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2025年5月に読んだ本

2025-06-02 | Books
5月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3935
ナイス数:148

この夏の星を見るこの夏の星を見る感想
★★★★☆コロナ禍で学校が休校やオンライン授業になってしまったなかでの高校生たちの素敵な活動を描いたはなし、という内容を見たことがあった。今回思いついて図書館で借りて読んでみると、あの頃のことが思い出される。ここに登場する高校生や中学生がどのような気持ちで学校生活を過ごし、悩んでいたのかが伝わってくる。それでもひとつのきっかけによって逞しく活動できる若者たちが気持ちよい。しかしこの小説の連載が2021年6月からというのはこの著者すごい。
読了日:05月31日 著者:辻村 深月
お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 あ 14-1)お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 あ 14-1)感想
★★★★☆著者の本、2作目。同じ連作短編集だ。今度は司書でレファレンス担当の小町さゆりさんの差し出す謎の本が図書室に来た人たちに、自身の抱えている問題の解決のための糸口となる。この意外な本をさりげなく出してくる小町さんのキャラクターがこの本の魅力だろう。
読了日:05月26日 著者:青山 美智子
虚史のリズム虚史のリズム感想
★★★★☆京極夏彦の本にも負けない枕本だ。図書館から借りてきたので2週間以内で読むため必死になって読み終えた。第二次大戦後の日本を舞台にした探偵が、ある殺人事件の解決に挑む、というくらいの予備知識だったが、これがとんでもない。東南アジアでの敗走経験の元兵士、闇市、GHQ、犯罪組織、売春組織、宗教教団と戦後混乱のあらゆるものが詰め込まれて、なおかつ鼠となった人間まで現れる。いったいこの話はどこまでいくのかだろう?とページを追っていきなんとか最後にたどり着いた。
読了日:05月26日 著者:奥泉 光
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)感想
★★★★☆間宮中尉のボリスと岡田亨の綿谷ノボルはともに悪の象徴として書かれているが、ボリスの実際的な悪の行為に対し綿谷ノボルの悪は具体的なものとして浮かんでこないままだ。そのため綿谷ノボルに汚され引き離されたクミコを取り戻す岡田トオルの行為が象徴的となり、神話的となっているのだろうか。物事が解決したとは言えないが、それでも前進していると思えることで、微かな希望が見える。
読了日:05月15日 著者:村上 春樹
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)感想
★★★★☆妻のクミコが去ってしまった。その理由はわからない。しかしトオルのまわりに来る何人かの女性たちとの交わりの中で、何かをつかもうとするのだが。当初はこの物語は第2部で終わるはずだったらしいのだが、そう言われてみると最終章は確かにここで幕を降ろしてもおかしくはない。となると第3部はどうなるのだろうか。
読了日:05月12日 著者:村上 春樹
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)感想
★★★★☆NHKの「100分で名著」をみて再読。1994年に出版されたとき以来だから30年以上前だ。間宮中尉の山本の死の場面は朧げながら覚えていたが、これからどうなるのだろうか。
読了日:05月09日 著者:村上 春樹
それでも世界は回っている 3それでも世界は回っている 3感想
★★★★☆オリオの<六番目のブルー>のインクを探す旅は終わった。<六番目のブルー>のインク見つけ出すことはベルダさんの死を受け止めることと同時にオリオの成長のための旅だった。
読了日:05月07日 著者:吉田篤弘
リカバリー・カバヒコ (文芸書・小説)リカバリー・カバヒコ (文芸書・小説)感想
★★★★★一気に読んでしまいました。本屋大賞ノミネートの常連の作者の小説を読んでみようと、この奇妙な書名を選んでみるとリカバリー、回復を必要としてる5人の話に、読んでいるこちらも回復された気持ちになる、不思議な話ばかりでした。
読了日:05月03日 著者:青山美智子
ハコウマに乗ってハコウマに乗って感想
★★★★☆新聞の紹介で著者とこの本を知り図書館で予約し、読むことができた。映画監督というが、書かれた内容は映画についての話よりも普段思ったことについて正面から書いたという印象だ。その素直な文章が読んでいて心地よい。
読了日:05月03日 著者:西川 美和

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