作戦コードネームの”T3P”は、「立山三山」の意味で、雄山、大汝ヶ岳、富士の折立の3つの
ピークを目指す作戦なのだが、今回は作戦遂行中の隊長の大決断で2つのピークを追加して
作戦は”T5P”へ昇格したのだった。
P1の雄山でお祓いを受けた後、野ねずみ探検隊は果敢に作戦を遂行して、晴れて無事に下山
を完了したのだ。
では作戦活動報告を開始する。
0830時、雄山神社へ上がる鳥居手前から、T3Pへ伸びていく道に分け入る。
岩の切り立った尾根道が続いて・・・。そして・・・。
”オデが岐阜国に単身赴任していたころ、当時の野ねずみ1号探索機「紅号」のツーリングで
黒部第4ダムを訪れた時だった。
見上げた峰々の輝きは、トキメキになって、オデの網膜から海馬に入り込みさらに心臓の
裏側あたりに焼き付いて「ドキッ!」とした。”・・・20030727日の記憶。
遥か時は流れ、16年2か月が過ぎた。いろんなことがあったけど、ここへの憧れが消える
ことはついになかった。P2、大汝ヶ岳登頂で、20190915日0855時。黒部第4ダムを見る。
岩尾根をつたって苦労しながら、P3の富士の折立へ。0944時登頂。
T3Pの作戦を100%クリアした野ねずみ探検隊は、これから先のピークへ向かうか
それとも途中からエスケープして下山にかかるか迷いながら行く先にこれを発見した。
”剣岳”!。またまた心臓の裏側あたりが「ドキッ!」。
見渡すと、今は室堂平を見下ろす天空の路にいることに気付く。
やっぱり呼ばれている、あの”憧れ”から・・・。
とりあえず、エスケープの分かれ道を通り過ぎて、次のピークへ・・・。
道は再びかなり下って、そして長い長い上り坂をあえいだ果てに・・・。
登山者はどうして厳しい山に憧れるのか、不思議だねー。この景色はもうオデの
網膜に焼き付いて消えないだろう。
下山ルートは、剣御前小舎まで尾根を歩き、小舎から雷鳥沢へ下るのだ。
残っている雪渓がハートの形をしてるねー、面白い!。
報告の最後にもう一つプレゼントがある。晩ごはんの後で出たアーベインロート(夕焼け)。
この時間の流れを止められないか、野ねずみ探検隊は懸命に考えたけど・・・。
・・・では、次の報告を待て。
今回のYAMAP記録→
野ねずみ山日記 本年度史上最大の作戦 -コードネームT5P-