![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/b1/0879473cd5805591d9bd0aa763127ffa.jpg)
中流部の長いナメ
【日 程】2013年9月9日(月)日帰り
【山 域】上越
【沢 名】湯桧曽川ゼニイレ沢
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】上信越の谷105ルート(山と渓谷社)
【コース】土合駅(8:50)→ゼニイレ沢出合(10:00)→奥壁手前(13:30)→登山道(14:30)→土合駅(16:30)
ゼニイレ沢は春先の山スキーの帰りに何度も前を通って見ていますが、出合いはすごいガレで良く落石が起こっていて、沢登りの対象としてはどうかと思っていました。ガイドブックにも「夏の暑い日差しに照らされながら」という表現がありますが、開けた谷なので真夏は暑そうで、落石も落ち着き、日差しも和らぐ秋が適期と思っていましたが、このところやや暑さが和らいできて、青春18切符も使える絶好機と思って出かけました。
湯桧曽川沿いに歩いて一ノ倉沢出合からゼニイレ沢全体が良く見えます。対岸に渡渉して出合のガレを越えていくと、このところ雨が多いせいかすぐに水流が出てきました。左岸が日陰になっていますが、崩れかけていて近寄り過ぎると落石が怖いので適当な距離を保って行きます。遡行図にはナメやら小滝やら記載されていますが、とにかく長大なナメが何度も現れます。仙ノ倉谷西ゼンを思い起こさせますが、西ゼンは広大、こちらは長大という表現かな。もっとも、西ゼンは30年以上前なので記憶は不明瞭です。
振り返るといつでも一ノ倉沢の岩壁が見える展望も素晴らしい沢です。困難な所はありませんが、万一スリップすると死の滑り台となるので一つ一つ慎重にこなして行きます。遡行図の分岐もほとんど気づかず、遡行図のどのへんに居るのかもわからなくなってひたすら登りました。ついにナメが終わるとはっきりした分岐があり、右に行くともう一つ分岐があります。左はほとんど水流がなく、右は水流が多いので右に入るとすぐに藪になって水流も終わってしまいます。戻って左に行くと両側から藪は覆いかかるものの、沢床が岩なので登りやすく、やがて開けて岩壁の下に出ます。
岩場は大きく広がっていますが、右手の容易そうな所を登った後、藪に入ります。この藪が急傾斜で下向きの木の枝が邪魔していてなかなか苦労させられました。右手に登山道があるはずなので、少しでも楽をしたくて右へ少しずつトラバースしていきます。途中、岩場に出た所で錆びた残置ハーケンを見つけました。岩場を登って再び藪に突入し、右にトラバースすると藪から抜け出てようやく登山道が見えました。白毛門の頂上は省略してそのまま下りました。
山域別山行一覧 |