ぶく塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

忘れじの看護師さん

2018-10-13 08:17:41 | 武久の視線
忘れじの看護師さん①

私は脳幹出血に倒れ意識不明のまま救急搬送された
集中治療室には一週間ほどいたらしい

その後、個室へと移されたそうです
この頃の症状とすれば、体の動く箇所と言えばマブタのみ
気道確保のパイプみたいなものをくわえ勿論、声は出ない

現実なのか?夢なのか?判断できない混濁の中にいた
体は動かないけれど足がたまらなく痛かったことを覚えている
とにかく昼夜の判断もつかないほどに無性に眠かった
薄目を開けることがやっとの私は目が覚めても
今が夜なのか?昼なのか?も分からなかった

動かず、声も出なく、いつも眠っているように見える
傍から見たら私は、俗に言う植物人間状態に見えていた、と思う

そんな私に対して
朝、カーテンを引きに来る看護師さんの一人に
「武久さーん、おはようございます、今日は〇月〇日、天気は、、、」
と語りかけてくれる看護師さんがいた、私はとても嬉しかった!

数か月後、地元病院に転院できる体力が回復した私は
文字盤を目で追うコミュニケーションで、その人にお礼を告げ
4.5時間の道のりを友の車で地元に帰りました。




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