「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】川乗山

2004-11-27 23:28:01 | ハイキング
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

マツカサ拾いを兼ねて、川乗山に登りました。冬枯れで日も短く、下りで暗くなってしまいました。

【日 程】2004年11月27日(土)
【山 名】川乗山
【メンバ】本人、妻、次女
【天 候】快晴
【コース】鳩ノ巣駅(8:30)→大根山の神(9:30)→大ダワ(11:00)→舟井戸(12:30)→山頂(13:00-45)→赤久奈山(16:00)→真名井林道(16:30)→北川橋バス停(17:55)
【参 考】山と高原地図23奥多摩

一昨年、鳥屋戸尾根でマツカサを大量に拾ってきた。その隣の川乗山でも拾えるのではないかとマツカサ拾いを兼ねて出かけた。

鳩ノ巣駅で下車する。このところいい天気が続き、今日も快晴で風もない。登り始めの見晴らしのいいところでは山並みがくっきり見える。樹林帯に入ってやがて大根山の神へ。そのすぐ上が台地状になっていて車が停まっている。ここまで林道が延びてきていたのだった。右に巻き道を見て、台地状から急登する。この先で数は多くないがマツカサを見つけて拾う。

しばらく続く暗い単調な植林帯が終わると、落葉した明るい樹林帯になり落ち葉のラッセルが気持ちいい。傾斜が緩んでくるとやがて大ダワへ。ここで果物を食べたりして一休み。分かれ道は鋸尾根を避けて右の巻き道に入る。この巻き道は沢状をトラバースする部分が多く、梯子が渡してあるものの、落ちたりしないよう注意が必要だ。巻き道が登りに転じて、やがて傾斜が緩んだところが舟井戸。このあたりで、娘が腰のあたりの違和感を訴える。高3のため、勉強に時間を取られ、運動不足がたたったようだ。この先で再びマツカサを見つけて拾う。

正午ぐらいには山頂に着くと思っていたのだが、マツカサ拾いもあってペースが遅いため、山頂に着いたのは午後1時。山頂からは雪をかぶった富士山がよく見えた。ベンチに腰をかけ、お湯を沸かし、おにぎり、カップラーメン、スープなどでお昼とする。ここでもゆっくりしてしまう。下りは赤杭尾根を取った。さっさと下りたかったが、娘も妻も足取りが重い。この尾根でもマツカサを見つけて拾うため、ますます時間が遅れる。赤久奈山付近で午後4時、暗くなるまでに山道を出られるか、かなり怪しくなってきた。

この先、山道が尾根からはずれて右へ下る部分で、尾根通しに行く踏み跡とその先の赤テープに気づいた。このまま尾根通しに行けそうだ。道が不明瞭だが、赤テープに引かれていくうちに、その赤テープを見失う。雪山用の目印だったかなと思うが、今さら戻っても、山道で暗くなるのは間違いない。さいわい傾斜も強くなく、藪っぽくもないし、暗くなる前に真名井林道に出られそうなので、そのまま下ることにした。

やがて林道が見えたものの、林道に出る部分が3mほどの崖になっていた。降りられそうな所を探すが、あたりは藪っぽく自由に動き回る訳にいかない。それでも木の根を頼りに自分だけは下れた。しかし妻と娘に同じところを下れというのは酷なので、林道の前後を探して見ると、コンクリで簡易な階段が作られていた。ここから登って、二人を誘導した。林道ぎわが藪が薄いが林道に転落しないよう注意を促しながら、ようやく三人とも林道に降り立つ。

とりあえず、明るい内に林道に出られた。しかし、ここからは川井駅に出ることになるので先が長い。林道歩きは始め真名井沢の上流に向かい、ようやく下流に向かう頃にはライトが必要となる。明るかった空もだんだん本格的に暗くなってくる。そのうち後ろから車が何台かやってきた。近ずくとトラックで、上部での仕事の帰りのようだった。トラックが通り過ぎるとますます闇が暗く感じられたが、少し先で集落の街灯が出てきてほっとする。

この集落にはクリスマスの豪華なイルミネーションを飾っている家があって思わず見とれ写真に納めたりする。さらにその先でも、もう一軒豪華なイルミネーションがある。電気代も相当なものだろうと、感心して見ていると川井駅からのバスがやってくる。このバスの折り返しを次の北川橋バス停で待つことにした。道路脇にはバス路線を守るためバスを利用しようとの看板も見かけたが、バスはガラガラで路線を守っていくのは多難のようだった。

【奥武蔵】嵐山渓谷と大平山

2004-11-23 23:00:00 | ハイキング
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

埼玉県嵐山町にある嵐山渓谷と大平山のハイキングを楽しみました。嵐山渓谷では一部できれいな紅葉も見られましたが、見頃はまだ先でした。休みばかり取っていたのでタイムは全然参考になりません。

【日 程】2004年11月23日(勤労感謝の日)日帰り
【山 名】大平山(178.9m)
【メンバ】本人、妻、母
【天 候】快晴
【コース】武蔵嵐山駅(8:40)→嵐山渓谷冠水橋(9:50)→大平山(13:09)→武蔵嵐山駅(15:30)
【参 考】山と高原地図22奥武蔵・秩父

まもなく80歳になる母を誘ってのハイキング。母は山らしい山はもう十年以上も行ってないし、高血圧で足も衰えているので、無理のないコースで紅葉見物も兼ねて低山を選んだ。

武蔵嵐山駅の改札を出て、観光案内所?でトイレを使う。地元物産の弁当や菓子も買えるので、何も持って来なくてもここで仕入れることができる。安いし、おいしそうなので、知ってればそうしたところ。駅からタクシーを利用する手もあったが快晴、無風の絶好の日和だし、車通りも少ない静かな道で気持ちいいので歩いてしまう。ゆっくりの歩きだが、それでも暑くなって上着を脱ぐ。母は脱いだ上着をザックに挟んだのだが・・・。

大平山への登山口を右に見送って車止めから舗装されてない道に入る。左手下に渓流を見ながら緩やかに下って行く。右に登りの道を見送って冠水橋へと下る。綺麗な紅葉が見られる河原へ下りてゆっくりする。対岸上部にはあずまやが見える。さて、と立ち上がって初めて、母の上着の無いことに気付いた。急いで、来た道を戻って舗装道路まで出てようやく民家の塀に誰かが掛けて置いてくれたのを見つけた。かぎやケータイもポケットに入れてあったので、本当に助かった。親切な人に見つけてもらってよかった。

仕切り直しであずまやへ向かう。あずまやは二階建ての大きな休憩所で、上に登ると渓谷の眺めがいい。あたりは広場になっていてモミジの紅葉がきれいだ。トイレも設置されている。ゆっくり休んでから、先に進むと槻川がヘアピン状に曲がって半島状になった面白い地形に入り、道の両側とも急斜面になって槻川に落ち込んでいる。突端近くに与謝野晶子の句碑がある。その先はススキの原になっていて、真っ白な穂が美しい。ここでお湯を沸かしゆっくりと昼食にする。晩秋なのに日差しが強く、日焼けさえしそうな快晴である。半島の突端から河原へ下れるが、向こう岸には渡れそうもない。古い地図では渡れるような赤線が入っていたのだが・・・。

あずまやに戻って左手の道に入ると、すぐに大平山の道標があって登りになる。ひと登りでベンチと休憩所のあるところに着く。ここには渓谷入口からの道が登って来ている。南側がやや開けているが見晴らしはあまり良くない。ここでもゆっくり休憩する。この先は緩やかな登りで、すぐに山頂に着く。嵐山町の最高点で木の間から町並みが見下ろせた。

下りは春日神社への道をとってみた。この道は頂上直下からほとんど階段のみであった。春日神社は小さな神社で舗装道路に出て右へ行くと朝来た道に出る。その角はちょうど母の上着が掛けてあった民家の塀だった。駅に向かう途中で喫茶店に入る。ドライフラワーが店いっぱいに飾ってあって六人分の席しかない変わったお店。母と妻はドライフラワーの飾りものを買ってお土産とした。最後まで雲一つ無く、穏やかで暖かい一日だった。

【裏妙義】赤岩

2004-11-03 23:33:09 | 道不明瞭
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

酒呑童子さんほかのホームページのレポを参考に赤岩に登って来ました。登りはルート探しでうろうろするし、下りでは滑落しました。無事でしたが・・。踏み跡はほとんど無いし、目印も無いので厳しいですね。ルートが分かりにくいので一昨年登った烏帽子岩より大変だと思いました。ロープは持って行きましたが、使わずじまい。しかし、使って慎重に降りるべきでした。

【日 程】2004年11月3日(文化の日)日帰り
【山 名】裏妙義赤岩
【メンバ】単独
【天 候】曇り
【コース】横川駅(7:30)→丁須の頭(10:15)→赤岩(11:45-12:20)→横川駅(15:40)

天気がいいと信じて出かけたが、曇りで、妙義山はガスに隠れて車窓からまったく確認できない。昨晩も雨が降ったようで道路が濡れている。川を渡る橋のところに人が出ていて登山カードの提出を指導された。最近、事故が多いそうだが、雨が多いせいもあるのだろう。橋を渡った先には一昨年には無かった池が作られており、釣り人が来ている。

赤岩登頂に的を絞っているので、最短の鍵沢コースを取る。湿度が高く、暑くないのにじっとり汗をかく。第二不動滝まで左岸を行き、流れを渡って滝の左手の階段状を登る。滝の水量は多く、登山道の部分にも水流がある。道は鍵沢の左俣に沿って行く。ナメ状の部分は濡れて滑りそうで神経を使う。前に歩いたことのあるコースだが、乾いていれば気持ちよく登れていた気がする。こんな調子だと赤岩はやめた方がいいかな・・なんか、あまり調子が出ない。上部の鎖場もけっこう鎖に頼る登りになってしまった。丁須の頭で国民宿舎から上がってきた単独行の人とちょうどいっしょになる。そっちからの道も濡れていて悪かったようだ。

丁須岩への登りは腕力温存のためパスして赤岩へ向かう。ここから赤岩の基部まではルンゼの下りが気にかかるが、岩は乾いていて問題なかった。赤岩の基部から右にわずかな踏み跡が見られ辿っていく。ここは前にも入ってみたところだが、窪状が出てきたところで踏み跡は消えてしまう。ここからルート取りに迷うが、左手の方から何とか尾根に上がる。酒呑童子さんのレポにもある岩の基部に着いた。さらに高みを目指して登っていくと小さな岩の露出したピークに着く。

ここからは丁須の頭方面がよく見え、丁須岩に人が立っているが見えた。反対方向はもう一段の高みがあり、そこが多分赤岩の一端のようだ。ここまで来てルートに乗ってきたと感じたのだが、そう甘くはなかった。登れそうな感じに見えたところが近寄ってみると難しい。右往左往したが、結局左手のバンド状があるところに狙いをつける。バンド状に一段登り、さらにその上が困難だったが立ち木に掴まり思い切って腕力で登る。ここからなだらかな尾根状を登っていくと、ようやく絶壁の上に出た。

細長い尾根の北の端に近いところで、南へ向かうと所々露岩がある。南の端の露岩に出ると眼下の絶壁の迫力に負けて、立っているのが怖い。以前登った烏帽子岩が間近に見える。日も差しているが全体に曇っていて遠望が利かないのが残念だが、山急山や反対側の表妙義ならまあまあ見える。落ち着いてくると眼下の紅葉も美しい。苦労して登ったのですぐ下るのが惜しくて、ここで昼食としてゆっくりする。

下りはとりあえず北の端まで行ってみる。丁須の頭方面がよく見える。東側の沢状が下れそうに見え、安易に下り始めてしまう。立ち木に頼って下り始めたのだが、ちょっと途切れたところで数メートルの滑落。そんなに滑るように見えなかったのだが、ナメ状の濡れた一枚岩の上に落ち葉が積もっていて分からなかった。やはり妙義は厳しいところだ。擦り傷は負ったが大したことがなくて助かった。そのまま沢状を下っていったが、登山靴なので滑りやすく難しい。沢靴も持ってくれば良かったかなと思う。苦労しながら下って行ったが突然、赤岩の基部の標識が見えてほっとした。この沢状を何とか登ることができれば、一直線で迷うこともないと思うがどうだろうか?

丁須の頭経由、鍵沢コースで下った。