「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【妙義山】妙義富士から相馬岳

2005-11-19 23:04:53 | 道不明瞭
(写真)P2から妙義富士を見下ろす。向かって左の基部を回りこんできた。

「西上州の山」のホームページを参考にして妙義富士に出かけました。往復のつもりでしたが、稜線に踏み跡が続いていたので、予定を変更して相馬岳まで縦走してしまいました。道は概ねはっきりしていますが、全体に藪となっていて、自分でルート判断が必要な部分もあります。(なお、妙義富士に登ったつもりでしたが、前記ホームページを良く読むと、妙義富士と思い込んでいたのはP2でした。以下の報告も修正します。)

【日 程】2005年11月19日(土)日帰り
【山 域】妙義山
【山 名】妙義富士、相馬岳
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】山と高原地図15西上州妙義(昭文社)
     ホームページ「西上州の山」
【コース】松井田駅(8:00)→椎茸農場前(8:55)→P2(12:10-35)→相馬岳(14:15)→妙義神社下(15:30)

「西上州の山」のホームページで妙義富士へ大沢橋のあたりから登路があることがわかった。松井田駅から車道を行くと青空を背景にした妙義山の姿がいい。これで車通りがなければ歩きも快適で苦にならないのだけど・・。

美術館を過ぎて右に車道が分かれる。さらに少し先に進み右へ入る道を行く。突き当たって右へ折れると三叉路となり左へ曲がる。工場みたいな建物を過ぎて行くと左側に妙義神社方面の山道(関東ふれあいの道)の入口がある。大沢橋を過ぎ、やがて右に○○ファームという椎茸栽培の工場風の建物を見るところで、左手に入る道がある。この道は参考としたホームページで下りに使った道のようだ。登りに使った道はもっと手前だったようだが、判然としなかったのでこの道から行くことにした。

道に入るとすぐに左へ山に入る道が分かれる。案内板はなく、ただの仕事道かも知れないと思いながら入ってみる。仕事道は分岐し、尾根に沿って登って行く。いかにも植林の仕事道といった感じである。先ほどの車道には「熊出没注意」とか「野生の猿」に対する注意書きなどがあったので、ラジオをつけてボリュームを上げる。静かな山道を楽しみたいのだが、仕方が無い。

支尾根から別の尾根に登りつく。すぐに岩場になり、岩の上に立つと展望が開ける。相馬岳北稜らしい尾根が見え、どうやら正しいルートに乗っているようだ。赤テープの目印もある。尾根は岩稜となり、前方に岩峰が出てくるが右を巻いて行く。はっきり踏み跡があり、所々目印も見られる。

沢の源頭をトラバースして大きな岩峰(実は妙義富士)の基部を右から回り込むと、その先にもうひとつ岩峰がある。今度は簡単に巻けず困ったが、下のほうに赤テープを見つける。急斜面を目印まで慎重に下り、回りこんで行くとようやく妙義富士(実はP2)が姿を現す。妙義富士(実はP2)とその手前の岩峰のコルに出る。このあたりはルート判断が必要。コルから妙義富士(実はP2)頂上への稜線はまさにナイフリッジとなっているが、コルに目印の赤テープがあったのでここを登るのだろうと思った。

ホールドは大きく登りやすいので取り付いてみたが、あまりの迫力に圧倒される。左は断崖絶壁でこちらへ落ちたらバラバラの肉塊に成り果ててしまう。右も急斜面で運が良くても重傷で済むかどうか・・という感じ。しかもだんだん斜度が増してきて、恐怖に駆られ途中から撤退した。

さて、どうしようか・・右手の急斜面は藪になっているので何とかトラバースできそう、そして反対側の尾根に出れば登れそうに見えた。実際に取り付いてみると赤テープの目印もあり、予定通り向こう側の尾根に出られた。こちらからは比較的容易に頂上に出られた。頂上からの展望は素晴らしく、苦労したかいがあった。ここから引き返す予定でもあり、時間もたっぷりあったので、お昼を食べ、写真を撮り、景色を眺めてゆっくりした。

P2から先は地形図でも岩マークが続いており、厳しいのではないかと思っていたが、いざ足を踏み入れてみると意外に容易であった。途中まで行ってみるつもりだったが、このまま行けそうと感じて予定変更。木々の葉も落ちて、P2からは裏妙義の稜線に隠れて僅かしか見えなかった真っ白な浅間山の姿も見ることができた。しかし藪っぽいので手で払う木の枝が時々跳ね返って顔に当たって痛い。ほとんど稜線を歩けたが、一度大岩の上に出てしまい、戻って左手の笹薮から巻く必要があった。相馬岳北稜と合流してから一箇所、右がスッパリ切れ落ちた岩の上を行く所があり、慎重に通過した。

相馬岳に出ると、ヘルメットを取り、濡れたシャツを着替えてほっと一息つく。天狗岳とのコルに下って天狗岳の方から来たらしい2人と出会い、言葉を交わした。大きなツララができていたそうだ。確かにこのコースに出てからは霜も見られ冷え込んでいたようだ。今日は十分に充実したので、ここから中間道に下った。

神社下でちょうど富岡駅行きの乗合タクシーが来る時刻にぴったりで、利用することにした。富岡駅まで650円。富岡市内で病院に二ヶ所も寄ったりとぐるぐる回って、時間はずいぶんかかった。運転手さんの話によると妙義町から運行を委託されており、平日はお年寄りが病院に行くための利用が多いそうだ。逆に休日はほとんど利用されないとのこと。歩かないで済んだが上信電鉄で高崎に出るのにまた時間がかかり、松井田駅まで歩いたほうが早かった。

【奥多摩】紅葉の浅間尾根から鷹ノ巣山

2005-11-05 22:34:31 | ハイキング

「奥多摩の山と自然」のホームページのリアルタイム情報を参考にして浅間尾根から鷹ノ巣山に登りました。浅間尾根の中腹は紅葉が見頃で楽しみながら登れます。また下りにとった榧ノ木尾根は倉戸山まで紅葉が進んでいました。写真は鷹ノ巣避難小屋前の紅葉です。

【日 程】2005年11月5日(土)日帰り
【山 域】奥多摩
【山 名】鷹ノ巣山
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴れ
【参 考】山と高原地図23奥多摩(昭文社)
【コース】峰谷(8:30)→奥(9:30)→鷹ノ巣山(12:45)→倉戸山(14:45)→女ノ湯(16:00)

午前中に一本しかない峰谷行きのバスはちょうど満席になるぐらいで、ほとんどの乗客が終点まで行く。しばらく車道を行き、三沢の集落から山道となる。妻の調子がなかなか上がらなくて、他のハイカー全員に抜かれてしまった。奥の集落で再び車道に出ると、ここまで車でやって来たグループに会う。他にも何台か車が車道の脇に停めてある。すばらしい天気になり、日なたは暑いくらい。

山道の取り付きは急だが、すぐに山腹を緩やかに巻く道になり、右に曲がって鳥居をくぐると尾根道になり、傾斜が増してくる。唐松の黄葉を見て、ジグザグの登りとなり、じっくり登っていくと、やがて植林帯が雑木に変わって見事な紅葉が見られる。自転車で来た2人と出会い、言葉を交わす。榧ノ木尾根を下る予定とのこと。今年の紅葉はどこでも例年に比べて多少、鮮やかさに欠ける感じはするが、ここから延々と続く紅葉のトンネルは楽しめた。

鷹ノ巣避難小屋に着くと広々して雰囲気が良く大きな木が美しく紅葉している。ベンチもあって奥の集落で出会ったグループなど何組かはここで大休止して宴会でも始めたようだ。賑やかな笑い声を後ろに聞きながら、鷹ノ巣山への登りにかかる。振り返って見る伸びやかな雰囲気の尾根道にも心が洗われる。このあたりはすっかり葉が落ちて、見通しが良い。午後になって景色は霞み加減になってきたが、雲取山、飛竜山方面の展望が広がる。鷹ノ巣山頂上は十数名程度と思ったほど多くなかった。浅間尾根や榧ノ木尾根が紅葉している様子がわかるが、ちょっと霞がかかってしまったのが、残念だった。

石尾根を気持ちよく下り、榧ノ木尾根に入る。榧ノ木尾根は上から下までずっと紅葉が続いく。倉戸山の頂上でも紅葉した大きな木が見られた。ここからは急斜面の下りで女の湯のバス停に出る。バス停前の奥多摩湖岸も綺麗に紅葉していた。