「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥日光】湯ノ湖、小田代原、戦場ヶ原

2005-10-26 23:29:29 | ハイキング

 紅葉の時季の日光は決して土日には行ってはいけません。・・ということで、平日に行って来ました。ネットで紅葉状況を調べて、湯ノ湖あたりが見頃ということで出発点にして小田代原、戦場ヶ原、竜頭滝と歩きましたが、ここのところの冷え込みで紅葉が一気に進んだのか、盛りは過ぎた感じです。中禅寺湖岸からいろは坂上部あたりまで紅葉は下りてきています。曇りの予報でしたが、青空が広がり気持ちよく歩けました。平日にもかかわらず、帰りの道路は渋滞気味でした。今週末が思いやられます。

【日 程】2005年10月26日(水)日帰り
【山 域】奥日光
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴れ時々曇り
【参 考】山と高原地図13日光(昭文社)
【コース】湯元(9:50)→湯滝(10:25)→小田代原展望台(12:20)→戦場ヶ原経由竜頭滝(14:30)

以前、紅葉時期の奥日光で半端じゃない渋滞に会って、土日には二度と行くまいと決心した。紅葉の季節以外なら土日でもまったく問題ないのだけれど。久しぶりに妻と休暇を合わせて平日に出かける。今年は紅葉が遅れていて、ネットの情報では湯ノ湖あたりが見頃となっていたので、バスで湯元まで行ってから下って来ることにした。

妻はしばらく山から遠ざかっていて自信がないとのことで、のんびり歩くことにした。これまで寄ったことのない、ビジターセンターに寄ってみる。日光に関係したいろいろな本を売っていて、その中から「日光四十八滝を歩く」という本を買い求めた。湯ノ湖の西岸を歩いたが紅葉は終わり気味である。しかし、天気は予報より良くなって気持ちがいい。湯滝に下ると小学生の団体が観光バスで大勢来ていた。

湯滝から湯川の左岸の道を進み、小滝へ。小滝が見える橋の下にヤマメのような魚が集まっている。一匹が時々横になったりし、もう一匹が他の魚を追い払うような動きをするなど、どうも産卵のようであった。光徳への分岐を過ぎ、泉門池に着くと小学生たちで賑わっていてベンチが空いていない。通り過ぎて戦場ヶ原と小田代原との分岐にあるベンチで休む。ここから小田代原に向かうつもりが、廃道になりかけた笹原の道に入ってしまい、小田代歩道の途中に出た。ここの入り口にはこの道へ入らないように紐が張ってあった。

ここから小田代原展望台に向かった。小田代原はもっと早い草紅葉の時季なら微妙ないろどりでとても美しいが、今はすっかり枯れ色になっている。それでも唐松の黄葉が青空を背景にしてなかなか良く、日光の山々の連なりも美しい。展望台から再び戦場ヶ原と小田代原との分岐に向かい、そこから湯川沿いに戦場ヶ原を歩く。今年5月にも歩いたばかり、それ以前も何度も歩いているところだか、いつ来てもいい。

竜頭滝は賑やかな観光客の世界。ここから帰りのバスに乗ったが、立つことになり、中善寺温泉まではひどく渋滞した。ここに予備のバスが来ており、乗り換える。中禅寺湖畔やいろは坂は朝来た時と比べて、気のせいかさらに紅葉が進んでいるように思った。ここから東武日光駅まであまり渋滞していなくて助かった。






























【奥秩父】天理岳

2005-10-22 20:18:59 | 道不明瞭

天理尾根を辿って両神山を目指す予定でしたが、天理岳から下る時にルートを誤り、尾ノ内沢から伸びる林道「八日見線」に下ってしまいました。天理岳までの天理尾根は雨で岩が濡れていたこともあって、慎重な行動を強いられました。天理岳からの下りは急下降が続きますが、赤テープの目印がしっかりしていました。登り始めてから下ってくるまで猪一頭、山鳥数羽に出会っただけの静かな山行でした。

【日 程】2005年10月22日(土)日帰り
【山 域】奥秩父
【山 名】天理岳
【メンバ】単独
【天 候】曇り一時雨
【参 考】分県登山ガイド10埼玉県の山(山と渓谷社)1995年版
【コース】日向大谷口(9:50)→奈良尾沢峠(10:20)→天理岳(12:00)→林道(13:15)

3週間前にも乗ったバスは、紅葉が始まる時期になって乗客が少し増えていた。雨模様の天気だったがちょうど日向大谷口に着いたときに降りが強くなり、雨具を着る。西沢沿いの山道から登るつもりだったが、雨も降っているので分りやすい奈良尾沢峠を経由することにした。

バス停から車道の右手にある階段を登り、道標に従い右へ山腹を巻く道に入る。すぐに朽ちかけた道標があり、左に登る道に入る。奈良尾沢峠までは比較的はっきりしている。「天理岳」と記された道標に従い、左に天理尾根への道に入ると藪っぽくなるが、踏み跡自体ははっきりしている。ルート上に動物の糞が見られる。熊だろうか?と緊張する。はっきりした尾根筋はだんだん両側が切れ落ち、岩っぽくなってくる。岩場の登りになって左手の展望が開ける。ガスはかかっているが稜線の連なりが素晴らしい。雨もとりあえず上がった。ルートは赤テープの目印があるが、一部不明瞭な部分もあり、しっかりルートファインディングしないと行き詰ってしまうところも出てくる。雨で濡れているため岩場は慎重に通過する。

途中、平凡な部分も出てきて、天理岳までなかなか遠く感じる。いよいよ天理岳の登りになり、かなり頂上に近づいたところで、大きな音がした。猪だった。猪はしばらくその場にとどまっていたが、威圧するような唸り声を上げて、去っていった。しかし、こんな頂上に近い険しいところまで上がって来るとは・・・。かなり大きな猪で、向かってこられたらと思うと緊張した。頂上直下には、ここまでで初めての鎖が整備されている。しかしそれほど困難な所でもなく、ここまでの方が危険な部分もあったのにと思う。

小さな祠のある頂上は紅葉がきれいだった。ガイドブックによればこれが南峰。ちょうど正午になってしまい、予定通り両神山を回って日向大谷口に戻るとすると、最終バスに間に合わないかもしれない。天理尾根からどこかでエスケープしなければならないかなと考える。とりあえず、もう少し天理尾根を辿ることとし、南峰から左へ踏み跡を辿ると、もう一つの祠がある。これが北峰のようだ。これを過ぎて左手に下る踏み跡があり、赤テープの目印が続いている。すごい急下降となって立ち木を頼りに下っていく。

天理岳から直接下るルートがあるとは思っていなかったので、天理尾根に出ると信じてしまってどんどん急下降してしまった。これは天理尾根に出ないと気づいた時にはすでに遅く、いまさら登り返してもこのタイムロスでは結局、どこかでエスケープしなければならない。少し早いけどこのまま下ってしまおうと決めた。しかし、この時点ではまだ天理岳から南東に下る尾根に乗っていると思っていた。赤テープの目印はしっかり続いており、尾根形もはっきりしている。

やがて、伐採跡の展望が利く所に出た。ところが山肌に送電線が走り、下には集落も見える。えっ、これはどこだ?あわてて磁石を取り出す。これで初めて北東に向かって下っていることがわかって愕然とした。見えているのは坂本バス停あたりの集落のようだ。こっちへ下ってしまうとバスの便は非常に悪く、時刻も早すぎるが、もはや仕方がない。さらに下ると送電線の鉄塔の下に出て、送電線巡視路を辿って林道に出た。林道を下っていくと「尾ノ内渓谷」という幟が立っている所にでた。駐車場、休憩所、バーベキューの設備なども整っている。しかし天気が悪いせいか閑散としていた。

バスの時刻まで二時間以上の時間つぶしが必要で、尾ノ内沢を途中まで辿ってみる。吊橋から始まって、途中まで木橋など整備されているが、やがて山道となり沢を渡るところで、丸太が流されかかっている。雨で岩が濡れているので下手をすると滑って沢に落ちそうなので、ここで引き返した。このコースは沢靴で来たほうが良さそうだ。バス道路まで出て、坂本に向かう。途中の橋詰バス停の少し先で西岳新道の入り口も確認しておく。坂本バス停に着くと二子山へ登ったというハイカーが一人、バスを待っていた。

























【東北】紅葉の栗駒山と須川温泉

2005-10-09 22:53:36 | ハイキング

須川高原温泉泊で栗駒山を登りました。直前の天気予報では栗駒山あたりは9日、10日ともいいはずでしたが、実際は9日の午後からガスが出て、10日は完全にガスってしまいました。しかし9日午前のいわかがみ平からの登りはたっぷり紅葉を楽しめました。宿泊した須川高原温泉もいい温泉でした。

【日 程】2005年10月9日(日)須川高原温泉泊
【山 名】栗駒山
【メンバ】7名
【天 候】曇り時々晴れ
【参 考】山と高原地図6栗駒・早池峰(昭文社)
【コース】いわかがみ平(11:15)→中央コース→山頂(13:00-14:00)→須川コース→須川高原温泉(16:00)

いつものグループでの今年4回目の山行きとなった。新幹線でくりこま高原駅へ、そこからバスでいわかがみ平に向かう。小型のバスは一台では捌き切れず、臨時のバスが出た。このバスは乗客を立たせることはせず、全員が座っていける。しかし、いわかがみ平の少し手前で渋滞によりバスが全く動かなくなる。いわかがみ平の駐車場がいっぱいで、路上駐車する車がいるための渋滞である。しかたなく、全員、下車して車道を歩く。しかし、路上駐車を許してしまうとはひどい・・・マイカー規制をするべきだろう。10時10分にはいわかがみ平に着けるはずが、11時になってしまった。いわかがみ平では東北放送のテレビカメラが来ていて取材を行っていた。

予定では東栗駒コースを登るつもりだったが、下りて来た人から道がどろどろ(確かにズボンが泥だらけ)だと聞いて、中央コースに変更する。このコースは石を敷き詰めて整備してあり、まるで舗装道路である。期待していた天気は初めあまりパッとしなかったが、だんだん青空が広がって暑く、Tシャツになって歩く。紅葉はいわかがみ平まで下りて来ておりちょうど見頃と言える。この中央コースは初めのうちは両側の樹林が邪魔して見晴らしはないが、やがて栗駒山頂が見えてくると紅葉に彩られた素晴らしい景観が広がる。

しかし山頂に近づいたあたりで下からガスが上がり始める。頂上に着いた頃はかなりガスがかかって、展望が悪くなってしまった。下りてくる人から山頂には一時300人ほども居たと聞いたが、われわれが着いた時は少し時間もずれたため、それほどではなかった。山頂は広く、さっそく一角に陣取ってお昼の用意を始める。メニューは7月末の焼岳で評判の良かった焼きソバを用意した。アルコールも入り、コーヒーも飲んで、ゆっくりと1時間かけた。さて、出発前に記念写真を撮ることにしたが乳白色の中。着いた時、先に記念写真を撮っておけば良かった。

須川コースで下る。初めのうちは稜線を気持ちよく歩いたが、下り始めるとヌカルミとなり、滑りやすく歩きにくい。途中で雨も降り出してきた。幸い雨はすぐに止む。昭和湖はガスの中、幻想的な風景となった。このあたりでは硫化水素ガスの臭いが強い。ゼッタ沢を渡り木道のある名残ヶ原に出る。湿原となっているがこの時期は見るべきものがない。ここからわずかで須川高原温泉に着く。

須川高原温泉は観光地のように賑やかだった。無料の足湯があり、車で日帰りの遊びに来る人も多いようだった。このあたりの紅葉も見ごろになっており、最高の時季に当たって運が良かった。須川高原温泉は8月初めには予約したが、その時すでに空き部屋が残り少なく、旅館部は取れなくて、自炊部を取った。自炊部に泊まるといっても二食付きで料理は旅館部と同じ、タオル・歯ブラシは付かないが、税込みで7,000円ぐらいとのことだった。部屋はだいぶ悪いのかと思ったがまあまあで、冷蔵庫、食器類、ガスレンジもあって便利だった。夕食も朝食バイキングも美味しく、7,000円というのは安すぎるくらいだった。温泉は、露天風呂、大浴場、内風呂があり、それぞれ個性的ですばらしい。泉質は強酸性の硫化水素泉で気に入った。着いた日に3回、翌朝1回と4回も入ってしまった。ただ、露天風呂は女性風呂のほうは素晴らしい紅葉に囲まれているとのことだが、男性風呂のほうは紅葉をわずかしか見られないのが残念だった。

翌日は完全にガスってしまった。もし天気が良ければ別コースを歩いて、いわかがみ平に出ようかとも思っていたが、おとなしくバスで一関駅に出ることにした。このバスはお客が多くても一台しか出さず、多くの人は立つことになった。しかも運転が荒く、車の底をこすって、警報が鳴り出す有様で呆れてしまった。一関駅に出たので、せっかくだからさらにバスに乗り、平泉の中尊寺観光をした。一関駅に戻ってお昼としたが、駅の近くの蕎麦屋が安くて美味しかった。

【奥秩父】両神山八丁尾根

2005-10-01 22:10:13 | ハイキング
両神山は電車・バス利用では便が悪いのですが、日向大谷口には1日5~6本の便があるので、往復なら日帰りも可能と思って出かけました。ところが途中で気が変わり八丁尾根を坂本へ下ることに。坂本からのバスの便も悪いのですが、運良く車に乗せてくれる親切な人がいて大変楽をしました。
両神山にはバス利用で別コースを歩けないか研究して、ぜひまた行きたいと思います。

【日 程】2005年10月1日(土)日帰り
【山 域】奥秩父
【山 名】両神山
【メンバ】単独
【天 候】曇り時々晴れ
【参 考】分県登山ガイド10埼玉県の山(山と渓谷社)
【コース】日向大谷口(9:45)→清滝小屋(11:20)→山頂(12:30)→行蔵峠(14:00)→八丁峠から下る途中の車道(15:10)

この日はちょうど小鹿野町と両神村が合併する日であり、前日の夜には両神村のHPにアクセスできなくなった。両神村営バスの時刻表は一昨日にプリントしておいたので良かった。西武秩父駅からのバスを小鹿野町役場前で降り、日向大谷口へのバスを待つ。合併の日なので役場には土曜日にもかかわらず職員が出ていた。バスは両神村役場の前を通るが、看板は両神庁舎に掛け替えられていた。

日向大谷口で降りたのは私のほかに男性2人、女性1人、いずれも私より年配のようで単独行であった。女性はなんと西宮から新幹線と夜行で来て、昨夜は眠っていないとのこと。全員、七滝沢沿いの道へは入らずまっすぐ進む。初めはみんな歩くのが早くて驚くが、清滝小屋の手前で傾斜が厳しくなったところで、だんだん遅れていった。多くの人は車で来ている様で、清滝小屋に着くと若い人も見かけた。

清滝小屋からは急斜面をジグザグに登り尾根へ出る。この先から鎖場も出てくる。白井差への分岐には廃道の表示があり閉鎖されている。両神山の頂上付近は少し岩場になっているが大したことはなく、狭い頂上に着く。頂上付近は紅葉が始まりだしたところ。曇っていてあまり見通しが良くないのが残念だった。いまいち感動がなく、このまま下ったのでは欲求不満となりそうなので、帰りのバスの便は気にかかるが、八丁峠に向かう道に入った。

これまでと違って、登山者が少なく道も藪っぽくなるが、東岳に着くと展望が開け静かで気分も良くなる。この先からは岩場、鎖場が次々と現れる。坂本からのバスの便が心に引っかかって何となく気が急きながら進む。自宅に帰り着けないことはないだろうが、とんでもなく遅くなることは覚悟だ。しかし岩場の通過はけっこう楽しめて、やっぱり八丁尾根に入って良かったと思う。

途中、4人ぐらいとすれ違い、八丁峠の展望台では男女2人に出会う。この展望台はガイドブックと違って展望は良くない。気が急いていて、八丁峠からは駆けるように下る。所々に坂本までの距離が表示されているが、思うように縮まってくれない。あと2.8kmというあたりで車道に出てしまう。山道も続いていたが車道の方が早く歩けそうに思い、地図を良く確かめもせずに車道を選んでしまった。

車道を歩いている途中で、先ほど展望台で会った2人の車に「乗って行きませんか?」と声を掛けられた。時間も気になっていたので有難く好意に甘えた。ここから坂本のバス停までは道がくねくね曲がってすごい距離があり、歩いたら大変なことだった。やはり正解は山道を下ることだったが、車道を歩いたせいで車に乗せてもらえたわけで結果オーライということ。実に親切なことに皆野駅まで乗せていってもらえた。坂本からの4時半のバスに乗るのも困難そうだったのに、その時間には電車に乗れて地獄と天国の差があった。