014年06月28日 11時28分 】


育児ママ集い情報交換 京都・大山崎で「カフェ」

2014-07-01 06:33:16 | 習 learn

 育児中の親が集まって交流を深める「育まちカフェ」が26日、京都府大山崎町大山崎の喫茶室「ふらっと遊」であった。参加者はランチを楽しみながら、子育てや地域の情報を交換していた。

 都道府県の枠を超え子育て世代を支え合う目的で、同町と島本町の住民らでつくる「育児×まちづくりカフェ」が企画。2月に島本町で第1弾を催した。

 今回は生後6カ月~2歳8カ月の子どもを持つ4人が参加。全員初対面だったが、地元の保育園や図書館について情報交換したり、子どもの成長について積極的に話していた。

 6カ月の三男と参加した木野本真理さん(40)=大山崎=は「地域のイベントについて話したりして、とても楽しかった」と笑顔で話した。

【 2014年06月27日 10時50分 】