ぶく塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

分からない!

2017-10-19 16:33:50 | 武久の視線
僕が脳卒中に倒れ、四肢麻痺となり15年あまり
普通に送ってきた結婚生活と、この在宅生活とが同じ長さとなる

まっ、それだけの話しなのだが
倒れてから今に至るまでに一番、僕ら夫婦が感じた事といえば

「人はその立場にならないとわからない」ということ

患者さんをいつも診てるお医者さんが
病にかかり、病人となりあらためて患者の気持ちがわかったり

災害にあった被災者の方が
災害前の普通な暮しがどんなに幸せな生活だったのかと気づかされたり

だから僕が語る「老い」と、実際の老いるということは違うのかも知れない
しかし、老いて寿命を全うし逝くまでの道のりの中で

運動機能の低下により、他人の介助を受ける生活になったり
病気などの悪化で寝たきりの生活になるかも知れない

僕はまだ老いてはないが
自分で出来なくなった歯がゆさや情けなさ
他人の世話になる心苦しさや申しわけのなさ

寝たきりの生活になった時に生まれてくる感情や葛藤
そんなところを僕は体験、経験している

僕は本当の「老い」は経験してはいないけれど
今までの倒れて四肢麻痺となり経験してきたことが

これから老いを迎える方々の少しでもお役に立てたら、、、と
必ず老いてゆき、いつかは必ず死を迎える僕は思う。



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