梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

こんなにドキドキの初日は久しぶりです

2009年03月02日 | 芝居
本日、歌舞伎座三月興行『通し狂言 元禄忠臣蔵』の初日。
なんとか無事に、自分のお役、師匠の仕事を勤めることができました。御礼申上げます。
これから日を重ねるに連れ、段々と落ち着いてきて、よりこなれてくると思いますが、油断せぬよう、慣れが出ないよう、気を引き締めて取組んでまいります。大きな勉強の場を頂いた身としまして、ご覧頂く皆様に、お見守り下さる諸先輩方に、そして歌舞伎座の大舞台に、誠心誠意、全力を尽くす所存です。
今はまだ、正直言って悩みもあり、緊張もとけない状態ですが、早くそういうものを吹っ切って、自然にその役になれるよう、"心"のありかたを、改めて学びたいと思います。何卒よろしくお願い申上げます。

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2 コメント

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初日おめでとうございます! (ENACHAN)
2009-03-03 08:50:52
夜の部拝見させていただきました。仙石屋敷、圧巻でした。梅玉丈、仁左右衛門丈のきかせる台詞に心うたれました。初日からのこの素晴らしさに、是非もう一度拝見したいと思っております。
梅丸君、しっかりつとめてらっしゃり、また何だか急にお背が伸びたような気がいたしました。
昼の部も、楽しみにしております。
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感動しました (SwingingFujisan)
2009-03-03 14:20:05
関久和、拝見しました。
芝居に師匠・弟子は関係ないのかもしれませんが、「刀を返してくれ」と悲痛な声を上げる梅玉さんの手を「なりませぬ」と押さえつける梅之さんが切なそうで(私の勝手な思い入れです。でも、関久和は内匠頭を気の毒に思いながらやむを得ず押さえていたのではないでしょうか)、涙が出そうになりました。久和のセリフも丁寧で情感がこもっていてよかったと思いました。
初日からの熱い熱い舞台、感動のあまり、再見することにしました。
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