梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

いよいよ本当の<さよなら公演>です

2010年04月02日 | 芝居
歌舞伎座さよなら公演の掉尾を飾る<御名残四月大歌舞伎>、開幕でございます!

客席は大変な賑わい! 有り難い限りでございます。
去年1月、さよなら公演が始まった頃は、正直言って歌舞伎座とお別れするという実感がわいておりませんでしたが、ただいまは、本当にこれで最後なのだと思うと、ただただ寂しい思いでいっぱいです。
常ですと、「ああ大変だ」「つらいなぁ」とばかり考えてしまう『助六由縁江戸櫻』の“居残り新造”ですが、歌舞伎座最後の公演の、その一番最後の狂言に、少しでも長く“滞在”できることを思えば、むしろ有り難いことなのではないかな、と。

実際、12年ぶりに勤めさせて頂いた正直な感想を申しますと、ホントに「面白い!」のです。
目の前で、助六が、揚巻が、意休が、くわんぺらが朝顔が福山のかつぎが繰り広げるお芝居を拝見できる。我々が座っている床几は特等席ですよ、本当に!

27日間、心して勤めさせて頂きます。

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1 コメント

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「助六」を観てきました (ゆかり)
2010-04-06 22:00:34
 早々に仕事を切り上げ、月曜に「助六」を観ました。休日でもないのに、歌舞伎座に行ける、なんていうのが勤め人にとって、三部制の唯一のメリットです。
 團十郎の助六に、玉三郎の揚巻、そして・・・と挙げればキリがない舞台の厚さ、華やかさ。さよなら公演でしか観られない配役に、胸が躍りました。これで当分はお別れ。嬉しさと寂しさが交錯した第三部でした。千穐楽まで、しっかりと御勤めくださいませ。
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