「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】水ノ戸沢↑栃寄沢左俣↓

2004-07-24 23:31:24 | 
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

北秋川流域の水ノ戸沢を遡行して湯久保尾根に出たのち、クロノ尾山手前から多摩川流域栃寄沢の左俣へ下降しました。水ノ戸沢は滝が連続する部分は楽しめましたが、中だるみの部分も長く、ちょっと冗長な感じでした。栃寄沢は前に右俣を下ったことがあるので今度は左俣にしてみましたが、滝が少なくわさび田や仕事道もあって平凡でした。

【日 程】2004年7月24日(土)日帰り
【山 域】奥多摩
【沢 名】北秋川流域神戸川水ノ戸沢(遡行)、多摩川流域栃寄沢左俣(下降)
【メンバ】単独
【天 候】晴れのち曇り
【参 考】大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)
     地形図 http://watchizu.gsi.go.jp/
【コース】水ノ戸沢入渓点(9:35)→登山道(12:45)→縦走路(13:20)→境橋バス停(16:00)

神ノ戸岩入り口バス停で下車し、神戸川沿いの舗装道路を行く。舗装されてない日陰の道ならアプローチが多少長くても平気だが、この道は暑い。釣り場やキャンプ場を過ぎて、林道終点から入渓する。沢の中に赤テープが見られる。すぐに滝場が始まり、積極的に水に入って快適に越えていく。F3はガイドブックの写真より水量が少ないようで、そのためか思ったより容易だった。

この後は平凡になりボサが多くなる。蜘蛛の巣が非常に多い。私にとって過去一番多い様な気がする。こんなに過密でえさは足りるのだろうか?木橋と仕事道が現れ、面倒になって仕事道を利用したりする。この木橋から上の木橋までの間、水流はいったん二分しまた合流している。途中のトイ状7mナメ滝は容易。

平凡な部分はしばらく続いたあと、4m、6m、10mと連続する滝場が現れる。この部分はガイドブックの遡行図とはどうも一致しない。二俣を右にとるとわさび田が現れ水流が消える。そこで左手の小尾根に上がって水流のある左俣の沢床に降りた。すぐ先で再び二俣となり、ここは右をとった。小滝をいくつか越え水流も細ったあたり、わさび田の跡がある。ツメは傾斜が急で長く、ちょっときつい。進路を左目にとって高度を上げていき、湯久保尾根の登山道に出た。

登山道を辿り、御前山直下の縦走路までけっこう時間がかかった。ここから鞘口山方面へ向かう。1280mピークを巻いて行き、下りきった鞍部から左の藪に突っ込んでいく。倒木が多く荒れた感じの斜面。いったん水流が現れるが、すぐに消える。歩きやすいところを選んで行くと踏み跡らしきものがある。人か動物かといぶかっているうち、だんだん明瞭になってくる。左岸に植林帯が現れ、このための踏み跡のようだ。さらに、木に梯子がいくつも立てかけてあるのを見る。

沢は水流が一向に戻る気配がないので、踏み跡を辿っていく。やがて沢を渡る木橋が現れ、ようやく水流が戻った。沢床を進むが、滝は少なく、単調。結局4mと7m程度の滝があっただけ。岩崩れのあとがあり、また、上流ではわさび田の跡、下流で囲いのあるわさび田が現れた。

ボサが多く、面倒になって、仕事道を歩くことが多くなり、そのためか右俣との合流点も見逃してしまった。いつの間にか道がやけに立派になったと思い、沢沿いになったところでもう潮時と濡れたものを着替え始めたところ、女性ハイカーが下ってきた。気づかないうちに一般登山道に合流していたようだ。上を着替えているところだったからまだ良かったが・・・。(^^;

【奥多摩】小坂志川湯場ノ沢ナカの万六沢

2004-07-11 23:33:08 | 
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

湯場ノ沢本流(オキの万六沢)は二度遡行していますが、分岐するナカの万六沢が気になっていました。今回、その左俣を遡行し、右俣を下ってみました。しかし本流に比べて単調で、特に右俣は藪と植林帯の急斜面があって遡行には適さないと思いました。・・・なお、投票は帰ってからしました。

【日 程】2004年7月11日(日)日帰り
【山 域】奥多摩
【沢 名】南秋川流域小坂志川湯場ノ沢ナカの万六沢左俣(遡行)右俣(下降)
【メンバ】単独
【天 候】曇り一時雨
【参 考】地形図 http://watchizu.gsi.go.jp/
【コース】湯場の沢入渓点(9:20)→ナカの万六沢二俣(10:25)→登山道(11:40)→小坂志林道(13:20)

日曜なのに土曜のバスの時刻表を見るというドジで、桧原村役場から笹平まで歩くことになってしまった。湯場の沢を渡る橋から入溪。本流の小滝を快適に越えていき、ナカの万六沢出合に着く。イメージしていたより水量が少ない。入ってすぐに伏流になってしまう。右岸からガレが押し出している。しばらくして水流が戻るがガレは続く。雷のゴロゴロいう音が聞こえ始め、急に薄暗くなる。

地形図に現れない二俣は水流のある左をとると、すぐに再び二俣となる。右俣は出合付近はガレっぽいが奥にナメ滝らしきものが見える。ここは左俣をとる。出合から両岸が切り立った岩場になっており、これで前方に困難な滝が現れたらスリリングなことになるが、実際は容易なナメ滝ばかりである。ここを過ぎるとナメ小滝が一つあるだけで、水流が消え杉の植林帯に入る。

雷鳴が大きくなり、一時、まっ暗になる。雨がポツポツと来たが、幸いにもひどくはならず逆に明るくなったりする。ゆるやかな窪状が長く続き、やがて急斜面となり、左の尾根に登った。尾根づたいに高度を上げて行くとやがて万六尾根に出た。

万六尾根を途中まで下り、登りにかかる手前で右俣目指して杉植林帯の急斜面を下る。急斜面は長く、逆に登るとしたらきついことになりそう。急斜面が終わると藪。藪が終わって水流が現れるとナメ滝が連続する。これが終わると、もう先ほどの二俣に着いてしまった。あとは登ってきたところを下るだけ。

小坂志林道に上がると水溜まりができており、それなりに降ったようだが沢の中ではほとんど影響がなかった。しかし、日曜日はバスの便が特に悪く、南秋川の河原で一時間以上も時間をつぶすことに。このあたりは土曜日に来る方がいい。時間つぶしは携帯電話をワーブロ替わりにこのレポを書くことにした。

【奥多摩】小坂志川トウノ木沢↑醍醐川↓

2004-07-03 23:34:44 | 
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

南秋川流域小坂志川トウノ木沢を遡行して醍醐丸に登り、北浅川流域醍醐川へ下りました。トウノ木沢は出合付近の倒木が多く、上流部にある岩場を除けば平凡な沢ですが、他の遡行者の足跡を見ました。こんな沢を登る物好きが私以外にもいるとは驚きでした。醍醐川は上部がひどい薮で、下流は川歩きといった感じで釜やゴルジュ帯での水遊び向きです。しかし沢の中にドラム缶や電気製品などが捨てられているのを見てしまいました。

【日 程】2004年7月3日(土)日帰り
【山 域】奥多摩
【沢 名】南秋川小坂志川トウノ木沢(遡行)、北浅川醍醐川(下降)
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】地形図 http://watchizu.gsi.go.jp/
【コース】小坂志川本流入渓点(9:15)→醍醐丸(11:55-12:05)→醍醐川沿い林道(14:00)

笹平から小坂志川沿いに林道をひたすら進み、車止めの先で本流に下る。透明な水を湛えた広い釜が陽光を浴びて美しい。魚影もあり小さな野鳥の姿も見られる。沢の歩き出しはいつも心をうきうきさせてくれる。しかし蜘蛛の巣が多く、本日の先行者はいない様だ。深く広い釜を持った3m滝は左から越える。トウノ木沢との出合から眺めてみると倒木が多く荒れた感じがある。大きな倒木を切断した物の様で、苔むしており古くから放置されているようだ。このあたりで人の足跡を見つける。2段7mほどのナメ滝、多段のナメ滝や小滝が現れるが大きな滝はなくて単調。ガレ状になって木の枝が沢を覆い、早くも水が涸れる。

突然沢の傾斜が全体に急になり、左手に岩場が現れる。取り付いてみるが岩が脆くホールドとした岩が剥がれ、さらに大きな岩も剥がれてきそうで退却。右手から巻くことにするが急斜面で手がかり少なく苦労する。途中まで登ってトラバースしながら左手の岩場の中段に戻る。下を見ると10数mありそう。上を見るとやはり10数mありそうだが、傾斜はきつくなく滑りにくい岩質でホールドもしっかりしており、安心して登れる。ここを超えると思い出したように水流が戻り、小滝と穏やかな流れになる。水流が涸れたり戻ったりするなだらかな窪状を行く。

左に二俣を見送って進むとついに前方に沢形がなくなり左手の緩やかな傾斜を選んで登る。これまでも足跡らしいものを見てきたが、ここで足跡を確認してやはり遡行者がいたことがはっきりした。蜘蛛の巣が多かったので今日ではないだろうが比較的最近と思われる。尾根状に出て、高みを目指して行くと縦走路のピークに出た。これは醍醐丸より二つ手前のピークで10分で三叉路となっている醍醐丸に登りつく。頂上からは大岳山方面だけが開けている。八王子市最高峰867mとの表示板がある。ベンチは三つあるが誰もいない。少し休憩してから東へ向かって植林帯の急斜面を下る。

いったん山道を横切り、薮っぽくなったと思うと舗装された林道に出る。さらに突っ切る予定だが上から眺めるとげんなりするほどの薮に覆われている。しかしここまで来ては強引に下るしかない。下りやすそうなところを選ぶが猛烈な薮に苦しめられる。薮の中に電気洗濯機が捨てられているのを見つけた。ようやく沢に水流が現れ、薮を抜ける。沢の水で顔や首筋を洗ってすっきりする。沢はいつも水があってリフレッシュできるのがいい。いったん伏流となった部分にドラム缶数本が捨てられているのを見る。かなり古いもののようですっかり錆びている。さらにしばらく下ったところにも何やら金属製品が放置されていた。

右岸から沢を合わせた所に第一の堰堤があり、右から下る。続けて第二の堰堤も右から下る。滝は3mと2m程度のものがあるだけだが、ゴルジュ状の部分もある。丁寧に下るのはやめて、釜に飛び込んだりして水と戯れながら行く。やがて左手上に林道が見え、前方には大きな橋が見えてくる。橋の手前の踏みあとを利用して林道に登った。ここは林道三ツ沢線起点とある。廃棄物不法投棄禁止の看板が目に付く。ここでゆっくり着替えてから林道を50分ほど歩くと関場バス停に着く。バス停近くの雑貨屋でビールを買って飲みながらバスを待った。