梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅見月稽古場便り・終

2008年01月31日 | 芝居
『仮名手本忠臣蔵 七段目』『熊谷陣屋』『小野道風青柳硯』の<初日通り舞台稽古>。
さすがにバタバタした1日でした。
『小野道風~』の蛙の仕掛けに四苦八苦。歌舞伎らしく、おおらかで古風に蛙チャンを扱うための段取りは大変です。義太夫にも合わせ、師匠演じる道風の演技にも合わせ、そして客席から観て一番効果的な動きとなるような操作…。
やはり、実際の舞台の寸法で動かしてみると、新たな課題が見つかりました。
一連の動作に携わる、ごく限られた人数でしっかりと見せ場を作れるよう、それぞれの<芝居心>を発揮して取り組みたいものですが、明日初日を迎えるとはいえ、しばらくは試行錯誤が続くと思われます。
とにかく蛙の気持ちになるしかない! 
義太夫狂言『小野道風青柳硯』の世界に身を投じるしかない!
なにより<歌舞伎>であることを忘れない!

課題は多いのでございます…!!!