「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】倉沢谷本谷(一部)と塩地谷

2005-08-07 23:07:48 | 

 倉沢谷本谷の鳴瀬沢出合から塩地谷へつなげて遡行しました。倉沢谷本谷も塩地谷も水量が多く、釜も深くて、小さな滝でも巻きが多くなり、長丁場ということもあって疲れました。ツメは仕事道を見つけて辿り、下りは棒杭尾根を取って倉沢林道に戻りました。棒杭尾根は急下降ですがしっかりしています。

【日 程】2005年8月7日(日)日帰り
【沢 名】倉沢谷本谷(鳴瀬沢出合から上部)、塩地谷
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】倉沢バス停(8:45)→倉沢谷入渓点(9:10)→塩地谷終了点(13:50)→倉沢バス停(16:10)
【参 考】奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)
     東京周辺の沢(2000年5月白山書房)

以前、倉沢谷本谷の下流を歩き、ちょうど鳴瀬沢出合あたりで先行する釣り人に追いついたため、じゃまをしては悪いと林道に上がり、途中をパスして長尾谷を遡行した。そこで今回は本谷の残りと塩地谷を繋げて歩くことにした。倉沢バス停で降りたのは私一人。林道を歩いていくが、鳴瀬橋までは記憶より長かった。鳴瀬橋で沢支度を整え、本谷へ下降する。

本谷は水量豊富でゴウゴウ音を立てて流れており、釜は大きく深く、へつり中心で楽しむ。滝の落差は小さくても、巻くことが多い。一度もとの林道に上がってしまうこともあった。やがて大きな石積みの堰堤が現れた。水の流れるトンネルをくぐって通過すると開けて穏やかな感じになる。その先で、倉沢鍾乳洞に渡る橋の礎石を見る。橋のほうは跡形もない。

やがて、林道の橋が見え、その先には魚止めの滝が水量豊富で豪快に落ちている。橋をくぐって、近くまで寄って見物した後、戻って林道に上がる。魚止めの滝を巻くために左手の尾根に上がる仕事道を辿る。仕事道の途中からトラバースして塩地谷に下っていったが、このトラバースはかなり危なっかしかった。ガイドブックに従い、林道を辿って左岸から下るほうが良かったようだ。塩地谷を遡行し始めてすぐに地蔵ノ滝が現れる。右岸上部の仕事道まで上がり、尾根を越えてから下降する。固定ロープが二か所にあり、これを利用して下り、さらにルートを探して岩溝状のところから沢床に降り立つ。

塩地谷も水量が豊富で釜が深い。水流の裏側をくぐれる滝は、その先を登るのが難しそうで左から巻いた。棒杭沢を過ぎて現れる8mの滝は左から踏み後を辿って巻く。傾斜の緩い沢は長々と続いて、水流もなかなか消えない。そのうち、動物の頭蓋骨を見つけた。ネットで見た遡行記録に骨があるとの記述があったのであまり驚かない。さらに上部でも砕かれた骨を見た。水流がようやく消え、ツメになる。途中で右手の植林帯に続く仕事道を見つけ、これを辿って登山道に出た。一杯水より仙元峠寄りですぐ近くに標識があった。

仙元峠方面に向かう途中の道の右手に案内板があり、その裏に棒杭尾根の道が合流している。案内板には小さく倉沢と誰かが書き込んでいた。棒杭尾根の下りは急傾斜だが、道はしっかりして迷う心配はない。長尾谷に下ったところで、キャンプの人が夕食の準備で火を起こしているのを見た。沢の水で顔を洗い、着替えてからのんびり林道を辿って倉沢バス停へ。バスを待っている人が一人いて、お喋りしているうちにバスがやって来た。



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