タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

世界の渡り

2015年01月12日 | タカの渡り
朝からハッキリしない天気で外に出そびれて、、、

午後には天気が回復しても、朝型のタカ長にはあまり意味がなくて、パソコン相手にしたり、本をひっぱり出したり、、、、、。

そして、、、、、、
           

このような本をながめて(読んで、、、、ではないですよ)渡りの世界のことを考えたり、、、、、

というようなことで、たまにはタカ長の本業(?)の話題を、、、、、、、

    

タカ長がこれまで行ったタカの観察地で一番多くの渡りを見たのはマレーシアのタンジュン・ツーアンとタイのチュンポンになるカオ・ディンソーだといえます。

前者は春の渡りでハチクマが主役でした。そして後者は秋の渡りでクロカッコウハヤブサが主役でした。

カオ・ディンソーは「アジアのホークマウンテン」を目指しており、その名の通りアジアでは間違いなくトップクラスの観察地です。

    

10月の下旬に行き、多くのタカが南へ、南へ渡っていくのを観察することができました。これだけ多くのタカが帆翔したあと整然と一定方向を目指して渡ってゆくのを見たのは初めてのことです。これぞ渡り。「THE WATARI」という感じでした。

    

しかし、数的に見ると一日で3万とか4万とかいうレベルなのです。ごくごく大雑把に言えば、タカ長観察地のひとシーズン分のタカを一日強で数える感じです。

    

それでもタカ長にはすごい数ですが、世界に目を転じるとこのような数字は半端なもので、目を疑うような数字がこの本には紹介されているのです。

たとえば、コスタリカの Kekoldi Indigenous Reserve

      シーズンのトータルが春は800,000羽で秋が1,950,000羽と書かれています。

          一日ではハネヒロノスリだけで221,906羽(2001年10月10日)

これで驚いてはいけません。メキシコのVeracruz River-of-Raptorsの記録を見ると、、

          シーズントータルは春が625,000で秋が5,200,000と記録されています。

          一日ではハネヒロノスリだけで775,760羽(2001年9月28日)

ここまでくるとタカ長の想像外の世界でイメージすることさえできません。このような数のタカをどのようにして数えるのか、そのようなことに興味があります。

    

このような観察地で見ることのできる鳥はタカだけではないはずで、何種類かのタカに混じって渡る大小の鳥も観察できるはずです。

そのようなことを想像すると、タカ長も一度は見てみたいのですが、、、、、

能力的にも経済的にも期限切れといえそうです。残念だなぁ、、、、、。


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2 コメント

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こんにちは (imaipo)
2015-01-13 13:36:50
写真のような渡りの鳥を見たら
感激するでしょうね。
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imaipoさんへ (タカ長)
2015-01-13 16:17:19
このような渡りがいつも見られるわけではありませんが、このような大きな渡りに遭遇するとホークウォッチャーでなくても感動されるはずです。

ついでに言えばこれだけおおくのクロカッコウハヤブサですが、その越冬地は定かではないそうです。
その話を聞いて「地にもぐって越冬しているのですよ」と冗談を言ったら、その冗談を一笑に付すことができない状態だとか、、、、
タカの世界もわからない事だらけなのです。
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