頭かぷり、泣いたり笑ったり 向日で恒例の獅子舞

2013-01-12 15:04:41 | 式 celemony
 「すこやかに成長してね」。そんな願いを込めて、獅子が大きな口を開けてやさしく頭をかぷり。大粒の涙をこぼして泣きだす男児やうれしそうに自分から頭を差し出す女児を、家族や地域の人たちが温かいまなざしで見守った。

 京都府向日市上植野町の西向日公園と寺戸町の深田橋公園で9、10の両日に新年恒例の獅子舞が披露された。

 子育てセンター「すこやか」とファミリーサポートセンターの職員が、張り子や風呂敷などで獅子などを手作りし、演技も受け継いできた。2人一組で息を合わせた動きをするのが難しいという。

 9日の西向日公園では晴れわたった冬空の下、災いの化身であるクモを獅子が退治する「楽々(ささ)の舞」を披露した。軽やかな笛の音色に合わせ、寝転んで足を動かすユーモラスなしぐさやダイナミックな戦いの動きを見せると、拍手がわいた。

【 2013年01月11日 12時21分 】

海堀選手、質問攻め 長岡京・神足小児童と交流

2013-01-12 15:02:34 | 習 learn
 サッカー女子日本代表のゴールキーパーとしてロンドン五輪に出場した海堀あゆみ選手が9日、出身地の京都府長岡京市に里帰りし、神足小の児童と交流した。児童の質問に丁寧に答え、「人との出会いや父母への感謝の気持ちを大切にして」とメッセージを送った。

 児童が用意した質問を教員が読んだ。「サッカーをやって良かったことは」「つらいことはどう乗り越えたの」などの問いに対し、海堀選手は「サッカーをやっていたから人との出会いがあった」「自分のせいで負けたときはつらかったけど、お父さんやお母さん、仲間のおかげでここまで来た」と振り返った。

 ワールドカップの金メダルとロンドン五輪の銀メダルが披露されると、児童の間から「おおー」という感嘆の声が上がった。PK対決では、児童が力いっぱい蹴って海堀選手の胸を借りた。海堀選手と手を合わせた6年生の大橋一輝君(12)=馬場=は「ゴールキーパーだけあって体も手も大きかった」と感心していた。

 海堀選手は市役所も訪問し、小田豊市長と歓談した。

【 2013年01月10日 10時38分 】

秀吉初期の朱印状確認 長岡京の旧家で研究者

2013-01-10 08:45:41 | 歴 history
 豊臣秀吉から妙法院(京都市東山区)に送られた朱印状が、京都府長岡京市内の旧家でこのほど確認された。戦勝祈願の祈祷(きとう)札を送ってもらったことへの礼状で、秀吉の朱印状としては初期の部類に入るという。研究者は「天下人になった秀吉に、社寺がなびき始めた当時の世相を映し出す史料」と指摘している。

 書状は縦32・1センチ、幅50・3センチで、市教育委員会の馬部隆弘文化財技師が分析した。「御祈祷の札進(まい)らせ越され喜悦に候(そうろう)」「越中表一篇申し付け馬を納め候」などと書かれ、秀吉の朱印が押されていた。

 手紙の日付から、天正13(1585)年に出されたと特定した。秀吉が越中(現在の富山県)を治めていた武将の佐々成政を降伏させ、戦後処理を行っていた時期にあたるという。

 馬部さんは「新たな天下人である秀吉には、いろんな社寺が支援を求めてすり寄っていった。そんな世の中の流れが読み取れる書状だ。出された時期がはっきり分かる点からも史料としての価値は高い」と話している。

 市教委は8日、戦国時代から安土桃山時代にかけての古文書を紹介する企画展示「為政者の手紙」を市立図書館1階(同市天神)で始めた。2月17日までは三十三間堂の通し矢が秀吉時代に禁じられていたことを示す前田玄以の書状を公開、同19日から3月末までは秀吉の朱印状を展示する。

【 2013年01月09日 11時39分 】

勧請縄作り、飾り付け 長岡京・走田神社で氏子ら

2013-01-10 08:43:04 | 創 creation
 京都府長岡京市奥海印寺の走田神社の伝統的な神事「お千度参り」と「弓講」に備え、氏子が奥海印寺自治会館で勧請(かんじょう)縄を作った。

 勧請縄は、神殿内で乾燥させた地元産のワラで編んだしめ縄に、12束のサカキをつるす。サカキの1束ずつには1月から12月まで1カ月ごとのコメ相場の活況への願いが込められている。

 この日朝、自治会館には氏子総代代表の安井等さん(72)ら役員と勧請縄班の約50人が集まった。山から採取されて青々としたサカキが積み上げられる中、細い縄でくくられて順番に束の形に整えられた。御幣を添えて昼前には神社参道の石段に飾り付けられた。

 13日は朝から住民総出で「御供(ごくう)」と呼ばれるおにぎりを作り、午後には本殿のそばで「お千度参り」と「弓講」が営まれる。

 ふだんは静かな境内も、例年この日は参拝者でぎっしり埋まる。

【 2013年01月07日 11時02分 】

長岡京のスイーツ、人気投票で商品化 市と商工会が募集 印刷用画面を開く

2013-01-10 08:39:08 | 創 creation
 長岡京市と市商工会は、「ご当地スイーツ」のアイデアを市内外から募集している。タケノコなどの特産品を素材に用いたり、細川ガラシャなど地元ゆかりの歴史上の人物をモチーフにするなど、同市にふさわしい創作菓子を考えてもらい、コンテストの上位2作品は商品化する。

 市の観光意識調査やイベントで「これといったご当地のお菓子がない」との声が多かったため、観光振興策の一環で企画した。

 応募にレシピは不要で、アイデアを描いたイラストや試作品の写真を送る。作品はホームページで公開し、人気投票の上位30作品から審査員がグランプリと準グランプリを選定。市内の商店に働き掛けるなどして2013年度に商品化する。

 グランプリは賞金10万円、準グランプリは5万円を贈り、同市の友好都市である静岡県伊豆の国市の温泉ペア宿泊券(1泊)も副賞でつける。2月15日締め切り。ホームページからか、市役所などで配布する用紙を郵送して応募する。問い合わせは長岡京市商工観光課TEL075(955)9515へ。

【 2013年01月07日 10時34分 】

旭米が育てた地域の絆 第2向陽小5年 復活活動、本年度は終了

2013-01-10 08:33:18 | 創 creation
 京都府向日市物集女町発祥で、コシヒカリの先祖「旭米」の復活を目指し、第2向陽小(同町)の5年生が行ってきた本年度の取り組みが終了した。児童たちは取り組みを通じてお米作りの大変さを学び、地域とのつながりの大切さを実感してきた。協力した地域の人に感謝の気持ちを伝え、取り組みを4年生に引き継いだ。

 「よみがえれ!物集女生まれのお米 旭米栽培プロジェクト」と銘打ち、5年の3クラス約110人が栽培に取り組んだ。地元農家の指導で種もみの選別や田植え、かかし作り、稲刈りを昔ながらの手作業で行った。収穫量は180キロに上り、民生委員や婦人会などの協力も受け、おにぎりにして味わった。しめ縄作りも体験した。

■稲刈りは大変

 昨年12月19日の発表会は地域住民や保護者にも公開して実施した。児童は先生の力をできる限り借りずにアイデアを出し合い、寸劇やクイズなどを交えながら行った。

 スクリーンに取り組みの様子を映し出し、「田んぼの中には多くの生き物がいることを知った」「稲刈りは腰をかがめるので昔の人は大変だったと感じた」と発表。学んだこととして▽協力▽お米の作り方▽地域の人とのつながり-を挙げ、「これからもいろいろな人とつながっていきたい」と述べた。

 また、病害虫や悪天候に強い旭米を生み出した農家の山本新次郎(1849~1918年)にも触れ、ふるさとの歴史を学んだ成果を披露。来年度に栽培を行う予定の4年生に対して「旭米 一口食べると 笑顔咲く」「4年生 お米作りは 楽しいよ」といった川柳で激励し、精米前の旭米を手渡して取り組みを引き継いだ。

 一方、地域の人たちへは「自分たちの力だけではプロジェクトはできなかった」と、多くの人の協力に感謝した。旭米を広く伝え、地域の人と関わり、物集女の自然を大切にしていきたいという今後の抱負も発表し、5年生全員で声をそろえ「協力することの大切さ、友だちの良さ、地域の人の優しさ、お互い支え合って生きていると感じた」と取り組みをまとめた。

■取り組みが宝に

 児童たちは各クラスを担当し、取り組みを支えてくれた農家3人にお礼の手紙を贈った。

 1組担当の柴田光貢さん(70)は「私も旭米栽培は初めてだった。みんなが一生懸命作ってくれてうれしい」と振り返り、3組担当の安田忠和さん(67)は「協力し合ってできたことがうれしい。ともに勉強させてもらった」と話した。2組担当の春田正之さん(65)は児童との取り組みを「宝物」と表現し、「地域のために次の人にいろいろ教えてくれる人になってほしい」と期待していた。

【 2013年01月06日 10時36分 】

新鮮な地元野菜 人気  長岡京で「ふれあい夕市」

2013-01-06 15:01:25 | 商 trading
 地元産の野菜を対面販売する「ふれあい夕市」が5日、京都府長岡京市神足のバンビオ広場公園で今年初めて開かれた。ダイコンやホウレンソウ、ワサビ菜などがずらりと並び、市民が取れたての冬野菜を買い求めた。

 ふれあい夕市は、市内の農家約20軒でつくる「ふれあい朝市実行委員会」が毎月第1と第3土曜の午後3~4時に開いている。

 この日は農家4軒が、ネギやキャベツ、トマト、カリフラワーなどの野菜を100~500円で販売した。新年らしくセリやナズナなどの「春の七草」、餅も置いた。スーパーの野菜価格が高くなっていることもあり、多くの人が訪れて好みの品を購入した。

 同実行委会長の奈佐保さん(67)=同市勝竜寺=は「今年も安全安心で新鮮な地元の野菜を届けたい」と話していた。

【 2013年01月06日 10時14分 】

島本「郷土かるた」、切り絵原画を展示 地元の資料館

2013-01-06 14:59:16 | 会 party
 大阪府島本町の歴史や伝説をテーマにした「しまもとの郷土かるた」の原画展が4日から、同町桜井1丁目の町立歴史文化資料館で始まった。素朴な味わいのあるタッチで描かれた「く」「や」「ま」の3点が展示されている。30日まで。

 「郷土かるた」は、同町在住の切り絵作家藤田季芳さんが歴史や文化にちなんだ図柄を描き、同町教育委員会が1984年に作った。45点あり、1セット2千円で販売している。2009年から「い」「ろ」「は」の順番でこの時期に札を数点ずつ展示している。

 今回展示された「く」は「楠葉(くずは)より淀川越えしたまの跡」を句として、戊辰戦争時の高浜砲台の様子を描いている。「や」は古代の山崎橋とその柱で作られたと伝わる薬師如来立像を取り上げた。「ま」では、数多くの歌を残した平安時代末期の待宵小侍従(まつよいのこじじゅう)について紹介している。

 入場無料。問い合わせは、島本町立歴史文化資料館TEL075(961)3411。

【 2013年01月05日 10時42分 】

新春に「書」力強く 長岡天満宮で書き初め大会

2013-01-06 14:56:58 | 会 party
 真剣な表情で筆を握り、力強い字を書き上げた。京都府長岡京市天神の長岡天満宮で3日、新春恒例の「奉納書き初め大会」があった。

 学問と書道の神様として信仰されている祭神の菅原道真にちなんで、毎年三が日に開催している。毛筆と硬筆の部があり、幼児から中学生には課題を設けている。

 この日は、朝から境内の特設会場にたくさんの親子連れらが訪れた。毛筆に挑戦した子どもたちは、今年のえとに関連した「へび」や「正しい心」「初春の空」など課題の言葉を丁寧にしたためていた。

 6、7両日に審査をして大賞の天満宮賞などを選ぶ。入選作品は17日正午から境内で展示し、最終日の20日午後2時からは書道上達祈願祭を執り行う。

【 2013年01月04日 11時58分 】

まちづくり加速 向日・阪急洛西口東側

2013-01-06 14:54:06 | 創 creation
 向日市北部でまちづくりの動きが加速している。キリンビール京都工場跡地の再開発では、商業施設の開発基本計画が昨年11月に市へ出され、今年3月の着工をめざす。阪急洛西口駅東側の土地区画整理事業では造成や道路整備がほぼ終了、昨年末から「使用収益開始」となり建築など土地利用が可能になった。

 「(仮称)イオンモール京都桂川」は2014年度中の開業を目指し、延べ床面積は約20万平方メートルを見込む。店舗面積は未定だが、規模は久御山店(久御山町)の1・5倍、京滋最大級となる可能性が高い。

 イオンモールは今春~夏に具体的な計画を明らかにする。ショッピングセンターを核に200以上の専門店が入る見通しで、2千~3千人の従業員は地元雇用を積極的に進めるという。防災拠点としての活用も検討し、市役所出張所などの誘致を行う。同社近畿開発部は「最新型の店舗にしたい」とする。

 一帯ではオムロンヘルスケアが本社を開業。京都銀行は研修センター完成に向け市と開発協定を結んだ。洛南学園も14年2月末の完成を目指す。

 阪急路線そばの農地8・4ヘクタールで、土地区画整理事業が行われてきた。立体交差化工事のため一部道路は未整備だが、区画整理事業区域とイオン方面を結ぶ市道や土地造成は完了。公園地下に雨水調整池も設置した。

 使用収益開始で地権者53人が土地利用できるようになり、オフィス、マンションなどの進出も見込まれる。地権者の裁量で土地を利用できるため、足並みをそろえた開発が進むかが課題となる。市全体の商業施策面で、市街地中心部との共存が難題として迫る。

 地権者でつくる向日市阪急洛西口駅東土地区画整理組合の齊藤博行理事長(62)は「イオンモールのにぎわいを引っ張ってこられるようにし、若い人に住んでもらうとともに中高年の人も安心して集まれるまちにしたい」と話す。

【 2013年01月03日 11時10分 】

迎春準備、巳年心待ち 長岡天満宮で神職ら

2013-01-02 12:38:54 | 式 celemony
 新年を前に、京都府長岡京市天神の長岡天満宮で、神職たちが初詣の参拝者を迎えるための準備に追われている。30日にも、縁起物点検をしたり社殿の清掃にいそしんだ。

 祭神である菅原道真ゆかりの梅の花と来年のえと「巳(み)」が描かれた絵馬を結んだ天神矢約2500本、福ザサ、熊手を用意した。この日は、社務所で神職が机に並べたりしながら最後の点検をした。

 同天満宮では、12月に入り本格的な迎春準備を始めた。境内2カ所にジャンボ絵馬を設置したり、本殿前にはお守りなどの授与所を設営している。

 準備は大みそかまで続けるという。同日の夕刻から夜にかけては年の変わり目に合わせて大はらいや除夜祭の神事を営む。

 1月1日朝からの「三が日」で、計10万人の参拝者を見込んでいる。

【 2012年12月31日 11時27分 】

おくどさんの使い方学ぼう 1月27日、向日で講座

2013-01-02 12:34:06 | 習 learn
 西国街道沿いで宿屋や料理屋が営まれた富永屋(向日市寺戸町)で1月27日、再生したかまどを使った「富永屋 おくどさん講座」が催される。

 富永屋は江戸中期の1735年に上棟された記録が残っている。表面のひび割れなど痛みが目立ったかまどを、市民グループ「富永屋の会・とみじん」が中心になって左官職人に依頼して前年から改修した。職人の指導を受けながらしっくいの表面を磨き上げる作業にはグループメンバーや市民も加わった。今年4月には完成を祝って、まきをくべてタケノコや米を炊いた。

 今回の講座では改修を担当した左官グループ親方で「現代の名工」として国から表彰された浅原雄三さんが、「土」について語る。米をたき、新年の雰囲気を込めた2皿1汁の食事を味わう。

 午後1時半~4時。参加費1人千円。定員20人に達し次第締め切る。申し込みは「とみじんの会」寺崎さん携帯電話090(5906)8445。

【 2012年12月30日 11時12分 】