「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】西川

2006-06-10 18:50:39 | 

 西川は林道がかなり奥まで伸び、わさび田も水流が消える直前まで作られている人の生活の匂いのする沢です。滝場は短く、あっさり水流も消えて物足りない感じがあります。しかし今年初めての沢ということで、足慣らしを兼ねた涼しい山歩きができました。

【日 程】2006年6月10日(土)日帰り
【沢 名】西川
【メンバ】単独
【天 候】晴れのち曇り
【コース】鳩ノ巣駅(9:00)→西川橋(9:40)→滝の下橋(10:15)→二俣(11:15)          →登山道(12:00)→鳩ノ巣駅(13:20)
【参 考】奥多摩の尾根と沢(奥多摩山岳会)

 最近、仕事が忙しくて疲れているので軽く歩ける沢を選んだ。西川は駅から歩き出せるので、時刻表を気にする必要がなく便利である。駅からいったん鳩ノ巣渓谷方面に左へ下ってから、西川沿いの林道に入る。林道を行くと左下の西川に大規模なわさび田が見られる。西川橋を渡って右に踏み跡がある。右にわさび田を見ながら行き、堰堤を越えたところで沢支度をして遡行を開始する。

石積みの堰堤を二つ直登?したあと、コンクリートの大きな堰堤を見ると右手に林道が来ているのに気がついた。こんな所まで伸びているのかとちょっとがっかり。その林道に向かって登るように堰堤を巻く。この林道が沢を横切る橋をくぐり、そのまま行こうかと思ったが、確認のため、いったん林道に出て見た。この橋の名前は滝の下橋で平成10年3月に完成したことが分かった。ガイドブックの踏査記録はその2年前で、当然載っていない。

この橋から沢の右岸に仕事道が付いており、山仕事の老人が休んでいたので言葉を交わしたが、この先の滝場で死亡事故があったことを聞いた。仕事道を行くとすぐにその核心部の滝場となる。途中まで登ってから右岸を高巻く。この巻きは固定ロープもあるが、死亡事故を聞いてしまったので、少し緊張した。その後に出てくる8mほどの滝の直登は水流を横断する時に少し濡れたが、ちょうど火照ってきた体に心地よい。

わさび田の横を通りながら行くと、二俣となる。右を取るとまた二俣。こちらがガイドブックのいう二俣らしい。ガイドブックでは左を取っているが、右が本流らしいので右を取ってみる。良く手入れされた植林帯を行き、沢形が消えるあたりで左の支尾根にあがる。この尾根は登るにつれ傾斜が増して来たので、右手にトラバースしていくことにする。足元が柔らかいが、立ち木を頼りにトラーバースを続けて、ほとんど高度を上げないで、楽をして登山道に出た。