梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

新歌舞伎を<通し>でどうぞ

2009年02月20日 | 芝居
3月歌舞伎座興行『通し狂言 元禄忠臣蔵』にそなえて、前回、国立劇場所演のビデオを拝見してました。
いや~、この重厚さ、ズシンと腹にこたえます!(夜中にみると尚更か)

1日の公演で通す場合は、昼が『江戸城の刃傷』『最後の大評定』『御浜御殿綱豊卿』、夜が『南部坂雪の別れ』『仙石屋敷』『大石最後の一日』。師匠は『江戸城の刃傷』では前回もなすった浅野内匠頭、『仙石屋敷』では初役で仙石伯耆守をお勤めになります。

私はこの度、『江戸城の刃傷』の御坊主関久和、『御浜御殿綱豊卿』の奥女中を勉強させて頂くことになりました。
関久和は、殿中で激昂する浅野内匠頭に、梶川与惣兵衛とともにすがりついて制止する御坊主。私にとりましては、畏れ多いお役目を頂戴いたしました。このような機会をお与え下さったことに心より感謝、御礼申し上げますとともに、皆様のご迷惑にならぬよう、よくよく精進、努力して勤める決意でございます。何卒よろしくお願い申し上げる次第です。

『御浜御殿』の奥女中は2度目となりますが、松嶋屋(仁左衛門)さんの綱豊卿には初めて携わらせて頂きます。また色々と勉強できますのが、楽しみでございます。

そして、この奥女中が今年初の女形!
ようやく、でございます…。

さよなら公演3ヶ月目も、どうか大勢の皆様のお出ましを賜りますよう!

(25時 記)