「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】養沢川大岳沢深ン沢

2007-09-28 23:46:47 | 

 深ン沢は短すぎてやや物足りないものの、良く磨かれた美しい沢床が気持ちよく、良くまとまった沢でした。ただし、入渓点に番犬がいるので注意が必要です。

【日 程】2007年9月28日(金)日帰り
【沢 名】養沢川大岳沢深ン沢
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】大岳鍾乳洞入口バス停(7:30)→サルギ尾根(10:10)→高岩山往復→御岳山→鳩ノ巣駅(14:10)
【参 考】奥多摩の尾根と沢(奥多摩山岳会)

天気予報では一日だけの残暑になりそうなので、今シーズン最後の沢になるかなと思いながら出かける。大岳鍾乳洞入口まで乗っていたのは私一人。ガイドブックには「採石場から来るトラックがうるさい」とあったが、早い時間のためか車通りは全く無い。歩き出しはやや肌寒いくらいだったが、日が差してきて気温も上がって来た。大岳鍾乳洞を過ぎ、小滝を過ぎて左手に釣り場の施設らしいものが現れる。深ン沢の入渓点は右側で水流は無い。藪っぽいため、どこから沢に入ろうかと思いながら沢の左手に行くと犬が繋がれていた。吠えはしなかったが、威嚇するようなしぐさをする。ちょっと怯んでしまった。

いったん、小滝に戻って小滝の下で朝食を食べ、沢支度を整えた。入渓は犬を刺激しないように出合の手前の植林帯を少し登ってから沢に下った。深ン沢は最初からツメに近いような傾斜で始まるが、水流が現われると沢床が良く磨かれている。「釜を持った4mの滝」の釜からはパイプで水が引かれており、先ほどの釣り場の施設で使われているようだ。少人数でこっそり入るべき沢といえるかも知れない。二俣からは左俣の方が滝が連なっているのが見える。右俣は確かに平凡そうである。5m滝、10m滝とも比較的容易に登れた。特に10m滝については、ガイドブックに「落ち口付近が非常に悪い。・・あきらめて右手より巻く」とあるが、当時と様子が違ってしまったのだろうか。

最後の2段、12mのナメ滝はガイドブックのとおり上段はホールドが少なく、スリップする可能性があったので、こちらはあきらめて右から巻いた。奥の二俣を右にとってサルギ尾根の鞍部に出た。出たところで休んでいると高岩山方面から男性が一人やってきた。ここは歩いたことがなかったので高岩山を往復してから御岳山方面に向かった。急な登りをこなすと上高岩山の展望台に出る。綺麗でしっかりした施設で、素晴らしい展望が得られるこんな良い所をこれまで知らなかった。このあと、御岳山、大楢峠を経て鳩ノ巣駅に出た。御岳山と大楢峠の間は台風被害で崩れている箇所もあるがたいしたことはなく、通行可能である。この道も初めて歩いたが、日陰の道なので暑いときでも涼しく歩けるのがいい。


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【奥多摩】矢沢熊倉沢右俣右沢↑左沢↓

2007-09-21 21:48:07 | 

 絶好の残暑・快晴に足は自然と沢に向きます。熊倉沢の右俣右沢を遡行し、右俣左沢を下降しました。沢の中の倒木などは思ったほどひどくはありませんが、落合橋から先の熊倉林道、矢沢林道とも台風の被害で通行止めです。熊倉林道は何箇所もの土砂崩れでひどいことになっていましたが、歩いて通過は可能でした。

【日 程】2007年9月21日(木)日帰り
【沢 名】矢沢熊倉沢右俣右沢(遡行)、左沢(下降)
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】南郷バス停(8:30)→林道終点(9:20)→浅間峠(11:20)→林道終点(13:00)
【参 考】①奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)
     ②東京周辺の沢(2000年5月白山書房)

熊倉沢は8年前に左俣西沢を遡行して以来になる。落合橋から右に熊倉林道が分岐するが、左の矢沢林道とも通行止めの表示がある。熊倉林道に入ると数箇所で山側から土砂や岩盤の崩落があり、林道自体の土砂流出個所もある。草に覆われ、あまり利用されてなさそうな林道なので、復旧は相当先になりそうな気がする。道の上を水が流れてぬかるんでいるので、早々と沢靴に履き替えた。

左俣、右俣の出合を見てから下り易いところを探して入渓。今回はなんと替えズボンを忘れるという失策をしており、あまり濡れないように丁寧に歩く。左沢との二俣を過ぎると陸軍滝。少し戻った手前左手の斜面を登っていくと踏み跡に出たのでこれを辿って巻いた。ゴルジュの中のチョックストーン滝はガイドブックには落ち口手前の残置ハーケンを利用するとあったが、残置ハーケンが見当たらなかった。手前の3mナメ滝を下って左からまとめて巻いた。

最後の10m滝は水流の右を容易に登れる。ガイドブックには水流の左から登り、落ち口で水流をトラバースするとあるが、あり得ない。当時と滝の形が変わったのだろうか。このあとは平凡になった水流を忠実に辿り、浅間峠のすぐ下で上川乗からの登山道に出た。

浅間峠から熊倉山方面に向かい、標識のある裏から尾根に沿ったかすかな踏み跡を辿る。途中で右に下る踏み跡を見つけて沢に下った。この支沢は右から左沢の本流が合流するまではナメの小滝が多かった。左沢の2段8m、4m滝とも容易に下れる。やがて右岸に踏み跡を見つけて辿っていくと右沢と合流し、入渓点に戻った。


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【奥多摩】ケーブル利用で大岳山往復

2007-09-17 22:13:51 | ハイキング
               大岳山頂から富士山展望

 いつものメンバーで御岳山ケーブルを往復とも利用して大岳山に登りました。計画したメンバーはロックガーデンなど沢沿いのコースに行きたかったのですが、台風の影響で通行止めになっていました。残暑厳しくて大汗をかき、山頂で飲んだビール、下ってから飲んだビールが実に美味かった。

【日 程】2007年9月17日(敬老の日)日帰り
【山 域】奥多摩
【山 名】御岳山、大岳山
【メンバ】6名
【天 候】曇り
【コース】ケーブル御岳山駅→御岳神社→奥の院→大岳山→芥場峠→ケーブル駅

八幡平から帰ってパソコンを開いてみると、めずらしく他のメンバーからお誘いのメールが来ていた。御岳山ケーブルで上がってロックガーデンあたりを歩きたいとのことだが、台風でかなり被害を受けているはず。いつも参考にしている「奥多摩の山と自然」HPを開いてみるとやはり無理なようだ。そのことはメールで返したが御岳山には行くことにした。

御岳神社に参拝し、長尾平へ。案内板を見るとやはりロックガーデン方面はすべて通行止めなので、行き先を変更した。奥の院のピークは登ったが、鍋割山は巻き道を通る。大岳山荘から急登になって頂上へ。みんな汗びっしょりで喉が渇き、私が自宅から凍結させて持ってきた缶ビールにケーブル下駅で買い足した併せて6本をここで飲み干した。(岩場もある道なので良くないことですが・・)

富士山も見えて、写真を撮ったり、食事したりして、さて時計を見ると午後2時。できれば鋸山経由で奥多摩駅に下りたいと思っていたが、ここまでのペースを考えて無理と判断し、歩きやすい巻き道を使ってケーブル駅にもどることにした。御嶽駅に戻って、近くのそば屋で鮎の塩焼きにビール、仕上げはそばを食べていい気持ちで出てくるとあたりは真っ暗になっていた。


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【東 北】八幡平温泉ハイク

2007-09-15 20:37:11 | ハイキング
                   藤七温泉と茶臼岳(畚岳から下山中)

 八幡平温泉郷(八幡平リゾートホテル)に3泊するツアーに参加して八幡平周辺のハイキングを楽しんできました。初日と最終日を除く二日間は完全にフリーでホテルから松川温泉、藤七温泉、八幡平頂上、後生掛温泉、新玉川温泉への送迎バスのサービスがあるというツアーでした。ツアー二日目は八幡平頂上から茶臼口バス停まで歩き、路線バスでホテルに戻りました。しかし、八幡平頂上付近はガスがかかっていて展望がほとんどなかったので、三日目も再び八幡平頂上から源太森を往復し、反対側の畚岳に登って藤七温泉に下りました。この日は天気も良くて展望を楽しむことができました。花の種類は少なくなっていましたが、リンドウがたくさん咲いていました。

【日 程】2007年9月12日(水)~15日(土)3泊
【山 域】東北
【山 名】八幡平、源太森、茶臼岳、畚岳
【メンバ】本人、妻
【天 候】曇り
【コース】
13日:八幡平頂上バス停→八幡平頂上→源太森→黒谷地→茶臼岳→茶臼口バス停
14日:八幡平頂上バス停→八幡平頂上→源太森→頂上バス停→畚岳→藤七温泉

 温泉付きホテルに3泊4日、新幹線での交通費込み、ホテルから八幡平頂上などへの送迎バスのサービス付きで一人29,900円というツアー。天気が良ければハイキング、悪ければ温泉三昧でもいいと考えて申し込んだ。送迎バスは9時にホテルを出発して、松川温泉、藤七温泉を経由して八幡平頂上に10時ごろ着、後生掛温泉、新玉川温泉まで行く。帰りは新玉川温泉から出て、八幡平頂上を15時過ぎ、藤七温泉、松川温泉経由でホテルに戻る。

13日は送迎バスで頂上バス停に行き、八幡平頂上、源太森、黒谷地、茶臼岳と歩いて茶臼口バス停から路線バスでホテルに戻ることにした。路線バスの方は茶臼口バス停に15時35分なのでコースタイム3時間弱に対しては余裕があり過ぎるくらい。ツアーに参加した人たちは高齢者が多く、殆どの人がいろいろな温泉を楽しむためだけが目的のようだった。中で一組の夫婦は茶臼岳を往復して帰りもホテルの送迎バスを利用した。コースタイムどおり歩けばそれも可能である。

八幡平頂上バス停に着いた時はガスっていて、寒いくらいだった。寒さよけも兼ねて雨具を着てから出発した。鏡沼、メガネ沼を経由するなだらかなコースを歩いて行くがガスで沼の全貌もわからない。八幡平山頂には展望台があったが何も見えない。ガマ沼から八幡沼の北を通る木道を行く。なお、八幡沼の南を通る道は補修中で通行禁止となっている。途中、避難小屋の陵雲荘があるが、利用しないともったいないほど綺麗でしっかりした小屋だが、バス停から近すぎて冬でもなければ利用する人は無さそう。

一時的に雨もぱらついたが、黒谷地湿原に着く頃には青空も出るほど回復した。同じツアーの別のご夫婦と一緒にここで休憩してお昼とした。宿で作ってもらったおにぎり弁当、テルモスに入れてきたお湯でインスタントの味噌汁、食後に梨を剥いて食べた。時間に余裕があるので、黒谷地口に向かって少し歩き、水場の熊の泉まで往復した。黒谷地湿原から登りとなって茶臼小屋に着く。この小屋も綺麗でしっかりしている。小屋から茶臼岳を往復する。山頂から見下ろす熊沼、夜沼などがきれいだが、岩手山など山々は残念ながらはっきり見えない。休んでいると車で茶臼口まで来た地元の人が登ってきた。茶臼口には駐車スペースがあって車が何台かあった。路線バスからここで降りて、停めてあった車に乗って帰る人もいた。

14日は八幡平頂上バス停から源太森まで同じコースを歩いたが、曇りがちながら、源太森からも岩手山、茶臼岳、八幡沼などの景色が楽しめた。バス停まで戻り、車道を少し歩いて反対側の畚岳を目指した。青空も広がり、暑くなってきた。同じツアーのご夫婦が下ってくるのとすれ違い、頂上に着くと男性が一人居るだけ。静かな山頂でお昼とした。山頂からは岩手山や秋田駒、もちろん八幡平や茶臼岳などの展望を楽しめた。水蒸気が上がっているのは大沼の地熱発電所だと単独行の男性から教えてもらった。比較的簡単に登れ、人も少なく展望も良いお奨めのピークといえる。

地図には畚岳から車道に下る手前に藤七温泉に直接下れる道が記されている。登るときには気づかなかったが、注意しながら下っていくと、道標は無いが笹原に細い道が付いている。辿っていくと笹薮に消えかかり、さらに進むと笹薮は背丈くらい深くなって来た。引き返そうかと少し迷ったが、藪の下に確かに踏み跡はあるので、前に進み笹薮を抜け出した。藪は抜けても足元の草は水を含み、足場の悪いところもある。すでに廃道といえる道だった。

慎重にルーファンして行くと、藤七温泉の源泉に出る。湯だまりにボコボコと湧き上がっているそばを通る。手を突っ込んでみると熱い。ただで足湯に入っていこうかなどと冗談を言いながら下っていくと藤七温泉の露天風呂の脇を通る。ちょっとまずいと思い足早に通り過ぎた。送迎バスが来るまで時間が少なかったので、藤七温泉には入らず、車道を少し下った蓬萊境探勝路を歩いてみた。探勝路は大きな岩の間を登ったり下ったり、岩のトンネルを潜ったりとなかなか良くできている。岩を覆って伸びる巨木の根などの景観を手軽に楽しめる。


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【大菩薩周辺】台風直後の滝子沢右俣と藤沢川

2007-09-08 19:02:08 | 

 滝子沢の左俣は先月遡行しましたが、右俣はガイドブックにもないので平凡な沢だろうと予測はしていました。そのとおりでしたが、台風が大雨を降らせた後で沢はかなり増水しており、土砂崩れや倒れそうな立木に気を使いました。尾根に上がると登山道を小枝や葉っぱが埋め尽くすほどでした。藤沢川へと下るとこちらの斜面の方が、小枝や葉っぱが大量に散乱しており、台風の威力を感じさせられました。藤沢川も増水しており、主に沢沿いに付いている踏み跡を辿り、何度か徒渉を繰り返して林道に出ました。

【日 程】2007年9月8日(土)日帰り
【沢 名】滝子沢右俣(遡行)、藤沢川(下降)
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】白野上宿バス停(8:05)→桧平(11:00)→林道(12:30)→初狩駅(13:10)
【参 考】地形図のみ

笹子駅前を7時56分に通るバスはほぼ確実に5分程度遅れてくるので、同時刻に到着する電車がピッタリ間に合う。降りるべきバス停の名称が分からなかったが、この辺だろうと見当をつけて下車した。一番近いバス停は白野下宿だったが、バスの利用でアプローチをずいぶん短縮できた。台風による増水のため、滝子沢沿いの林道入口は土嚢が積んであり、道路上を水が流れていた。二俣近くで林道は左俣を渡るが、その部分は大きく抉られていた。左俣と右俣の中間を登る簡易舗装の林道は川のように上を水が流れている。このあたりですぐに入渓した。

沢は増水しているが平凡なので特に問題はない。そのうち左手に林道が近く見え、面倒になって林道に上がって歩いた。この林道は左右に分岐するので(左俣を遡行する時は左)、右の分岐を取ると「林道大鹿線」の表示がある。登山道のある大鹿沢沿いの林道から分岐する大鹿線がここまで繋がっているようだ。右俣に架かる橋が現われ、堰堤が二つ見える。二つの堰堤を左から巻いて、再び入渓する。すぐに「林道大鹿線」の橋が再び現われるので林道に上がると今度は堰堤が三つ連なっているのが見える。三つの堰堤を左から巻いて再々入渓する。

右俣は大きな滝はなく、たまに小さなナメが現われる程度。しかし、ズミガ沢でも見られたが、沢沿いの立ち木の根元が抉られ、沢に倒れこんで来そうな木がいくつも見られる。今回の台風が直接に影響したのかどうかは分からない。増水で動いたばかりの不安定な岩もありそうなので、振動を与えないよう、とにかく静かに慎重に進む。奥の二俣となり、左の方が傾斜は緩いが水量が少ない。水量の多い右俣はナメ滝が連なっているのが見える。少し迷ったが右を取った。

ここまであまり濡れていなかったが、このナメ滝の連続で流水上を直接登ったのでびしょ濡れになる。ここは通常は枯れているか、わずかに水が流れている程度なのだろう。あるいは落ち葉などに覆われていて今回の台風で下の岩盤が露出したといったこともあるかも知れない。沢形の消える少し手前で左の支尾根に上がって行く。支尾根は比較的登りやすく、稜線に近づくと新しく落ちた小枝や葉っぱが目立つ。台風の爪あとのようだ。稜線上の登山道は小枝や葉っぱに埋め尽くされ、すぐには見分けがつかないほどだった。本当に登山道か確認するため左へ登ってみると桧平の標識があってハイカーに出会った。

桧平からは藤沢川に向かって一直線に下降する。こちらの斜面は小枝や葉っぱが大量に散乱して、台風の風がこちら側に強く当たったことが窺われた。やがて水が現われ、右から水量の多い沢が合流する。右岸に踏み跡を見つけしばらくこれを辿って行く。そのまま下山できるかと思われたが、やがて沢に下り、対岸に渡って行く。踏み跡は左岸からまた右岸、左岸、右岸とめまぐるしく変わり、何度も渡渉する必要がある。増水しているが、幸い渡渉が困難になるほどではなかった。最後に右岸から林道に合流した。


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【奥多摩】日原川巳ノ戸谷

2007-09-03 23:15:36 | 

 天気予報で久しぶりの好天を期待して出かけたが、期待したほど暑くならなかったのが残念でした。滝の数も多く、水量豊富で登山道へ抜けるまでけっこう時間がかかりました。鞘口のクビレ方面への仕事道に期待していたが見つからず、ツメは笹薮をこいで鷹ノ巣避難小屋の近くに出ました。

【日 程】2007年9月3日(月)日帰り
【沢 名】日原川巳ノ戸谷
【メンバ】単独
【天 候】曇りのち晴れ
【コース】鍾乳洞バス停(8:40)→出合(10:00)→登山道(14:30)→奥多摩湖バス停(17:00)
【参 考】①奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)
     ②東京周辺の沢(2000年5月白山書房)
     ③奥多摩の尾根と沢(奥多摩山岳会)

奥多摩駅からのバスはちょうど座席が埋まるぐらい。しかし川乗橋、中日原などで次々下車する。終点で下車し、日原川沿いの車道を行く。期待に反して雲が多くて気温はあがらず、前日まで雨が多かったせいか林道は水溜りも多い。八丁橋を過ぎて日原川の対岸に入る谷を注視しながら歩いて行くが、一つ手前の切れ込みを巳ノ戸谷と勘違いして日原川に下るミスをして、出合を見つけるのに手間取ってしまった。

F1大滝は右から巻く。「忌山の悪場」のF2は左にハーケンが打たれシュリンゲが掛かっている。高度もあるし、腕力も要りそう。スリップが恐いので諦めて一つ手前の滝を下って二つまとめて左から巻いた。F3は途中まで倒木を利用し、水流を避けて左を登る。鞘口窪を過ぎて、また滝が連続する。途中10m近い滝が豪快に水しぶきを上げてミストが舞っている。これは右から巻いた。孫七窪が左から綺麗な滝となって流入し、ここでもミストが舞っている。午後になって晴れて日も差し、虹も見える。この滝は高度はあるが登れそうな感じ。しかし道草せずに進む。

五平窪には気づかなかったが、ワサビ田跡が現われ、二俣となる。二俣といっても右俣の方がずっと水量が多い。右俣にも興味があるが、時間が掛かって下山が大変になりそうなので、大クビレ窪と思われる左を取る。ガイドブック②によれば鞘口のクビレ方面への踏み跡が出てきても良いのだが、見当たらなかった。沢筋は倒木が多く、左へ避けて登る。やがて尾根を笹薮をこいで登るようになりちょっときつい。長く続くように見えた笹薮だったがそれほででもなく、樹林帯になってマルバダケブキの黄色い花が見えると登山道に出た。

左へ数分で鷹ノ巣避難小屋に着き、日原はバスの本数が少ないので、巻き道を通って水根沢林道を下ることにした。巻き道では霞んでいるが富士山も良く見えた。

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