「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】峰谷川雨降谷長久保沢

2005-09-23 20:24:33 | 

 この三連休は天気が悪そうな予報ですが、今日は何とか持ちそうと思って出かけました。雨降谷という気になる名前だけど幸いわずかに降られただけで済みました。大滝(雨乞滝)の高巻きは大変でしたが、それ以外はほとんど直登可能の滝で楽しめました。なお、3冊のガイドブックを参考にしましたが、いずれも記録は10年も前のことであり、入渓点の目印となる地震観測所が撤去されていたので戸惑いました。

【日 程】2005年9月23日(秋分の日)日帰り
【沢 名】峰谷川雨降谷長久保沢
【メンバ】単独
【天 候】曇り一時小雨
【コース】雨降谷入渓点(9:00)→雨乞滝下(10:40)→榧ノ木尾根(13:05)→倉戸口バス停(14:30)
【参 考】①奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)
     ②東京周辺の沢(2000年5月白山書房)
     ③奥多摩の尾根と沢(奥多摩山岳会)

午前中に1本しかない峰谷行きのバスに乗って、雲風呂バス停で下車する。車道を歩いていくとそれらしい出合に着く。しかしガイドブックに記載された地震観測所は影も無い。もっと先かなぁと思いながらとうとう次の雨降りバス停まで歩いてしまった。地元の人に出会って話を聞くと地震観測所は撤去されてしまったとのこと。先ほどの出合まで戻る。

雨降谷の水量は少ない。出合から右岸に伸びている仕事道が木橋で左岸に渡る先に大きな堰堤が見え、仕事道を辿って越えていく。この堰堤は銘板によると平成15年にできたようで、そのためその手前はガイドブック①の記載と異なり平凡になっている。出合が倒木で埋まっている倉戸沢を過ぎ、取水堰と小滝を越えていくと2段の滝が現れる。ガイドブックでは巻くようになっているが、下段は右から、上段も右から巻き気味に取り付き、落ち口に抜けるルートで登った。ここには右岸に仕事道が来ており、この先少し平凡になるのでこの仕事道を利用した。

右から棚沢が合流する。出合は登り易そうな階段状の連瀑になっていて興味を引かれる。本流の手頃な滝を楽しみながら進んでいくと、ついに大滝(雨乞滝)が現れる。ガイドブック①と③は左の枝沢から、②は右から巻いているが、左の枝沢に興味を引かれて入ってみる。右手の切り立った岩壁が切れるあたりから斜面に取り付くが、やはり大高巻きになってしまう。途中、ワイヤーが残されているのを見る。なるべくリスクの少ないルートを取ろうと思っていたが、結局、③と同様に危なっかしいトラバースをこなすことになる。沢床に下る部分には赤テープの目印があった。この高巻きには30分かかった。

大平沢を分けて連瀑帯となり、容易に楽しく登れる滝が続く。その後は長く続くワサビ田の跡があり、沢は傾斜を増してくる。ツメは②と同じコースで涸棚(僅かに水が流れていた)を登ったあと、右手の斜面に取り付き、どんどん右へトラバースして行く。隣の沢の源頭が見えるあたりから、尾根沿いに高度を稼いで、登山道に出た。榧ノ木尾根を下り、倉戸山を経由して倉戸口バス停に着く。時間があったので奥多摩湖岸に下りてみたが、水はアオコで汚れていた。