タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

たった独りの山旅~2

2021年01月16日 | 山歩きから
植村彦次郎に言われるまでもなく、たった独りの山旅は淋しいものです。

夕暮れどき、厚い雲に覆われた山に入って行くときなど、登山を止めて逃げ帰りたいような衝動にかられたこともあります。

しかし、独りだけの山旅には仲間たちとの山歩きにはないものがあるので、性懲りもなく単独行をしていたのでしょう。

    

半世紀以上前、タカカノと信州を放浪したときに買ったものです。

山旅や旅行のとき買った土産物の類はほとんど処分したのですが、これだけは捨てられないで今も部屋の隅に掛けています。

山を想えば人恋し

人をおもえば山こひ志   慎太郎

    

北アルプス柏原新道を登りながら撮った針ノ木雪渓方面の写真です。細かいことを忘れてしまいましたが、百瀬慎太郎がこの方面の開拓に残した功績が大きかったことは良く知られていることです。

その百瀬慎太郎のことば。

たったこれだけの言葉の中に、登山者の心のすべてを語っているように思います。

と言っても、そのように感じるのは若い感性を持っている時だけかも?

この歳になったタカ長にはそのような感性は枯れたようで、、、、

今のタカ長はそのようなものは感じないまま、独りだけの山歩きを楽しんでいます。


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