梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

踊りあかして渋谷の夜

2007年04月07日 | 芝居
昨日から藤間の御宗家での踊りの稽古が始まりました。
御宗家に通う役者さんは、名題下でも10人あまりおりますが、今月は歌舞伎座夜の部『角力場』での出番を終えてから駆けつける者ばかり(私は『口上』がすんでからですが)。午後8時過ぎからという決して早くはない時間から、続けて何組も稽古して下さる有難さに、どこまで報いることができるでしょうか。夏の<一心會>へむけての稽古が、だんだんと本格化しております。いずれこの場を借りてご案内させて頂きますが、貴重な経験を積ませて頂く<踊りの勉強会>。稚魚の会・歌舞伎会の合同公演とともに、盛夏に大汗を流すのは必至、とにかく精進あるのみでございます。

昨日は稽古初日ということで、各人の順番もまとまらず、最後の稽古が終わったのは午後11時でした。御宗家にはお疲れのところを長々とお稽古して頂き、大変申し訳なく思いました。私は帰宅が0時を過ぎてしまいましたが、御宗家のお疲れに比べればなんのなんの…。
今日7日は、順番も整理され、少しは早くに終わるようになりましたが、一日の終わりに踊りで汗を流すのは、稽古の出来不出来は別としましても、なんとも気持ちがよいものです。

渋谷は休日ということもあり大変な人ごみでしたが、投票を明日に控えた知事選候補者が最後の街頭演説とやらで、ますます往来が混み合っておりました。そうか、明日は投票日か…。行かなくてはいけません、よ、ね…。
写真は鍋島松濤公園の夜桜です。

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