梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

筋肉痛かも!?

2009年07月22日 | 芝居
藤間の御宗家で『双面』通し稽古。
B班の法界坊(國矢さん)、松若(蝶紫さん)、お組(京三郎さん)に、A班おしずの私が単身乗り込んだかたち。
B班おしずの京紫さんは、ただいま巡業にでているのです。

相手がかわるとよい意味で緊張感が高まります。
台詞のやり取りの多い、お芝居の要素が強い一幕ですから、相手のイキに合わせて運んでゆくことが大事。
A班メンバーにくらべて、芸歴にしても実年齢にしても、いわばアダルトなB班のお顔ぶれのなかで、おしずを稽古させて頂き、新たな発見、課題点も見つかりました!

…おしずって、舞台に突っ伏している時間がスゴく長いんです。
法界坊が花道で踊ってるあいだと、お組と松若に恨み言をいっている(というか踊っている、か)あいだ。
とくに2回目は、10分近くあるんじゃないかな?
そのあいだ、完全に舞台に寝てしまうわけではないので、両腕で体を支えているのですけれど、これがなかなか辛いのです。
だんだん二の腕がプルプルしてしまいます。

…今日、はじめて本番通りにやってみてよ~くわかりました。
「いい形で気を失う」
大変な課題です…。



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