生憎の天気で、登山口の見ノ越への長い長いアプローチ道を登りつめてくるX-T探索機は雲の中に入る。
展望のよさが有名な剣山にやっとこれたのに・・・と少しがっかり顔をした野ねずみ探検隊を哀れに思ったのか、
冬神様はその結界の中に、とてもとてもすばらしいプレゼントを用意してくれていた。
”樹氷”だ(^。^)。
「わー!、クリスマスが来たみたいだー」と隊長は大喜び。そうそう今日は11月22日、「いいふうふ」の日だね。
・・・ん?、関係ない・・・。まあ(^_^;)、とにかく、報告開始!。
0825時、登山口見ノ越到着。昼から降雨の予報を聞いて、リフト駐車場の屋根の下にX-T探索機を停めるよう隊長指示。
これが後々、大正解となる。準備をして0842時、山行開始。
長い長い石段を上がって0846時、剣神社下宮に安全祈願。おやおや、何と下山してきた一行あり。この時間で!。
何時の入山かお尋ねすると「6時、寒かったー」と楽しそうに笑うリーダー。中年の奥さんたちも、元気だねー。
歩きやすい上り坂を少し歩くと、以外と体温が上がって暑くなる。装備で体温調節しながら、0926時、リフトの山頂側、西島駅到着。
きれいな森に歩きやすい道が登っていく、ところどころ残っている雪の塊が、少しずつ大きくなってくる。冬神様の領域が近い。
御神水は完全に凍っている。空気が”キン"と張り詰める大剣神社で、0946時、野ねずみ探検隊は冬神様の結界へ入る。
落ちてきたがる雨粒を止めて、冬神様が野ねずみ探検隊に用意してくれたプレゼントに大喜びする隊長。
「クリスマスツリーの飾りを持って来い!。」なんてとんでもない命令が出そうだぞ(^_^;)。
1002時、剣神社上宮の鳥居をくぐるとすぐに、剣山山頂ヒュッテに着く。アイゼン装着中のご夫婦あり。
確かに装備に入れないといけなかった。今回の一番の反省点。こうなってるとは思わなかったねー。氷点下5℃だ!(@_@;)。
2009.11.22 1011時、野ねずみ探検隊、剣山1955m登頂成功。なんとかそれほど滑らなかったのは、たまたまだろうね。
この後、ストーブで暖を取らせていただいた山頂ヒュッテ。NHKのラジオ朝一番で、時々ここのご主人が電話インタビュー
に登場するので、お尋ねすると、今ご本人不在とのこと。代わりにおばあちゃんの長いお話にひとしきりお付き合い。
「ホレそこの電話だよ」・・・で、話は各方面に展開するのだ(^_^;)。
付き合ってると、このままここに泊まらないといけなくなりそうなお話をなんとか抜け出して。下山開始は1036時。
下りは最短ルートを辿って、1051時刀掛の松通過。ここまで下ると既に残雪もなく気温も上がる。
山頂からここまでは、樹氷が霰のように風に吹かれて舞い落ちる氷結の世界だったのだ。
1104時、リフト山上駅の西島駅で休憩。登ってくる人は、結構汗をかいて薄着の人が多い。上着無しの子供もいて思わず
「山頂はマイナス5℃ですよー。」とお教えすると、皆さん一様にえーっと驚く(^_^;)。
ここでは考えられないよね。半ズボン長靴下の女性がいて、おそるおそる履くものを何かお持ちか、お尋ねする(-_-;)。
幸い何か持ってるみたいだったけど、何も装備がなかったらオデはきっと上への登山は止めただろうね。
ほんとは西島駅から下りのリフトを使うつもりだったけど、結構計画より巻き気味の作戦。歩くのが楽しい山道なので
ゆっくり歩きで下って1138時、剣神社下宮に下山。靴の泥を洗い場で落とす。そこに宮尾登美子の句碑が立ってて、
なんか見たことあるなー・・・と思ってると、隊長「2001年宇宙の旅の”モノリス”みたい(^。^)。」・・・それそれ。
1145時、見ノ越の駐車場まで下りて、昼ごはんの用意をしだしたら、パラパラと降雨開始。おー、屋根の下に駐車してて大正解。
きっと隊長が、ねずみボスに頼んで冬神様と約束していたに違いない。と思うオデ・・・。あーフリーが美味い。
1237時、X-T探索機は、まだ剣山に名残を惜しむオデの後ろ髪を無視して今日の宿泊地こんぴらさんへ出発。
”またこいよ”って、剣山が雲の中で笑っているように見えるオデだった。
剣山登山口”見ノ越”周辺の景色。う・うつくしかねー・・・。帰りたくないよー!!。
おまけは帰り道の途上、”高越大権現”の紅葉と透き通った渓流の流れ。登山口から既に1時間も下ったところだ。
さて、野ねずみ探検隊は次の作戦こんぴらさん大探索に向かうのだ。はたして何が待つか・・・。隊長発令「出発!」
さて今日の行程図は以下の通り。