帰りたい空

野ねずみ探検隊は、いつかは帰りたい無何有の郷を探して活動チュウ。
山に登り、地を馳せ、温故知新の旅記録です。

2S3Wの旅 #77 野麦峠哀史追跡 岡谷の記憶6

2005年01月23日 21時24分48秒 | 野ねずみ作戦活動記録
1730時。
CRV探索機は無事岐阜長森基地へ帰投。
オデとmi氏は、タイムトンネルから日常に戻る。

2005年1月23日 21:24
旅の後片付けと洗濯を済ませて、"かけはし"を飲りつつ記憶検証。
安堵したのは野麦越えした子供達の暮らし。
鞭打たれる隷労でなく、それなりのプライドと人格を認められた生活だったらしい。
ヨカッタ(^o^)/。
凍った古郷を後に、凍った道を旅し、凍った他国に散じた星屑の光跡は、
僅かその地の書籍に意外にも明るい顔で居た。
けして無為に命を賭けたのではなく、旅は守命対策を講じ命は尊われたとある。
職場のレクレーションではしゃぐ子供達の写真。
労働争議までメモリー。
あの哀しい野麦峠の話は、やむにやまれぬレアケースだったらしい。
信じよう、岡谷の良心、当時日本の黎明産業は人心を抹殺しないことを。

一昨年の夏、黒部探索での野麦峠越えから続く哀史追跡飛騨歴史街道探索の旅は終わった。
鎮魂歌は、大島&宮本の”風笛”。
優しい調べが銘酒”かけはし”の香りと調和して、オデの心を融かしにかかっている。
記憶が巡る。


2S3Wの旅 #77 野麦峠哀史追跡 岡谷の記憶5

2005年01月23日 13時41分15秒 | 野ねずみ作戦活動記録
2005年1月23日、9:09
同行mi氏がまだ訪ねたことが無いという、諏訪大社下社春宮・秋宮を周る。
何回来ても、面白いのはなぜ?。
宮坂醸造の銘酒「真澄」を入手、これは忘れない(^_^;)。

2005年1月23日、10:30
さて、再び岡谷へ。
図書館があったのを思い出し入ってみた。なにか手がかりが無いか・・・。
おや!、mi氏が岡谷の蚕糸と女工達の記録を発見。
地域史としてかなりの記録を残している。
子供達は意外と明るい表情をしていた。
記録によると、紡績工場は当時の他の仕事と比べ3~4割り収入がよく、
江戸末期などを除けば、会社が組織を整えるに連れ働く環境もよくなったようだ。
さらに国元にいれば飢えるばかりで、余程ココの方が暮しやすかったという手記さえあった。
なるほど、少し実像が見えてきた。この記憶は後でじっくり検証が必要だ。

2005年1月23日 13:41
CRV探索機は零下2℃の白い木曽街道を帰還途上。
昨年初夏に訪ねた寝覚ノ床を通過。


2S3Wの旅 #77 野麦峠哀史追跡 岡谷の記憶4

2005年01月23日 07時29分40秒 | 野ねずみ作戦活動記録
2005年1月23日 7:29
宿に選んだヘルシーパル岡谷は値段の割りに食事も施設も充実して温泉が最高。
昨夜はトレーニングルームでランニングマシンを10km。

朝、コーヒーを入れて凍結した湖を見る。
この凍結湖は周囲の気温と気持にかなり影響があるだろうね。
白が基調の零下の町だ。
そういえば、昨日越えた木曽山中の夜は零下12℃になると、
かけはし酒蔵の娘さんが教えてくれた。
そこをゴザ・ムシロで野宿3泊して、旅すればどうなるのかね(-_-;)。
今日はもう少し探索だ。

2S3Wの旅 #77 野麦峠哀史追跡 岡谷の記憶3

2005年01月22日 15時44分19秒 | 野ねずみ作戦活動記録
R19は、塩尻の山から一気に諏訪へ駆け降りる。
湖は凍っていた。
この道を来たはずの星屑達の痕跡は、道や町並みには無い。
もはや積雪と時に流されたか。
15時、岡谷市蚕糸記念館を探索。
そこには蚕糸の技術、この町の発展が綴られている。
面白いことに気がついた。紡績の機械は、エンジンとそっくりの構造。
シャフトの回転力を利用し、カムでロッカーアームを動かす。
OHC型のエンジンヘッドそっくりで、昭和初期に至るとまさしくそのもの!。
なるほど、これがこの地の機械産業のスタートだったんだ・・・(゜o゜)。
記録によると各地の労働者を受入れたとあるが、その星屑達がどこから
どのような旅をしたか、いかに暮したかは一切説明がない。
やはり星屑達は資本主義への社会変革という未像有の津波に襲われ、
痕跡すら残せなかったのか?。
そしてここ諏訪も、絹を摘ぐための機械技術だけが時代に浮かぶ筏となり、
今や歴史から消えようとするのか・・・。
日本!どこへ行く。

BGMの”ヘッドライト・テールライト”が心に響く。

2S3Wの旅 #77 野麦峠哀史追跡 岡谷の記憶2

2005年01月22日 12時59分45秒 | 野ねずみ作戦活動記録
R19添い、木曽の"かけはし"の酒蔵に寄る。
義弟の結婚祝いに送った酒代を払うためだが、女将が不在でわからないという。
仕方なく自分用を一本買う。まあ、それが本当の目的だったりする(^_^;)。
同行、mi氏はせっせと実家へ酒を送っている。

木曽福島から一旦道を御嶽山に別け、白銀の超巨大山塊を見る。
3000mを越える山頂は地吹雪だろう。
この山の遥か反対側に野麦峠がある。
この時期、その峠を越えるなど、想像を遥かに越えた困難に見える。
目線を変えると、乗鞍岳の頂、こっちも吹雪いてる。


2005年1月22日、12:59
一竹といううまい蕎麦屋で昼食。