「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥武蔵】野上駅から宝登山(長瀞アルプス)

2005-02-20 23:15:46 | ハイキング
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

野上駅から宝登山に登りました。宝登山のロウバイが見頃だったためか、思ったより歩く人が多く、道標もしっかりした穏やかなハイキングコースでした。

【日 程】2005年2月20日(日)前夜泊
【山 域】奥武蔵
【山 名】宝登山(497.1m)
【メンバ】10名
【天 候】曇り
【参 考】山と高原地図22奥武蔵・秩父(昭文社)
【コース】野上駅(9:50)→萬福寺→天狗山分岐→野上峠→小鳥峠→宝登山(11:50)→長瀞駅

奥武蔵の鉱泉宿に一泊して二日間の山行を楽しむつもりだったが、初日は天気が悪く、午後発に変更した。西武線横瀬駅で下車し、雪がちらつく中、迎えの車で宿へ。お風呂は薬草の湯ということで茶色っぽい。食事のあと翌日のコースについて協議した結果、雪が少なそうな宝登山と決まった。

翌朝は、天気も少し回復し、部屋の窓から目の前に雪の武甲山が大きく見える。車で秩父駅まで送ってもらい、秩父鉄道に乗って野上駅へ。駅前はハイカーの大小のグループがいて、賑やか。これほど人気のあるコースとは思わなかった。舗装道を歩いて行くと長瀞アルプスという大きな案内もある。

お寺の先から山道になる。すぐに尾根に上がる細い道が分かれるが、まっすぐなだらかな道を行く。やがてこちらも尾根に上がり、先程の道と合流する。昨日降った雪が融けて、ぬかるみもあるが、しっかりした道で問題ない。わずかな雪道も出てくる。

天狗山分岐、氷池分岐を過ぎて、野上峠。峠道が交差する。西への三軒家という表示は、三軒しか家のない集落があったのだろうか?その次は小鳥峠という表示があるが、東から上がってくる道はあるものの、西への踏み跡は見られない。

すぐ先で車道に出る。宝登山の斜面を巻いていく道路でけっこう雪が残っている。宝登山の西へ回り込んだところから、頂上への山道が始まる。野上駅からここまで、きわめてなだらかな道であったが、ここからは階段状の急斜面になる。ひと登り半ぐらいの感じで頂上へ。ロープウエイで登って来た観光客と合流するので頂上はとても賑やかである。

頂上で記念写真を撮ってからロウバイ園へと下る。ロウバイは見頃が続いていて、紅梅、白梅も開花していた。お茶を沸かして休憩する。ちょうど日が差してきて暖かく、気持ちが良かった。ロープウエイ上駅に下ると近くには福寿草もたくさん咲いていた。

ロープウエイで下り、駅近くのお店に入って10割蕎麦を食べてから帰路についた。

【奥日光】南三岳岩峰ミニスキー

2005-02-06 22:09:28 | 山スキー
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

逆川の源流の南で光徳牧場の西にある顕著な岩峰は、過去に二度も迷走してたどり着けなかった場所ですが、ようやく頂に立てました。岩峰に登ったあとは、東に進路を取って、現れた急斜面をミニスキーで下りました。

【日 程】2005年2月6日(日)
【山 域】奥日光
【山 名】三岳南の無名峰
【メンバ】単独
【道 具】踵固定のミニ板(SALEWA swing 60)、スノーシュー(TSL205)、プラ兼用靴
【天 候】晴れ
【参 考】1:25000地形図「男体山」
【コース】光徳入口(8:50)→岩峰(14:30)→逆川(16:20)→光徳入口(17:15)

光徳入口でバスを降り、車道を行く。快晴に近く、風もない。橋を渡った先で雪道に入り、スノーシューを履く。光徳沼の手前の木橋で逆川を渡って斜面に取り付いた。過去、迷走した時は登り易さを優先して南の沢状にルートを取ったが、今回は複雑な地形の通過距離が少ないと見られるこちらのコースを取った。斜度があるのでジグザグを切って登る。二度ほど踏跡を横切るが、いずれも獣道のようだ。

急な斜面を登りきると、平坦地が現れる。こういう所が曲者で、地形図に現れない複雑な起伏があって、大岩や太い倒木、スノーシューでもずっぽりと沈み込む落とし穴が待ち構えている。特に、大岩など障害物を回り込む時に方角を失い易い。陽が出ているので、大体の方角は分かるが、慎重にコンパスで確認していく。

再び急登が始まる。きつい登りが終わるとまた複雑な地形となる。ここまで、ほぼ北西に進んで来て、岩峰の真南あたりに来たと思われるので北に進路を取る。前方に大岩の重なりが現れ、左手から回り込むと、先に山の斜面らしきものが見える。こんな所にこんな地形があるのかと不安になったが、全体が見えるとまさにそれが目的の岩峰だった。岩壁が正面に見え、青空に映えて神々しくさえ見える。高い位置で岩峰の最高のビューポイントだった。

いったん下って岩峰に向かう。はやる気持ちを抑えかねて最短距離を行くが、このあたり特に雪が深くてどうにも進めず、消耗するばかり。気を取り直して右から回り込み、ようやく抜け出す。・・と思ったらズボッと穴に落ち込む。ザックを取って雪面に置いて手がかりとして抜け出す。三岳で鍛えられるといろんな手を思いつくようになる。(^^;

初めにザックをデポし、岩峰に取り付く急斜面の登りとなって、ストックも邪魔になり、デポする。正面の岩場を目指すが、雪壁が登れない。苦労したあげく、右手にある木を利用して何とか這い上がり、岩場直下にたどり着いた。難しそうに見えた岩場はやはり登れない。右に回りこんで東側に出ると、シャクナゲの多い樹林帯になっていた。しかし、スノーシューを着けていては登れない所があって、ここでスノーシューもデポする。木の枝を手がかり、足がかりにして右に斜上して行き、ようやくピークに立つ。

東側は少し樹林が邪魔をしてそのままでは360°とはいかないが、少し動けば周りの全ての山が見える。中禅寺湖、戦場ヶ原も。南側は切れ落ちていて、やって来た方角を見下ろせるが、樹林に覆われていて、複雑な地形は窺い知れない。

あまり長居も出来ないので、名残惜しいが下りにかかる。スノーシュー、ストック、ザックの順に回収し、ザックを回収した場所から最短のルートと急斜面を求めて東へ進む。しかし、気軽に帰してくれないのが三岳。スノーシューでもずっぽり潜る雪が、わずかな起伏の通過を困難にする。

ようやく下るだけという様子になってくると、スキーのことが頭にちらついてくる。しかし、このふかふか雪の深さとこの程度の斜度ではミニスキーは使い物にならない。我慢して下っていくとようやく急斜面になる。幸い、樹林の密度もそれ程ではない。スキーに履き替える時、アルミ製の板は素手で触るとくっついてくる感触がある。気温がかなり下がって来ているようだ。

下り始めると思ったより雪の抵抗が大きく、スピードが出ない。しかし斜度はますます増してきて、垂直に落ち込むかと思えるほどになり、ようやく快調に滑り出す・・というか雪崩を起こして雪崩とともに下る。転倒はできないので、スキーの角度を固定して単純な直滑降で下るだけ。それでも時々、浮遊感覚が味わえて楽しかった。逆川のほとりまでいい斜面が続き、予想したより滑りでがある。少し手前では牛の鳴き声が聞こえ牧場の牛舎も見えた。

スノーシューに履き替えて、光徳沼へ向かう。終わったという思いで気楽になったが、雪が重く、時間がかかってしまい、光徳入口バス停の手前で通り過ぎるバスを見送るはめになった。何もない光徳入口で一時間以上も待てないので、三本松まで歩いてお店に入り、暖かい物を食べ、酒を飲んで時間をつぶした。