タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~5月21日

2008年05月21日 | タカの渡り観察
ハチクマが小鳥を食べる?

 今朝の観察中のことです。1羽のハチクマが渡りコースに乗って流れてきました。春の観察としては近い距離、順光です。

 よく見ると何か持っています。渡りではないのか? と見ていると、そのハチクマは首を曲げ、足を伸ばして持っているものをつつくような、いままで見たことのない飛び方をします。翼を一杯に伸ばし尾羽を広げ体を反転したり、、、、とにかくおかしな飛び方をしながら東方向へ移動していきました。

 渡りを観察する必要があるのでタカ長はここで目を切ったのですが、トビ吉おじさんは執拗に追い続けていました。するとそのハチクマは持っているものを一瞬手放し、もう一度取ったそうです。
 「あんなものを上から落とされたら困るなぁ」と話をしたすぐあとのことです、
そのハチクマが持っていたものを手放しました。今度はハチクマはそれを追わない、と思った瞬間その落下物は突然水平方向に飛んでいったのです。

 天気は晴、ほとんど無風ですから風に飛ばされたわけではありません。横に飛んでいったと言うことは小鳥以外には考えられないのです。大きさはカケスくらい、シジュウカラみたいに小さいものではありませんでした。

 「たら」と言っても仕方ないのですが、そのときカメ吉おじさんがいたら順光で写真が撮れたはずです。早い動きではなかったので「止まりのカメ吉」おじさんでも対応できたはずです。残念、残念。本当に残念。

肝心なときにはいないカメ吉、ドジのカメ吉、遅れのカメ吉、、、、トビ吉おじさんと我が観察地の名物男、カメ吉おじさんの悪口(?)を言って残念がりました。

 カメ吉おじさん、何でいなかったの?

 冗談はさておき、あれは小鳥だったようです。どのようにして小鳥を取ったのかは不明ですが、ドジな幼鳥でも取ったのでしょう。しかし、ハチクマは小鳥を取って食べる専門家ではありません。取るにはとったが調理法(?)が分からなくて悪戦苦闘、一度は手放して持ちかえたが結局食べることが出来なくて放してしまった、と言うことではないかとトビ吉おじさんとハチクマの一連の行動を総括しました。

 5月21日  晴

  観察者   タカ長 トビ吉 二位の方 他 1名
  観察時間  8:00-17:00

    ハチクマ       72
    サシバ         1
    ツミ     東向き  3
    ハイタカSP 東向き  1

  今日は大きな群れは出ませんでしたが、複数羽でたのが多かったのでこの時期としては数字が伸びました。