梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

おおいに初笑い

2009年02月19日 | 芝居
国立演芸場2月中席公演昼の部を拝見してまいりました。
親しくお付き合いさせて頂いております林家彦丸さんもご出演。『権助提灯』でした。
金原亭世之介師『小粒』、古今亭菊春師『道具屋』、彦丸さんのお師匠さん、林家正雀師は『お血脈』、金原亭馬生師は『稽古屋』を。色ものの演し物がないので、噺のあとに声色や踊りを披露される方もいらっしゃり、これもまた楽しく拝見させて頂きました。

そして本公演の話題の演し物が、鹿芝居『らくだ』。
落語『らくだ』を芝居に仕立てたのが歌舞伎の『らくだ』で、今度はそれを噺家(はなシカ)芝居でやるというのが面白いですね。脚本は自在にアレンジされており、『たらちね』みたいな場面もあったりして盛り上がります。
なんとも残念なことでしたが、歌舞伎座で来月の“鬘合わせ”があったので、最後まで拝見できなかった!
肝心の死人のカッポレ(原作はカンカンノウ)が見られなかったのが悔しい~。

小間物屋の娘役で“潮来出島”の踊りを披露した彦丸さんの、なんとも綺麗な町娘姿を拝めたのが唯一の救いデシタ。

(20日 記)