「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】日原川家入沢↑小中沢↓

2007-07-27 20:49:00 | 

遅い沢始めになりました。前日にかなり雨が降ったとかで、家入沢は増水しており、ガイドブックとはかなり様子が違っていました。ツメは左岸の尾根に乗ったので、狩倉山を経由して石尾根に出ました。下りは六ッ石山の山頂から小中沢へ真っ直ぐ下りました。小中沢は奥多摩最大かと思うほどワサビ田が延々と続きます。最後は三ノ木戸林道で車に乗せてもらい楽をしました。

【日 程】2007年7月27日(金)日帰り
【沢 名】日原川家入沢(遡行)、小中沢(下降)
【メンバ】単独
【天 候】曇り
【コース】家入沢出合(8:30)→六ッ石山(13:00)→三ノ木戸林道(15:00)
【参 考】奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)

釣り場の手前で入渓。今ひとつぱっとしない天気で、沢にはやや涼しい。初めの滝は右から巻く。両岸が切り立つ小滝は水量が多く、かなり濡れる上に水流に押されそうで直登を躊躇する。しかし巻くのもかなり面倒そうなので、思いきって突破した。水はそれほど冷たくなかった。増水のためか、どうも遡行図と一致しない。豪快に空中へと水が飛び出している滝があったが、遡行図には記載がない。遡行図はあてにしないことにした。

水量が多いため、かなりの滝を巻いてしまった。あまり印象に残る滝はない。また巻くのは容易で、簡単な沢である。取水用のパイプがかなり上まで伸びており、取水口も多い。二俣になると正面の本流は水が涸れ、右から入るヒカゲザスクボの水は濁っている。本流はすぐに水が戻り、白糸のような水流の滝が出てくる。遡行図の8m滝と思われ、楽しく登れる。滝の上にもナメが続いており、合わせればかなりの高度だが、容易な滝で高度感はない。

木橋が現われ、右にしっかりした踏み跡が見られる。また取水パイプが伸びている。沢はこの先、歩きにくそうなのでこの踏み跡を辿る。取水小屋が現われ、踏み跡はそこで終わっていた。仕方ないので上を目指して植林帯を登る。テープ目印も見つかり、ルートになっているようだった。しかしここから登山道に出るまでは実に長くて疲れた。

登山道に出て、六ッ石山への登りにかかったところで、下ってきた男女2人と出会う。水根から登ってきて今日、初めて人に会ったとのことだった。頂上に着くと鹿がいて、いったん逃げたがしばらくするとまた戻ってきる。警戒はしているがあまり恐れていない様子だった。

山頂から直に急斜面を小中沢へ下る。途中、山腹をトラバースするしっかりした道が2本もあった。山頂を巻く道は地図には出ていないが、どのへんに入口と出口があるのだろうか。いつか確認してみたくなった。小中沢は数mの小滝が二つあっただけで、左から支沢と合流する地点からワサビ田が続く。ワサビ田は初めは切れ切れに現われ、そのうち、延々とどこまでも続く。しかし、これだけのワサビ田の整備にはすごい労力が必要だろう。また、荷物運搬用のモノレールも延々と整備されていた。

沢に沿って下るのが嫌になり、途中でワサビ田のあぜ道を歩くことにした。そのうち、右岸に仕事道が現われ、やがて左岸に移り、いつの間にか沢から離れて登山道になった。登山道から下の沢を見下ろすと、仕事に入っている人が見えた。車道に出たところで着替えていると、先ほど見下ろした人がやってきて、停めてあった車に乗って下っていく。こちらも着替えを済ませて下っていくと、車道に落石がありさっきの車が立ち往生していた。一人では動かない岩も二人で協力して動かすことができた。おかげで奥多摩駅まで車で送ってもらうことになった。


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【台 湾】阿里山(塔山歩道)

2007-07-08 18:21:56 | ハイキング
                  塔山歩道の途中から見た玉山

6月29日から7月7日まで台湾旅行に行って来ました。旅行中、台湾中部にある阿里山という地域に2泊し、1日目は登山鉄道を利用した祝山からの日の出見物と周辺の散策、2日目は大塔山(2,663m)を往復しました。宿泊地は標高が2,200mほどあり、気温も20℃以下の涼しいところで、ホテルも多い観光地です。祝山や大塔山からは台湾最高峰の玉山(3,952m)を展望することができます。

【日 程】2007年7月2日(月)
【山 域】阿里山
【山 名】大塔山(2,663m)
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴れのち曇り
【コース】阿里山臨時駅(8:30)→姉妹潭(9:00)→大塔山山頂(11:00)→阿里山臨時駅(13:30)

台湾は暑いので旅行に適した時期は10月~4月なのだが、6月の航空券の安さにつられて台湾旅行を決めた。暑さを避けるため山沿いの観光地を検討し、阿里山と太魯閣峡谷をメインとすることにした。往復の航空券だけ手配して、あとは一切、予約無しの行き当たりばったりの旅行だった。ガイドブックにあったとおり、6月は国内の人の移動が少ない時期なので、ホテルで断られることはなかった。しかしさすがに鉄道の切符は当日では、1時間半から2時間後の電車しか取れなかった。しかし、都市間の長距離バスは頻繁に出ていて、まったく待つことなく乗車できて鉄道より安い。バスの座席は日本より広々していて快適だが、クーラーが効き過ぎなので、上着が欠かせない。

阿里山へは土日にかかったこともあり、阿里山森林鉄道の切符は取れなかったので、バスで行った。とても涼しい場所で、ホテルでもらったパンフレットのハイキング・コースの案内を見て、ぜひ歩きたいと思い、連泊することにした。一日目はモーニング・コールで3時に起きて、登山鉄道で阿里山臨時駅から祝山駅まで行き、展望台へ登って日の出を見物した。真っ暗なうちから大勢の人が登山鉄道に乗って行く。それが毎日あるのだからすごい。ほとんどが国内の人のようで、欧米人も二人見かけただけ。日本人は私たち以外にはいなかったようだ。帰りは歩いて下り、途中で對高岳展望台に寄ったりしてホテルまで戻った。休憩した後、周辺の遊覧歩道を散策した。紅檜の巨木群(樹齢1,000~2,000年)が素晴らしい。

翌日は帰りの阿里山森林鉄道を予約してから大塔山を目指した。早く出発したかったのだが、帰りの鉄道の予約は当日の8時半からでないと受け付けてくれない。どうも変なシステムだった。鉄道の出発時間は午後の2本だけ。遅いほうを予約して出発した。道は非常に良く整備されていた。始めは森林鉄道の線路に沿って上り下りの多い道であり、線路を離れてから登り一方になる。途中で男性2人組と男女2人組とすれ違う。木の間から玉山が展望できるところまで登った。早朝は雲ひとつなかったのだが、雲が現われてきた。次に玉山が見えるところへくると雲が広がって隠れそうになってきた。あわてて玉山を背景に記念写真を撮る。頂上へ着いた時には完全に雲に隠れてしまった。

頂上直下はコンクリートの汚れた建物があって、ちょっと興ざめ。頂上は展望台になっていて、男女2人が休憩していた。たどたどしい中国語と筆談でのやり取りの後でいっしょに記念写真を撮った。本日の登頂者は私たちを含めて合計8人だった。

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