梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

勉強会稽古日誌 5頁

2006年08月18日 | 芝居
<稽古日誌>と題しながら、今日は紀伊国屋(田之助)さんのご都合でお稽古がお休みとなりました。
別の用事があったので国立劇場には参りましたが、<附立て><総ざらい>と、正式なお稽古を目前に控えて、この休講はちょっと不安にもなります。とはいえ、気持ちが煮詰まらないための休息時間と思って、のんびりすることにいたしました。

今日はチケットのお話をいたします。とはいっても、連日お知らせしている売れ行きのことではございません。
ここ何年か、勉強会のチケットは<自由席>になっておりましたが、昨年から<指定席>になりました。
<自由席>はお客様がお好みで場所を選べますし、出演する役者自身がお売りする際も、並びや席の良し悪し(どうしても後方や花道の外側は見にくいものですからね)を気遣うことがなくなりますので、ある意味では便利な方法かもしれません。
しかし、公演当日になりますと、いい席で観たい! というお客様が開場の随分前から劇場前にお並びになり、真夏の炎天下の下、大変な混雑を招いてしまっておりました。
主催者側や、我々出演者も出番の合間をぬって劇場前に立ち、少しでも状況を緩和できるよう入場整理券を配布したり、整理券を受け取られた方の休憩室を用意したりと対策をいたしました。
幸いにも、これまで重大なトラブルや事故がおこることはございませんでしたが、何かが起きてからでは手遅れでございます。お客様のためにも、また円滑な受付作業をするためにも、やはり本興行同様の<指定席>にした方が良いのではいないかとの意見が強くなりまして、昨年ついに実現したというわけです。ご覧になるお客様には、<開演前にクタクタ>ということがなくなり、良い結果となったと考えております。

改めてお客様にご案内申し上げますが、お手持ちのチケットの席番号を、手帳などに控えておくことをおすすめします。万一当日紛失しても、席番号がわかっていれば、受付、およびチケットセンターでなんらかの対策をとることができます。
皆様が楽しい気分でご観劇できますよう、私どもも精一杯の注意を払い、誠意をもって対応いたしますので、なにとぞご理解ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。

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