「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【尾 瀬】沼山峠からミズバショウの尾瀬ヶ原へ

2008-05-29 14:41:04 | 山小屋泊
                      至仏山とミズバショウ

会津駒ケ岳から滝沢登山口に下り、沼山峠までバスに乗って尾瀬沼経由見晴十字路で1泊し、鳩待峠に抜けました。沼山峠から見晴十字路までかなり雪が残っており、大江湿原のミズバショウは咲き始めでしたが、尾瀬ヶ原は雪も消えてミズバショウが盛りでした。リュウキンカも多く、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲ、エゾエンゴサクなども見られました。

【日 程】2008年5月27日(火)~28日(水)1泊
【山 域】尾瀬
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴れ
【参 考】山と高原地図14尾瀬
【コース】(27日)沼山峠入山口(13:00)→尾瀬沼(14:15)→見晴十字路(17:00)泊
(28日)温泉小屋方面散策後見晴十字路(11:00)→鳩待峠(14:45)

滝沢登山口でバスに乗る前に携帯で見晴の小屋に予約を取った。乗ったバスは前日にここで下車したバスもそうだったが、私たちの他に一人しか乗っていなかった。沼山峠の休憩所で昼食を取ってから尾瀬沼に向かうといきなり雪道となった。沼山峠に戻ってくる人はけっこう多くて、雪を予想していなかったのか足下の準備が悪い人も多い。大江湿原に入ると雪は消えており、さっそくミズバショウが出迎えてくれる。見頃にはまだ早いが、素晴らしい青空にミズバショウと尾瀬沼、残雪の燧ヶ岳が映える。

尾瀬沼の北岸に入ると所々に木道が出ている程度で、まだほとんどが雪道で人影も少ない。途中、雪道で滑ったのか足を痛めた人とすれ違った。雪が完全に消えて歩きやすい木道になるのは見晴らしに着く直前だった。今日の泊まりの燧小屋は他に女性客が一人だけ。部屋は尾瀬ヶ原と至仏山が見えるきれいな広い部屋で、すぐ風呂に入れ、夕食も朝食も美味しかった。朝食の時に女性客との話がはずみ、ドイツ人と結婚している人で秋に二人で尾瀬に来たときに紅葉が素晴らしく、尾瀬が世界で一番美しいと意見が一致したとのこと。

翌日も晴れたが、前日ほど空に青さが無くて至仏山も霞んでいる。宿にザックを置いて富士見峠方面と温泉小屋方面を散策した。富士見峠方面は雪解け水がたまっている所もあって道が悪い。キクザキイチゲやエゾエンゴサクが見られた。温泉小屋方面は木道のそばにミズバショウとリュウキンカの群落が見られ素晴らしかった。宿に戻ってザックを背負って鳩待峠に向かう。学校の生徒の大きな集団とすれ違うようになり、竜宮小屋では大勢が休憩していた。至仏山を背景に水の流れとミズバショウの群落が素晴らしい撮影ポイントがあるが、空が霞んで青さがなくて残念。

鳩待峠に近づくほどにますます人が増えてくる。軽装でツアーの人が多いようだが、時間の制限があって途中で引き返す人も多い。山ノ鼻は人があふれかえっているようだ。山ノ鼻から鳩待峠までは確かに以前よりもしっかり木道が整備されている。尾瀬はたぶん8度目になるが、鳩待峠に来たのは18年ぶりのこと。以前より歩きやすくなって軽装の観光客が増えたように感じた。


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【南会津】残雪の会津駒ケ岳

2008-05-28 23:41:04 | 山小屋泊
                         駒ノ小屋

滝沢登山口から登って駒ノ小屋に1泊し、翌日、駒ケ岳頂上を往復して滝沢登山口に下りました。途中の水場付近から上は雪道となり、妻は簡易アイゼンを使いました。翌日の駒ケ岳頂上はガスで何も見えず、中門岳は諦めて下ったのですが、小屋から下でガスは晴れました。雪の無いところではタムシバ、オオカメノキ、ムラサキヤシオの花が楽しめました。登山口からはバスで尾瀬の沼山峠に向かいました。

【日 程】2008年5月26日(月)~27日(火)1泊
【山 域】南会津
【山 名】会津駒ケ岳
【メンバ】本人、妻
【天 候】(26日)晴れ後曇り、一時雨(27日)曇り後晴れ
【参 考】山と高原地図14尾瀬
【コース】(26日)滝沢登山口(12:00)→、駒ノ小屋(17:00)泊
(27日)駒ノ小屋(6:40)→駒ケ岳頂上(7:00) 駒ノ小屋(8:30)→滝沢登山口(11:45)

会津駒ケ岳は15年前の夏、グループで今回と同じく駒ノ小屋泊で登って以来2度目。野岩鉄道会津高原尾瀬口駅で下車し、駅であらかじめ会津バスのお得な回数券を購入した。駒ケ岳登山口バス停で下車して、しばらく沢沿いの舗装道路を行き、指導標にしたがって舗装道路をショートカットする山道に入る。再び舗装道路に出たところには指導標がないので、下ってきた時は山道の入口を見逃す可能性がある。さらに舗装道路を行くと駐車スペースが2箇所出てくるが、二つ目の駐車スペースの前が木の階段のある登り口になっている。

はじめからけっこう急な登りが続くがタムシバの花が盛りで楽しめた。またオオカメノキ、ムラサキヤシオも見られる。途中の水場の少し下あたりで雪が出始めたと思ったら、たちまちに完全な雪道に変わる。雪道になってからは赤テープなどの目印にしたがって登っていく。ベンチのある水場は気づかずに通り過ぎてしまった。歩き始めは天気が良かったのに、だんだん雲が出てきてついには雨が降り出してしまう。雨はたいしたことなくすぐに上がったが、晴れていればすでに小屋が見える広い雪原で、ガスのため目印のポールが1本づつしか見えない状態になった。

小屋への到着が遅かったので、小屋番のご夫婦に心配されてしまった。お二人は今年から小屋番になったばかりとのことで、とても感じが良いのできっと小屋の人気も上がるに違いない。なお、完全予約制で素泊まりのみとなっている。この日の泊まりは私たちも含めて4人だけで、ストーブのある食堂で小屋番のご夫婦も含めた6人で消灯時間近くまで楽しくおしゃべりした。

翌日の朝はガスがかかっており、時々晴れるのだが風も強い。駒ケ岳頂上まで行って、さらに中門岳に向かおうとしたが、ガスで何も見えない。あきらめが悪く、しばらく駒ケ岳頂上で粘っていたが結局は小屋へ下った。ガスが晴れたときに日光方面の山々は見えたが、尾瀬の燧ケ岳方面は雲に隠れていた。小屋で少し休憩して滝沢登山口へ下る。下るに従って天気が良くなり頂上はどうだったかと未練が残った。下りでは途中の水場のベンチも見つかったが水場自体は雪に埋もれているようだ。前日とほぼ同時刻に駒ケ岳登山口バス停に着き、タイミングよくやってきたバスに乗って沼山峠に向かった。


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【日 光】霧降牧場・大山

2008-05-22 23:06:39 | ハイキング

霧降滝の観瀑台を往復して、つつじヶ丘バス停のあたりのヤマツツジを見てから大山へ向かいました。ところが沢を渡る木橋が流されていたため、靴を脱いで渡渉する必要がありました。玉簾滝、マツクラ滝を見てから猫ノ平へと登る道はヤマツツジが満開でヤマツツジのトンネルというより、ヤマツツジの海と言えるくらいでした。今年はヤマツツジの当たり年のようです。

【日 程】2008年5月22日(木)日帰り
【山 域】日光
【山 名】大山
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴れ
【参 考】山と高原地図13日光
【コース】霧降の滝入口(8:40)→観瀑台往復(9:10)→つつじヶ丘(9:40)→玉簾滝(11:00)→大山(13:30)→大山登山口(15:15)

「明治の館」というホームページの「今年の山ツツジは10年に一度の花つきの良さです」との記事を見かけて山ツツジを見に出かけることにした。霧降高原に向かうバスに乗って霧降の滝入口で下車するとさっそくヤマツツジが見られるが、少し盛りを過ぎていた。最初に観瀑台を往復して、新緑の中の霧降滝を見てきた。次にいったん大山方面の登山道に入るが、道が分岐するところでヤマツツジを追いかけて車道に向かう道に入り、車道に出て「つつじヶ丘」のバス停に行く。名前が付いているだけあって一面ツツジの丘で、散りかけている木もあるが、車を降りて写真を撮る人もいるくらい綺麗だった。

すぐ脇を通っている大山に向かう登山道に戻る。登山道は沢に下って対岸に渡るのだが、木橋が一部流されている。沢沿いに上流へ歩いてうまく渡れるところを探した。水量も通常より多いようで、比較的浅い場所を見つけて靴を脱いでズボンを巻くり上げて渡ったが、水は冷たく膝ぐらいまでの水深があった。先に進むと丁字滝へ向かう道が分岐しているが、沢を渡り返す橋も流されており、そちらへ向かうにも渡渉する必要があるようだ。少し先に玉簾滝の展望台とベンチが整備されており、ヤマツツジに彩られた玉簾滝を眺めながら休憩した。

分岐を左に下り、豪快に水を落とすマツクラ滝を見物する。分岐に戻って猫ノ平への急登になるが、ヤマツツジの木だらけの上に満開の花がびっしりと付いている。こんなにすごいヤマツツジはこれまで見たことが無い。道が急でもあるが、早く登ってしまうのが惜しくて何度も立ちどまった。このあたりから大人数のツアーの人たちとすれ違う。橋が流されていることを教えたが、すでに別のハイカーから聞いているようだった。このツアーのグループは先頭と最後尾が大きく離れており、ちょっと心配になった。

猫ノ平から霧降牧場に入る。伸びやかな景色が広がり、牛が草を食んでいるのが見られる。ヤマツツジに加えてズミの花も咲いていた。いったん車道に出て、また山道に入り、牧場の中の大山山頂に着く。すっかり霞んではいるが前方にさえぎるもの無く広がる赤薙山の斜面が実に雄大で気持ちがいい。雄大な景色の中を真っ直ぐに下り、樹林帯に入る。合柄橋を経由して霧降高原バス停に向かう道でも蕾をびっしり付けたヤマツツジが見られ、まだこれから楽しめそう。トウゴクミツバツツジやシロヤシオはちょうど見頃だった。


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【日光・足尾】社山南尾根

2008-05-15 23:46:43 | 道不明瞭
                   社山(左端)と日光白根山(右端)

中禅寺温泉バス停から中禅寺湖岸を歩き、狸窪手前の沢状をつめて第一駐車場の少し上に出ました。あとは稜線を半月山、半月峠、阿世潟峠、社山と歩き、社山の南尾根を下って間藤駅に出ました。南尾根は不明瞭ながら踏み跡があり、アップダウンも無く、明るい尾根で気持ちよく歩けました。男体山、日光白根山方面の展望は空気も澄んでいて最高でした。なお、アカヤシオも見たかったのですが、風雨にやられたのか蕾までも落下していました。まだ蕾の多い木が残ってはいるものの、今年の日光のアカヤシオは、ほぼ終わりかも知れません。

【日 程】2008年5月15日(木)日帰り
【山 域】日光・足尾
【山 名】半月山、社山
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】中禅寺温泉バス停(8:20)→第一駐車場上(10:00)→半月山(10:30)→社山(12:30)→間藤駅(15:25)

昨年の同じ時期に半月山から南に赤倉山へ伸びる尾根を下って間藤駅に出ている。今回はその西の社山から南に伸びる尾根を歩くことにした。起点も同じ中禅寺温泉バス停で同じく間藤駅発15時35分の電車に間に合わせるため、茶の木平は省略することにした。中禅寺温泉バス停で下車すると男体山頂上付近にわずかに雲がかかっているだけで、空気も澄み、山々が非常にクリアに見える。イタリア大使館を過ぎて狸窪手前の沢状になっているところが登りやすそうなので入った。ちょうど遊覧船が湖岸に近づいてきて、遠足に来たらしい子供たちの賑やかな歓声が聞こえてきた。

いくらか水流もある沢沿いに登り、やがて右手の尾根に上がる。花の盛りは少し過ぎているがアカヤシオを何本か見かけた。飛び出した登山道は第一駐車場のすぐ上だった。半月山へ向かうと、下ってきた人が「何も見えませんね」と言う。雲が出てきたかなと思い「そうですか」と答えたが、頂上が樹林に囲まれて展望がないということのようだ。半月山の表示がある場所は樹林に囲まれているが、すぐ先に頂上より少し高そうな岩があってその上に立てば展望がある。また、反対側に少し下った展望台からの展望は眼下の中禅寺湖、男体山や残雪の白根山が素晴らしい。これから向かう社山の左には皇海山、鋸山、庚申山が見えるが少し霞んでいる。南東の方角は雲が多かった。

この展望台のそばにアカヤシオの木があるのだが、まだ蕾の状態で、しかも多くの蕾が地面に落下していた。最近の風雨にやられてしまったようだ。半月峠に下る道でも昨年はアカヤシオが咲いていたのだが、今年は見られなかった。半月峠から阿世潟峠への途中で見かけたアカヤシオも開きかけの花がかろうじて付いていたものの、多くは落下してしまっていた。阿世潟峠からカラマツの芽吹きかけた道を登っていくと中禅寺湖と男体山、太郎山、山王帽子、白根山とすばらしいパノラマが開ける。ここまで出会った人は2人だけだったが、ここで数名のパーティとすれ違い、頂上には単独行の男性1人、女性1人がいた。

頂上から南尾根を見下ろすといかにも気持ち良さそうな尾根に見える。実際歩いてみてもほとんど藪は無く、不明瞭ながら踏み跡もある。踏み跡を時々見失うが、あまり気にせず歩いて行くとまた出てくるといった調子でどんどん下る。1,564mピークがわずかに登りになるくらいでほとんど下る一方だった。なお、このピークは左に巻く踏み跡がある。明るく開けたところが多く、緩い下りが長く続く道を気持ちよく下っていく。足尾ダムを間近に見下ろすあたりで右に下りそうになるが、左に踏み跡を辿って急な下りとなる。「久蔵雨量観測所」を過ぎ、左右に沢が迫って来たところで小ピークの左の踏み跡を辿ったのが失敗で、危ないトラバースとなった。ここは右手に下るルートを探すのが良かった。最後は右手の車道に下る。間藤駅に向かう途中、小学校の観光バスが何台もやって来るのとすれ違った。


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【山梨東部】倉岳山と高畑山

2008-05-08 21:02:31 | ハイキング
                   天神山付近から見た倉岳山

新緑の倉岳山と高畑山を歩きました。立野川に沿った登りではニリンソウはほとんど終わっていましたが、イチリンソウが見られ、倉岳山から先ではチゴユリ、ヒトリシズカがよく見られました。倉岳山と高畑山の頂上は「秀麗富岳十二景」ということで富士の眺めがよいはずですが、春霞でかすかに見える程度で残念でした。

【日 程】2008年5月8日(木)日帰り
【地 域】山梨県東部
【山 名】倉岳山、天神山、高畑山
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴れ
【コース】梁川駅(8:15)→立野峠(10:30)→倉岳山(11:30)→高畑山(13:00)→鳥沢(15:40)

倉岳山と高畑山は26年ぶりになる。その時とちょうど逆コースで歩いた。なにしろずいぶん前なので記憶もほとんど残っていないが、以前に比べると藪っぽいところも無く、道標の整備がずいぶんしっかりしたようだ。橋を渡ってしばらく車道をあるいて山道に入り、すぐに沢沿いの道になる。ニリンソウが多いようだが、ほとんど花が終わっていた。イチリンソウはポツポツと見られた。立野峠まであと15分の場所にベンチがあり休憩した。ここには「倉岳山水場」の看板があるが「飲料用ではない」と書かれている。道はここから沢を離れる。

尾根に上がったところが立野峠で南側の大室山、赤鞍ヶ岳方面の展望があった。わずかなアップダウンのあと、新緑の中の急登が続いて倉岳山の頂上に出た。北側の扇山、百蔵山と南側の展望が開けているが残念ながら春霞がかかっている。「秀麗富岳十二景」の写真付きの看板もあり、目を凝らして見るとうっすらと富士山の形が見えた。頂上は壊れかけたようなベンチが二つあるだけだが、ハイカーも少ないので坐ることが出来て、昼食にした。

倉岳山からは穴路峠、天神山を経由して高畑山に向かう。高畑山までのコースはチゴユリがよく咲いており、ヒトリシズカも多く見られた。高畑山頂上はベンチは無く、南側だけ展望が開けている。富士山が見えるはずだが今度はどう目を凝らしても見えなかった。高畑山からジグザグに下って石仏のある分岐に着く。この下りではヤマツツジの蕾が見られたが、あまり多くはないようだった。傾斜も緩んだ道を下り、貯水池を過ぎる。未舗装の車道を行くと前方に道を遮るフェンスが見えた。一瞬、エッと思ったが歩行者用の扉があった。民家の庭の花が綺麗で眺めながら歩いていったが、鳥沢駅までけっこう遠かった。





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