温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

日本史を暴く 礒田道史著 読了 〜この本で概要を知り、詳しい内容はYouTubeや新たな本で読むべきかな?〜

2024-03-13 10:12:41 | 
この本は、有名だけど、やはり朝日新聞の書評がきっかけだと思った。大変人気のある本のようで図書館予約人数は100人くらいだったかな。
内容は、基本的に磯田氏が手に入れた古文書から、歴史の裏側的な話を以下のような目次で簡単に紹介している。
目次
第1章 戦国の怪物たち(大仏を焼いたのは松永久秀か;久秀が大悪人にされた理由 ほか)
第2章 江戸の殿様・庶民・猫(三代・徳川家光の「女装」;甲賀忍者も勤め人 ほか)
第3章 幕末維新の光と闇(西郷隆盛、闇も抱えた男;幕末、公家の花見行 ほか)
第4章 疫病と災害の歴史に学ぶ(ねやごとにも自粛要請;感染楽観で繰り返した悲劇 ほか)
好書好日で紹介されている、織田信長の遺骸の話、秀頼の実父は祈禱師、儒学者の貝原益軒がカブトムシを嫌っていたなど、私にとっては興味深い話がいろいろある。本書によれば江戸時代は、一部の一般庶民の日記まで古文書として残っているとのことだ。ちょっと、古文書を探してみたくなる。しかし、くずし字が読めなければいけないし、歴史のある程度の知識が必要だ。(私にはないな)

大河ドラマなどの歴史時代劇で描かれる時代と言えば、戦国時代か幕末維新と、最近は、おおよそ相場が決まっている。
 理由は歴史小説などの題材として盛んにとりあげられてきたため、登場人物になじみのある名前が多く、視聴者が入り込みやすいこと。もう一つは同じ理由から、コアな歴史ファンがすでについていることだ。
 本書は歴史番組などのコメンテーター・モデレーターとして、すっかりおなじみになった歴史学者、磯田道史(みちふみ)・国際日本文化研究センター教授が2017年から22年にかけて新聞に連載したコラムをまとめたもの。
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  1582年に起きた本能寺の変で討たれたまま行方不明となった戦国武将・織田信長の遺骸が、実は本能寺近くの阿弥陀寺の僧侶によって収容され、同寺に葬られていたという史料があるとの話は、その真偽は別として、どきっとさせられた。
   さらに「豊臣秀吉の子とされる秀頼の実父は祈禱師(きとうし)だった可能性が高い」とした服部英雄・九州大学名誉教授の説を踏まえながら、父親の名を史料で追いかけ、当時の公家の日記に出てくる、ある人物に注目するくだりには思わず引き込まれた。
   このほか、本草学者で儒学者の貝原益軒がカブトムシを嫌っていた話や、初代首相・伊藤博文と安芸の宮島をめぐるエピソードまで、全4章のうち2章を戦国と幕末維新に割きつつ、自らの専門の近世史や最近関心が高まっている感染症史などについても、幅広く目配りしている。
また、磯田氏は忍者について興味があり、他のことも詳しいが忍者に関しては以下のように特に詳しいようだ。肩書きも「国際日本文化研究センター教授」、「甲賀市ニンジャファインダーズ団長」とのことである。
【前編】「忍者を追う歴史学」磯田道史教授/シリーズ「日本研究のトビラをひらく」
YouTube上には礒田氏の解説動画がいろいろあるようで、この本で触れた内容が詳しく説明されている。時間のある方、興味のある方はYouTubeの方がいいかもしれない。
そうそう、江戸時代の感染症の話やスペイン風流行の話なども本書では触れている。YouTubeでも述べられているので参考までリンクを紹介しておく。
【磯田道史解説】恐怖の感染症で人口3割減とも 幕末のワクチン接種とは(2023年2月19日)